映画『ジェイン・エア(1996)』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「ジェイン・エア(1996)」のネタバレあらすじ結末

ジェイン・エア(1996)の概要:英文学の名作を、主人公ジェインの少女時代と恋愛に焦点を当て丁寧に映像化。主演のシャルロット・ゲンズブールの神秘的な美しさと、イギリスの田園風景や時代背景を忠実に再現した舞台セットは必見。

ジェイン・エアの作品概要

ジェイン・エア

公開日:1996年
上映時間:113分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
監督:フランコ・ゼフィレッリ
キャスト:シャルロット・ゲンズブール、アンナ・パキン、ウィリアム・ハート、ジョーン・プロウライト etc

ジェイン・エアの登場人物(キャスト)

ジェイン・エア(大人:シャルロット・ゲンズブール / 子供:アンナ・パキン)
両親を早くに亡くし、母の義理の姉リード夫人に引き取られた。リード家と寄宿学校で辛い少女時代を送り、感情を表に出さず遠慮のない物言いをする女性に成長。頑固だが深い優しさも持つ。趣味はスケッチ。
エドワード・ロチェスター(ウィリアム・ハート)
ソーンフィールド館の当主。父から館を継いで9年。ほとんど屋敷に帰らず、フランス滞在中の恋人の娘を引き取っても、屋敷の家政婦長に任せきり。皮肉屋だが責任感は強く、使用人や領民からは慕われている。
フェアファックス夫人(ジョーン・プロウライト)
ソーンフィールド館の家政婦長。人当たりの良い中年女性で、ジェインの出した広告を見て彼女を家庭教師に採用する。ロチェスターを子供時代から知り、彼の過去や人柄をよく理解している。
アデール・ヴァランス(ジョセフィーヌ・セーレ)
フランスのオペラダンサーの娘。母親はロチェスターとの子と言っているが、確かではない。母に捨てられてからは、ロチェスターに引き取られている。特別な才能は無いが、音楽や踊りを愛する可愛らしい少女。
リード夫人(フィオナ・ショウ)
ジェインの育ての親。亡き夫の妹が貧乏人と結婚した上にジェインを遺して死んでしまい、彼女を引き取ることになって迷惑に思っている。自身の子も3人いるが、ジェインだけに厳しく、彼女を嘘つきと呼び寄宿学校に入れてしまう。
ヘレン・バーンズ(リアン・ロウ)
寄宿学校の生徒。入学したばかりのジェインに親切にしてやる。病弱で、年の割に達観した考え方をする落ち着いた少女。

ジェイン・エアのネタバレあらすじ

映画『ジェイン・エア(1996)』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ジェイン・エアのあらすじ【起】

リード家のお屋敷に、少女の悲鳴が響きわたる。孤児のジェインが、リード夫人の厳しいしつけで気味の悪い部屋に閉じ込められたのだ。リード夫人はジェインを嫌い、噓つきの性悪だと言っていつでも辛くあたる。いとこたちも、母にならってジェインをいじめるばかり。

ある日、屋敷に客人がやって来た。ローウッド寄宿学校のブロックルハースト校長だ。ジェインを面接し、嘘つきのお前が地獄に落ちない為にはどうする?と問いかける。ジェインの答えは、死なないようにすること。驚く校長と、ほら見なさい、と言わんばかりのリード夫人。ジェインの目の前で、休暇でも彼女を家に帰さないでくれと校長に頼む。ジェインもジェインで、「もし自分が本当に嘘つきなら、あなた達一家を大好きだと言えるのに」と言い残し、リード家を後にした。

学校に着くなり、校長はジェインを嘘つきだと生徒たちに紹介した。話しかけてもいけないし、今日は食事も抜き。気丈に耐えるジェインを、教師も生徒たちも興味深げに、そして気の毒そうに盗み見る。

その夜、隣のベッドの少女が、ジェインにパンとチーズをくれた。哀れな転入生の為に危険を冒してくれたこの少女は、ヘレン・バーンズだ。彼女もまた、不潔だという理由でよく罰せられていた。二人は急速に仲良くなる。ある日の授業中、太陽の光に透けるヘレンの赤毛があまりに美しく、スケッチが得意なジェインは、ヘレンに髪を下させて横顔を絵に描いていた。すると、運悪く校長が現れる。彼にとって、ヘレンの豊かな赤い巻き毛は罪深い虚栄の表れだった。彼は、ヘレンをかばったジェインも並ばせ、少女二人の髪を切り落とした。

ジェインには、ヘレンの他にもう一人味方がいた。優しいテンプル先生だ。先生は厳しすぎる教育法に疑問を持ち、生徒たちを「不幸な身の上でも、考える力と教養で魂が自立する」と励まし続ける。しかし、それでも病だけはどうしようもできない。以前から嫌な咳をしていたヘレンの病状がいよいよ悪化し、ついに彼女は別室に隔離されてしまった。その夜、ジェインはベッドを抜け出しヘレンを探しに行く。ヘレンを見つけベッドに潜り込み、やつれた友人に天国で会おうと言われ涙するジェイン。翌朝起きると、ヘレンは帰らぬ人となっていた。

