映画『一枚のハガキ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「一枚のハガキ」のネタバレあらすじ結末

一枚のハガキの概要:『女の一生』や『母』など、数多くの名作を生み出してきた新藤兼人監督の遺作となった作品。豊川悦司と大竹しのぶといった実力派俳優を起用している。戦争によって孤独になってしまった男女が巡り会う。

一枚のハガキの作品情報

一枚のハガキ

製作年:2010年
上映時間:114分
ジャンル:戦争、ヒューマンドラマ
監督:新藤兼人
キャスト:豊川悦司、大竹しのぶ、六平直政、柄本明 etc

一枚のハガキの登場人物(キャスト)

松山啓太(豊川悦司)
第二次世界大戦を生き残った男性。戦地に赴く定造に、友子からのハガキと彼女へのメッセージを託された。
森川友子(大竹しのぶ)
定造の嫁。女郎として売り飛ばされそうになったところを、定造に救われた過去がある。定造の帰りを、彼の実家で待っていた。
森川定造(六平直政)
フィリピンの激戦地に配属が決まった男性。自らの死期を悟り、啓太に妻、友子への想いを託した。

一枚のハガキのネタバレあらすじ

映画『一枚のハガキ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

一枚のハガキのあらすじ【起】

昭和19年、日本は戦争真っ最中であった。男性は次々と徴兵され、抗うことも許されずに戦地へと送られる。そんな中、天理教本部に100名もの男性が招集されていた。そして、彼らは見事、全員が中年ばかりのいわゆる中年部隊だったのだ。

彼らの赴任先は、自分達よりも年下であろう上官がくじ引きでそれぞれ決めることになっていた。そして、10名が後に予科棟が入ることになる宝塚歌劇壇の掃除、30名が潜水艦の乗船員、60名が激戦区であるフィリピンに派遣されることとなった。

そして、そこで松山啓太と森川定造は知り合った。啓太は赴任先の中でも比較的安全だと思われる、宝塚歌劇壇に運良く配属が決まる。しかし、定造は最も激しい戦いになることが予測される、フィリピンの内陸戦への赴任が決まってしまったのだった。

その夜、定造は啓太を呼び出すと、彼にとある物を託した。それは、自分の妻から届いた一枚のハガキであった。そのハガキには、「今日はお祭りですが、あなたがいらっしゃらないので、何の風情もありません」と記されていた。

一枚のハガキのあらすじ【承】

しかし、戦時中は検閲のために、ハガキの返事を書くことすら許されないのだ。そのため、定造は妻に自分がハガキを見たことすら伝えることができなかったのだ。そして、フィリピンへの赴任が決定した定造は自らの死を覚悟していた。そこで、そのハガキを啓太に託し、もし啓太が生き残ったならば、そのハガキを持って妻に会い、定造がハガキを見たことを伝えて欲しい、というのだった。

定造の妻である友子は、家が貧しいために女郎として売り飛ばされそうになっていた過去があった。そんなところを定造の家族に救われ、彼女は定造の妻となったのだった。そして、戦争の最中、友子の元に訃報が届く。それは、定造がフィリピンで戦死したという知らせだった。

定造を失った友子だったが、彼女はそのまま定造の家族と一緒に生活をすることとなる。そして、彼女たちが暮らす村にはとある習わしがあった。それは、長男が亡くなった場合、次男が後継になるというものだった。長男であった定造が亡くなったことで、次の後継は次男である三平に決定した。

一枚のハガキのあらすじ【転】

そして、なんと、夫を亡くしたばかりの友子は三平と再婚させられることになるのだった。彼女はそれを了承しながらも、内心は嫌で仕方がなかった。そして、何で死んだ、と定造を思いながら一人涙するのだった。

しかし、なんと再婚相手である三平も、その後すぐに徴兵されてしまう。そして、「きっと戻ってくる」と言い残し、三平もまた、戦争で命を落としてしまうのだった。息子二人の訃報を受けて、心労が祟り父親、勇吉が倒れ亡くなってしまう。そして、勇吉の妻、つまり友子にとっての姑であるチヨは、勇吉の後を追うことにした。「このうんのわるいいえをすてて、にげてつかあさい」、そう友子に書き残し、60円を彼女に残したチヨは、そのまま一人首を吊ったのだった。

こうして、友子は一人取り残されてしまった。しかし、友子に行くあてはない。彼女は一人になっても、定造と過ごした家に留まり続けるのだった。そして、それから少しして広島に原爆が落とされたのだ。

一枚のハガキのあらすじ【結】

そして、原爆投下によって、多くの被害者を生んだ戦争は終結を迎えた。100名いた中年部隊で生き残ったのは、たったの6人だけとなっていた。そして、幸運なことに啓太はその内の一人だったのだ。しかし、彼も幸運なことばかりではなかった。戦時中、啓太が亡くなったという訃報が流れていた。そして、なんと啓太の妻と、あろうことか啓太の父親が肉体関係を持ってしまい、啓太を置いて大阪に駆け落ちしてしまっていたのだった。

一人になってしまった啓太は故郷にも居づらく、いっそのことブラジルへ移住しようかと考える。しかし、啓太には定造から託された、例の頼みがあるのだった。そこで、彼はハガキを手に友子の元を訪ねた。何故夫が死に、啓太が生きているのか。一度は遣る瀬無い怒りを啓太にぶつけてしまった友子だが、啓太の気持ちも理解し謝罪をした。二人は定造の思い出話を交わしているうちに、少しずつ距離が縮まっていく。そして、戦争によって一人になってしまった二人の男女は、共に生活をすることになるのだった。

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