映画『ジャンヌ・ダルク』あらすじとネタバレ感想

ジャンヌ・ダルクの概要:フランスの国民的ヒロイン「ジャンヌ・ダルク」の生涯を描いた作品。リュック・ベッソン監督と、主演のミラ・ジョヴォヴィッチは「フィフス・エレメント」に続いてタッグを組んだ。

ジャンヌ・ダルク あらすじ

ジャンヌ・ダルク
映画『ジャンヌ・ダルク』のあらすじを紹介します。

フランスの田舎町に住むジャンヌ・ダルクは、毎日教会に通う信心深い少女。
美しく不思議な魅力がある、神のような少年に会うという楽しみもあって、理由をつけては懺悔をする日々。
ある日、ジャンヌが草原でうたた寝している間に村が英国軍に襲撃され、目の前で姉カトリーヌが殺されてしまう。
自分を庇って姉が死んだ事にショックを受けたジャンヌは、親戚の家に預けられた。

フランスとイングランドの戦争が激化する中、シャルル王太子の元に、神の使いだという“ロレーヌの乙女”からの手紙が届いていた。
ヨランド王妃の一存で面会が決まり、王太子からの信頼と魔女ではない証拠を得た“ロレーヌの乙女”ことジャンヌは、軍隊を与えられ戦地オルレアンへ向かう。

オルレアンで戦っているデュノワ伯たちと合流したジャンヌだったが、デュノワ伯たちから“小娘”と馬鹿にされていると知り、苛立ちのあまり髪を切り落としてしまう。
その後、ジャンヌの機転で命を救われたデュノワ伯たちは、彼女を仲間として認めるようになっていく。
途中、ジャンヌが弓で撃たれてしまうが、彼女は驚異の回復力を見せ、ついにフランス軍がオルレアンの地を取り戻した。
しかしジャンヌは、流された血の多さに戸惑いを隠せなかった。

その後、ジャンヌはイングランドで魔女と称されるようになり、“救世主”とされたフランスでも魔女扱いされるのは時間の問題になっていた。

ジャンヌ・ダルク 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1999年
  • 上映時間:157分
  • ジャンル:伝記
  • 監督:リュック・ベッソン
  • キャスト:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジョン・マルコヴィッチ、フェイ・ダナウェイ、ダスティン・ホフマン etc

ジャンヌ・ダルク ネタバレ批評

映画『ジャンヌ・ダルク』について、感想批評です。※ネタバレあり

「聖人ジャンヌ・ダルク」ではなくひとりの少女の物語

“ロレーヌの乙女”を名乗るジャンヌは、最初こそシャルル王太子の偽者と本人を見分ける奇跡のような行動を起こす。
しかしその後のジャンヌの行動は、病的なまでにヒステリックで癇癪も起こす、感受性の強い変わり者の少女としか描かれていない。
だが、感受性の強い少女だからこそショックを受ける、勝利の喜びにあふれただけではない死体や血が流れる光景の残酷さは、リアルに表現されている。

戦の途中で急に怒り出したり、そうかと思えば嬉しそうに戦う方法を話し出したり、神の啓示があると言い出すジャンヌにはついていけないし感情移入もできない。
二言目には“神”と言い出すジャンヌの行動には、理解しがたい部分が多すぎる。
戦の直後に告解したいと言い出して周囲を巻き込んだり、魔女裁判での死よりも告解を望むというのは、宗教に疎いとまったく理解できない。

謎の黒衣の男

ジャンヌの前に現れる黒衣の男は悪魔にも見えるが、ジャンヌの幻覚のようにも見える存在で、裁判中の牢屋の中でのやり取りの映し方が絶妙。
彼の正体が最後まで明かされないのは、実際に存在した人物ジャンヌ・ダルクの生涯を、独自の解釈で見るという作品にピッタリの設定。

また、彼が解説する“ジャンヌに起こった奇跡”についてが、言われてみればそういう可能性がある、という盲点を突いているが確かなものばかり。
偶然誰かが落としたかもしれない剣を神の印だというのは無理があるが、その時は奇跡をにおわせていて、後から覆すという演出にはやられたと思う。

魔女裁判や王族のワガママがリアル

フランスとイギリスの間で起こった百年戦争の時代が舞台で、魔女裁判の理不尽すぎる尋問の様子にはぞっとさせられる。

求めていた王位を手にできる事が確実になったとたん、式をもっと豪華にしたいと言い出すシャルル王太子には驚かされる。
ジャンヌが魔女でないことを証明する検査や、ラストの火あぶりのシーンのリアリティは素晴らしい。

しかし、幻想的な場面が多すぎるため、どっちつかずの演出が多くなっている。

ジャンヌ・ダルク 感想まとめ

キリスト教の聖人にも加えられている「ジャンヌ・ダルク」を、感情豊かなひとりの少女として描いた作品。
宗教的な要素はあまり多くなく、ジャンヌの妄信的な部分を除けば楽しめる内容。
むしろ、教会の奇跡の油が無くなったと不穏な空気になる神父たちを横目に、ヨランド王妃が中身を継ぎ足して「奇跡」と言ってしまうシーンもある。

ジャンヌ役の主演、ミラ・ジョヴォヴィッチの髪型が、女性的なロングヘアから男性的なベリーショートに変わるなど、見ていて飽きない部分が多い。
ジョン・マルコヴィッチ、ダスティン・ホフマンといった豪華キャスト陣もそろっている。

2時間30分以上という長い作品で、オルレアンでの戦と魔女裁判にスポットが当てられているが、その他の出来事についてはほとんど描かれていないので、時間の長さは感じにくい作品。

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コメント

  1. 匿名 より:

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