数年後、ジェインは大人の女性へと成長していた。学科を終えた後も、2年間はローウッドの教師として勤めてきた。その10年間に渡る寄宿学校での生活も、これで終わりだ。家庭教師として新聞に公告を出し、ソーンフィールド屋敷のフェアファックス夫人から雇われることになったのだ。生徒は10歳に満たない女の子。唯一の心残りであるテンプル先生に別れを告げ、ジェインは乗合馬車で旅立った。

着いたのは、リード家とは比べ物にならないくらい大きな屋敷だった。しかし、フェアファックス夫人は親しみやすい女性で、ジェインを心から歓迎してくれる。ジェインが驚いたことに、彼女は屋敷の主人ではなく、使用人頭だった。階級社会の中で、家庭教師という対等に話せる相手を、フェアファックス夫人も心待ちにしていたようだ。主人のロチェスター氏は不在。そして、ジェインの生徒アデールも可愛らしくジェインを出迎えた。フランス生まれで母のいないアデールは、フランス語を話すジェインにすっかりなついている。与えられた個室も立派なもので、ジェインは、新たな生活の始まりに心満たされていた。

翌日、散歩中のジェインは落馬した男性に出会った。冷たく、ぶっきらぼうな物言いでジェインを遠ざけようとするが、彼女がソーンフィールドの新しい家庭教師だと知ると、少し興味を抱いたようだ。無事に馬に乗り去っていく男性を見送り、ジェインが屋敷に帰ると、先ほどの男が連れていた犬がいる。なんと、あの落馬した変わり者の男性が、この屋敷の主ロチェスターだった。

ジェイン・エアのあらすじ【承】

改めて、ロチェスターに挨拶するジェイン。彼女が悪名高いローウッドで10年間も生き延びたことに驚き、若い女性らしくない俗世離れした雰囲気が妖精のようだと言ってからかう。しかし、しばらく彼女の働きぶりを見ると、アデールの急成長やジェインの絵の才能を認めて褒めるロチェスター。相変わらず率直で媚びないジェインの言動も、彼の心に響くようだった。

ある晩、アデールがオペラダンサーの母仕込みのダンスを披露した。ロチェスターに何度も微笑みかける少女の可憐さに、ロチェスターも思わず涙ぐむ。そうかと思えば、アデールに厳しくあたり、ジェインは少女に優しくするよう注意せずにはいられなかった。しかし、ロチェスターはアデールの中に彼女の母との嫌な思い出を見て苦しんでいたのだ。浮気者の母親は、誰の子ともわからないアデールをロチェスターに押し付けた。彼はオペラダンサーとは金で手を切ったものの、哀れな捨て子を見捨てることが出来ず、義務としてアデールの世話を引き受けているのだった。

その日の遅く、ジェインは物音で目が覚めた。窓が勝手に開き、ドアにも誰かの気配がする。廊下に出てみると、ロチェスターの部屋から煙が出ているではないか。眠る主人をたたき起こし、何とか消火する二人。ロチェスターは、少し頭のおかしい使用人のグレース・プールのせいだと言って部屋を出る。りつけでもしたのか、しばらくして部屋に戻ると、ロチェスターはジェインを命の恩人だとして握手し、熱い視線で彼女を見つめた。

翌朝、屋敷はボヤ騒ぎの片付けで騒然としていた。しかし、その原因はロチェスターの火の不始末になっていた。グレース・プール自身が、そう吹聴しているのだ。ジェインが注意すると、逆に「私が先生なら、夜は部屋に鍵をかけますね」と言われる始末。当のロチェスターは、早くから出かけているという。友人のイングラム卿邸でパーティーが開かれるのだ。彼は、イングラム卿の娘と良い仲らしい。拍子抜けするジェイン。昨夜、彼と近づけたと思うなんて、自分がバカだった。

しばらくは戻らないと思われたロチェスターが、ほんの数日で帰ってきた。それも、イングラム卿邸からごっそり客人を連れている。彼の代になってから、こんな事は初めてだという。さらに、夜にはジェインとアデールもパーティーに参加しろと命令するロチェスター。噂のイングラム嬢は、アデールを寄宿学校へ入れてしまえばどうかと言い、ジェインの目の前で家庭教師という存在をこき下ろす。たまらずジェインは部屋に下がるが、ロチェスターはこれから毎晩パーティーに出ることを強要するのだった。

