映画『世界で一番いとしい君へ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「世界で一番いとしい君へ」のネタバレあらすじ結末

世界で一番いとしい君への概要:16歳の少年は身体が80歳という不治の病である。両親は17歳という年齢で少年を産み育てて来た。10代で子供を育てる苦労と、両親の深い愛情に同じ愛で応える息子の、悲しくも幸せなヒューマンドラマ。健康がいかに幸せであるかを、痛感させられる。

世界で一番いとしい君への作品概要

世界で一番いとしい君へ

公開日:2014年
上映時間:117分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:イ・ジェヨン
キャスト:カン・ドンウォン、ソン・ヘギョ、チョ・ソンモク、ペク・イルソプ etc

世界で一番いとしい君への登場人物(キャスト)

デス(カン・ドンウォン)
テコンドーが得意な33歳。アルムの父親。17歳で家出して家族を養う為に、ずっと働き詰めている。明るくひょうきんで前向きだが、頭が悪い。優しくて深い愛情を持っている。タクシー運転手。喧嘩早い。
ミラ(リン・ヘギョ)
毒舌で少々、気が強いが秀才。歌手になるのが夢だった。17歳でデスの子供を出産。アルムの母親。深い愛情と広い心で家族を支える。工場勤務。
アルム(チョ・ソンモク)
早老症を患った16歳の少年。身体は80歳。文才に長け、賢い。両親を深く愛しており、思いやりのある子。学校へ通ったことが無い。
チャン・ドクス(ペク・イルソプ)
アルムの家の隣人。初老の男性で認知症を患う父親の介護をしている。アルムの友達。
主治医ソンテ(イ・ソンミン)
アルムの主治医。厳しいことを言う中、たまに真顔で冗談を言ったりする。
デスの父(キム・ガプス)
17歳で家出した息子を心配しており、密かに多額の寄付をしていた。孫のことよりも、真っ先に息子を心配していたが、愛情表現が不器用である為に長年、デスとは距離を置いていた。

世界で一番いとしい君へのネタバレあらすじ

映画『世界で一番いとしい君へ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

世界で一番いとしい君へのあらすじ【起】

17歳のデスは高校でテコンドーをやっていたが、ひょんなことで教頭を回し蹴りしてしまい、加えて妊娠の件により父親と大喧嘩。そのまま家出した。
同じく17歳のミラは、両親と兄5人の8人家族。兄達はデスを追いかけまわし、両親はミラに激怒。ミラは兄達の影響で毒舌姫と渾名されていた。
落ちこぼれのデスと秀才のミラは、ある夏に運命的な出会いを経て体を重ねた。その後、ミラが妊娠。当然、周囲の大人達は激怒した。

2人の間に産まれた子供はアルムと名付けられたが、早老症を患っていた。
早老症とは老化の速度が10倍以上速く、発症率は3千万人に1人という非常に稀な病気だった。現代の医術では老化の遅延はできるが、老化を止めることはできない。心臓麻痺の危険と老人性の疾患、網膜静脈閉塞症で視力も危うい。親子は週1回、病院へ通う為に引っ越した。

アルムは16歳。しかし、実際の身体的年齢は80歳を超えている。デスはタクシー運転手、ミラは工場で働き支えていたが、息子の治療費には到底間に合わなかった。
そこで3人はテレビの番組に出演。これにより、治療費の寄付を募ることにした。

番組は感動的な構成で制作されており、番組至上トップ3の視聴率を誇った。そのお陰か、巷では親子の姿に気付く人が増え、応援する人々もいれば、思いやりのない言葉を投げつける人々もいた。

そんなある日、アルムの脳内で、細い血管が破裂していたことが分かった。それは小さなものだった為、脳卒中には至らなかったが、下手をすれば命を落としかねない。加えて心臓の血管も弱っており、主治医から入院を勧められる。

世界で一番いとしい君へのあらすじ【承】

入院したある夜、アルムは気になっていた少女からのメールに返信した。その子も病気で、アルムの気持ちが少し分かると言う。それからは彼女とメールのやりとりが続いた。

前回の続きを撮影したいと打診が来た為、アルムは了承する。十分な額の寄付金が集まっていたが、デスは息子が退院したらバリアフリーの家に引っ越そうと考えており、その為の資金を稼ごうと、増々仕事に精を出す日々。

そうして、撮影が開始。そこへ、隣人のドクスが見舞いにやって来る。学校へ通えないアルムは、この隣人と過ごすことが多かった。ドクスは初老の男性で、認知症を患った父親を介護している。アルムとは老人仲間と冗談を言い合う仲で友人だった。

