『ジャージー・ボーイズ』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

60年代に活躍したボーカルグループ「フォー・シーズンズ」を題材にしたミュージカルの映画化。監督は『許されざる者』のクリント・イーストウッド、脚本は『007 スカイフォール』のジョン・ローガン。

あらすじ

ジャージー・ボーイズ』のあらすじを紹介します。

ニュージャージー州の品抗争が暮らす一角に生まれた4人の男。ふらんきー(ジョン・ロイド・ヤング)、ボブ(エリック・バーゲン)、ニック(マイケル・ロメンダ)、トミー(ヴィンセント・ピアッツァ)。
彼らは希望のない街での生活から抜け出すことを夢見る日々を送り、音楽で出世することを目指す。

幸運にも夢の様な成功を手にし、『君の瞳に恋してる』、『恋はヤセがまん』、『シェリー』などの名曲をこの世に送り出した。
伝説的な大スターになったフォー・シーズンズ。しかし、望んでも手に入れられないような栄光を掴みながら、バックグラウンドでは様々な問題が生じていた。

評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2014年9月27日
  • 上映時間:134分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:クリント・イーストウッド
  • キャスト:ジョン・ロイド・ヤング、エリック・バーゲン、マイケル・ロメンダ、ビンセント・ピアッツァ、クリストファー・ウォーケン etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『ジャージー・ボーイズ』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

ミュージカルとしては中途半端

本国アメリカでは、本作の評判はすこぶる悪いんです。ミュージカル文化が根付いている文化だからこそ、本作のミュージカル要素が薄いことに不満があるのでしょう。
逆に、日本では絶賛の声が絶えません。ミュージカル文化が根づいてないので、ミュージカル要素なんでとうでもいいんです。

まず、ミュージカル要素について触れましょうか。普通です。ふつう。
トム・フーパー監督の『レ・ミゼラブル』のように、全編ミュージカルではなく、『雨に唄えば』のような感じ。
演出はさすがイーストウッドだなぁ、と思いましたが、特筆すべき点はないです。

では、物語はどうでしょうか。普通です。ふつう。
起承転結はありますけど、「フォー・シーズンズ」のことを知らないとついていけないんじゃないかと思いますね。私はよく知らなかったので、ついていけませんでした。
イーストウッドが名匠と呼ばれる所以は卓越した省略演出。この腕前が逆効果になってしまいました。フォー・シーズンズについて詳しく語られないので、イマイチ感情移入が出来ません。これはキツい。

何故日本では高く評価されるのか

私の評価は高くないのですが、日本では絶賛の嵐。何故なのでしょうか?
ネットのレビューを見るに、音楽が良い!とのこと。そりゃ、フォー・シーズンズですから……音楽がいいのは当たり前なんです。
音楽の使い方が巧みだとは思えませんでしたし、音楽が感動を呼ぶシーンも……無くはないですが、優れたミュージカル映画と比べるとちょっと。

上記のように、日本にはミュージカル文化が根づいていません。殆どの人はタモリのように「突然歌い出すのはバカバカしい」と思っているでしょう。
結局、「本作は全編ミュージカルの映画ではない」という点が評価される理由でしょうね。

まとめ

イーストウッドの3年ぶりの映画にしては残念な出来でした。
元々予定されていた『スタア誕生』が主演を務める予定だったビヨンセが妊娠したことで企画自体が流れてしまったために間隔が空いたのですが、隙間を埋めてくれるような映画ではないです。

御年84歳のイーストウッド。後何作の映画を残してくれるかわかりません。
新藤兼人のように100歳まで監督業を続けてくれるとも限りませんし、早いうちに大傑作を生み出してほしいです。
演出は衰えていませんし(ミュージカル以外のシーンでは)、良い脚本がイーストウッドのもとに届けばなんとか……。
『人生の特等席』で俳優業に復帰したイーストウッドではありますが、監督として傑作を作って欲しい。

でも、スクリーンでカッコいい老いぼれを見たい。大ファンの私としては、なんとも複雑な後味が残る映画でございました。

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