『硫黄島からの手紙』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

大監督クリント・イーストウッドが、硫黄島の戦いを日米両国から描いた2部作の1作品。日本軍人で最も優秀だったと言われている栗林忠道を主人公に、日本側から見た硫黄島の戦いを描く。製作総指揮にスティーブン・スピルバーグが名を連ねていることも注目。

あらすじ

硫黄島からの手紙』のあらすじを紹介します。

2006年の硫黄島で、数百通もの手紙が発見された。映画はこの手紙にまつわる物語。1944年6月、陸軍中将栗林忠道(渡辺謙)が硫黄島率いる帝国陸軍小笠原兵団に託された。彼がとった作戦は徹底的な持久戦。これまでの指揮官とは全く異なる戦術を提案した栗林に驚きながらも従う部下たちの中に西郷一等兵(二宮和也)がいた。彼らがアメリカ軍を迎え入れるための準備として地下にトンネルを掘り続ける中で本土と手紙で交流する兵士たち。西郷も、そして栗林にも、本土で帰りを待つ妻の存在があった。1945年2月19日、アメリカ軍の攻撃が始まった。予想を裏切り善戦する守備隊。西郷は絶対に死ぬことができなかった。彼にはまだ見ぬ子がいたのだ……。

評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2006年12月9日
  • 上映時間:141分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:クリント・イーストウッド
  • キャスト:渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『硫黄島からの手紙』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

なぜ手紙が登場したのか?

物語の最初と最後に登場する手紙。この話の始まりと終わりに手紙が登場した意味とは何だったのでしょうか。もちろん、彼らが生きようとした理由の一つ、彼らの数少ない楽しみだったからという理由もあるのですが、実はこの映画の原作が大きく影響しています。『硫黄等からの手紙』は『「玉砕総指揮官」の絵手紙』という栗林忠道の手紙を編集した書籍が注目されたことで立ち上がった企画だったのです。

終盤の衝撃的なシーンでアメリカ兵が二宮和也を攻撃しなかった理由

西郷一等兵が生への執念を見せた最後のシーンを覚えていますか?衝撃的でしたね。あのシーンで、西郷一等兵を取り囲むアメリカ兵たちは彼を攻撃しませんでした。彼には攻撃の意志があったのに。あれはなぜかというと、映画としての見せ場を作りたかったからではなく、西郷一等兵を捕虜にしたかったからです。演出の裏に真実があるあるたり、さすがイーストウッドですね。

まとめ

本作は元々イーストウッドが監督する予定はありませんでした。日本人監督を起用する予定だったのですが、同じプロジェクトで製作された『父親たちの星条旗』製作中に日本兵もアメリカ兵も同じ考えを持っていた事に気づいたイーストウッドが志願して監督を務めたのです。渡辺謙がアメリカで人気を博す、二宮和也が俳優として大成するきっかけを作ったイーストウッド。彼は齢80を超えながら現役監督として活躍を続けています。
私はこの映画が大好きです。終戦の日が近づくことからテレビ放送されるようですが、この映画から日本人が忘れてしまった何かをぜひ感じ取っていただきたいです。『父親たちの星条旗』もオススメですよ。

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