アルムは少女とのメールを続けた。少女は作家になるのが夢だと語る。アルムも作家になるのが夢で、今は両親のことを書いていた。デスはテコンドーの国家選手、ミラは歌手になるのが夢だったが、2人はそれらを全て捨ててアルムを育てて来たのだった。

ある朝、主治医の回診でアルムはiPadを取り上げられてしまう。パソコン、テレビ、本など全てが目に悪影響を及ぼすと言うのだ。確かに、アルムの視力はどんどん落ちていた。そこで、彼は少女に画像を送ってもらうことにする。送られて来たのは左手の画像だったが、若く美しい手だった。アルムは健康体の自分と少女がデートする妄想をする。

世界で一番いとしい君へのあらすじ【転】

自分が生きたいと思う瞬間を綴って、メールを送ったアルムだったがそれ以降、少女からの返信が途絶えた。
そうしている内にも、投薬は強いものになっていく。死が近づいているのだ。アルムは主治医から自分の命の期限を聞いた。医師は神妙な表情で短ければ1カ月、長くても2カ月だと答えた。

アルムはドクスと春になったら、温泉へ一緒に行く約束をする。おおいに笑いそして、苦痛に耐えた。
そんな時、アルムとメールのやりとりをしている少女の素性が明らかになる。彼女は病気でも何でもなく、早老症の少年と難病の少女のシナリオを作る為に、アルムへと近付いたというのである。

ミラは激怒するも、法律で裁ける問題でもない。アルムはそれを陰から立ち聞きしてしまい、落ち込んだ。彼は絶望して感情を顕わに、苦痛を両親に訴えた。もうじき死んでしまうかもしれない、愛する息子。両親はひっそりと涙を流す。

アルムは少女へ別れを告げる最後のメールを送った。
その夜、デスに頼み込んで、こっそりと外出。野原を走って泣いた。全てが嬉しいと語るアルムだったが、きっとそれだけではない。デスは息子を抱き締めるしか出来なかった。
その後、2人で夜空を眺める。アルムは友達のような、そうかと言えば子供のような父親であるデスが、自分の父で良かったと思う。しかし、その星ですら見えなくなる。心配する父親の顔。これが、アルムが見た最後の姿だった。

アルムの容体が急変。極度のストレスが眼圧に影響を及ぼし、視力が失われたらしい。
デスは怒りに任せて少女の家を訪ねた。シナリオ家は片足の不自由な男だった。彼は泣きながら謝る。どうやら悪い人間ではないようだった。

その後、思い立って自分の実家を訪ねてみたデス。家には年老いた父親が1人で暮らしていた。室内を見回し、大金を寄付してくれた匿名の人物が、自分の父親だったことに気付く。デスは泣きながら父親に謝った。父親はずっと、家出した息子のことを心配していたのだった。

世界で一番いとしい君へのあらすじ【結】

アルムは本当に賢く聡明な子供だった。もう歩くことも叶わない少年へ、ドクスが見舞いに訪れる。彼は最後の思い出にと、病院の庭でこっそりと焼酎を味見させた。ドクスは認知症の父親と地方の施設へ行くらしい。友人はアルムとの別れを惜しんで去った。

世間はクリスマス。デスは毎月アルムの為に貯めていた金をプレゼントするも、アルムはそれよりも除夜の鐘を聞きたいと願う。そして、あるファイルを印刷して来て欲しいとデスに頼んだ。

早速、ファイルの印刷を頼みに来たデス。アルムのPadにシナリオ家からのメールを見つける。そこで彼は、息子に少女からメールが来ていたと告げ、即興で作った励ましの内容を聞かせる。アルムは返信を父に頼んだ。彼は小さい頃の自分の話をデスにする。17歳で子供を産んで育てた両親を、深く思いやる息子にデスは涙が止まらなかった。

デスは主治医にアルムの退院を願い出る。最後は家族3人で過ごしたかった。主治医は反対したが、彼の必死な説得を聞き退院を許可した。
息も絶え絶えの息子を連れ、除夜の鐘の音を聞きに向かう。道路は渋滞していたが、アルムはミラにお腹の子の頭を、兄の自分が撫でたと言って欲しいと言う。ミラは新たな命を宿していたのだ。アルムは流れ星に願い事をしていた。次に生まれる兄弟は必ず健康にして欲しいと。
そして、両親へ自分が書いた小説を渡した。新年の贈り物として。

車の中で小説を読み聞かせるミラ。小説はデスとミラの出会いから書かれていた。アルムは自作の小説を聞きながら、静かに息を引き取る。少年は除夜の鐘を聞けなかったが、両親の深い愛情を受けそして、それを小説として返していったのだった。

それは春の出来事。デスとミラはアルムの手を引いて、仲睦まじく帰って行く。とても幸せそうな家族の後姿だった。

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