その夜、ジェインは再び嫌な物音を聞いて部屋を飛び出した。同じく慌てた様子のロチェスターが、手を貸してくれという。客間で、男が肩口から血を流し苦しんでいた。彼はロチェスターの古い友人、リチャード・メイソン。屋敷の客たちとは別に、ジャマイカから一人、ロチェスターを訪ねてやって来た男だ。ロチェスターに屋敷に来たことを責められ、「彼女が心配だった」と口走っている。彼は医者に連れられ、あっという間に屋敷から出て行った。そんな騒動は嘘だったかのように、貴族たちのパーティーは続く。

ジェイン・エアのあらすじ【転】

突然、故郷に帰ることになったジェイン。リード夫人危篤の連絡が来たのだ。放蕩息子が死に、彼女は心身ともにすっかり弱り果てていた。死の床で、ジェインに二つの告白をするリード夫人。一つは、亡き夫からジェインを実の子のように育てるよう頼まれていたのに、守らなかったこと。もう一つは、マデーラにいるジェインの伯父に、ジェインは行方不明だと嘘をついたこと。伯父はジェインを養子にしたがっていたらしい。それでも、ジェインは彼女を許すと言ってやるのだった。

ジェインが屋敷に戻ると、アデールがパリの女子校に入れられる手筈になっていた。理由は、ロチェスターの結婚だ。ジェインには、遠くアイルランドに勤め先の当てがあるらしい。遠すぎる、この屋敷を離れたくないと弱音を吐くジェイン。珍しく感情をあらわにしたジェインに、ロチェスターはたまらず愛を告白する。彼は、金目当てのイングラム嬢など愛していなかったのだ。自分と同じ影を背負ったジェインとは、肋骨同士が糸でつながれている気がする。ロチェスターのプロポーズを、ジェインも素直に受け入れた。

二人の結婚を、フェアファックス夫人はあまり喜んでいないようだった。主人の愛は疑わないが、ジェインは若く男性経験もないし、地位もない。他にも何か言いたげな夫人をよそに、ジェインの花嫁仕度は着々と進んでいく。ウェディングドレス姿のジェインは美しく、幸せな二人は教会で誓いを立てようとする。すると、この結婚に異を唱える者が現れた。メイソンと、彼の弁護士だ。メイソンは、ロチェスターの友人ではなく義理の兄だった。そして、ロチェスターに嫁いだ妹のバーサは、今も生きてあの屋敷に閉じ込められているという。

ジェイン・エアのあらすじ【結】

式は中止になった。確かに、屋敷の一室にはバーサがいた。彼女は代々続く精神病を患っており、グレース・プールは専属の看護人だったのだ。火事も夜中の笑い声も、犯人はバーサだった。ロチェスターの父とバーサの家族は、お互い金と家柄が目当てでロチェスターを利用した。バーサの精神病を明かさず、無理に結婚させたのだ。義務として妻を看病し養ってきたロチェスターだが、15年間の結婚生活は苦痛でしかなかった。

花嫁姿のジェインを見て、襲い掛かろうとするバーサ。ジェインは静かに退室し、着替えて荷造りをすると乗合馬車に飛び乗った。ロチェスターは必死で引き止めようとするが、屋敷から煙が出るのを見て、戻らざるを得ない。バーサが、ジェインの脱いだドレスに火をつけたのだ。燃え盛る屋敷の上から、グレース・プールを突き落とし、自らも身を投げるバーサ。助けに行ったロチェスターも、炎で崩れ落ちる屋敷にのまれてしまう。

一方、屋敷を去ったジェインも、あまりの心労に意識が遠くなっていた。馬車から降りたところを、リード夫人の最期にお世話になったリヴァース牧師の妹に助けられ、そのまま牧師館に身を寄せる。リヴァース牧師は、ジェインに大きなニュースをもたらした。マデーラの伯父が亡くなったのだが、姪が生きていると信じてジェインに莫大な遺産を遺してくれていたのだ。遺品から伯父や父の肖像画を見せてもらう。しかし、貧しい孤児という立場から救われてもなお、ジェインの心を占領しているのはロチェスターの愛の告白だった。

彼が自分を呼び続けている気がして、ジェインはソーンフィールドに舞い戻ってしまう。ただでさえ古い屋敷が、火事でさらに崩れている。しかし、ロチェスターの愛犬が、再びジェインを歓迎してくれた。そして奥からは、吠える犬を呼ぶ主人の声がする。そっと近づくも、ジェインとは気が付かない様子のロチェスター。火事で片目が潰れ、ほとんど見えていないのだった。それでも、気配や香り、手の感触でジェインと確かめるロチェスター。夢ではないか、覚めたら消えてしまう幻覚ではないかと怯えている。

ジェインはそんなロチェスターに、キスをし、側にいると伝える。彼は自分が枯れ木だと感じていたが、ジェインにとっては生命力に溢れる力強い男性に変わりは無かった。二人は結婚し、息子を授かる頃にはロチェスターの視力も回復しつつあった。フランスからアデールを呼び戻し、娘として迎え、ついにジェインは愛に満ちた自分の家族を手に入れたのだった。

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