映画『ジョーカー・ゲーム』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『ジョーカー・ゲーム』のネタバレあらすじ結末

ジョーカー・ゲームの概要:アニメ化も果たしている柳広司の大人気シリーズ、「ジョーカー・ゲーム」の実写化。原作ファンからも、結城中佐を演じている伊勢谷友介がハマり役であると好評を受けている。続編の噂も出ている人気作。

ジョーカー・ゲームの作品概要

ジョーカー・ゲーム

公開日:2014年
上映時間:107分
ジャンル:サスペンス、アクション
監督:入江悠
キャスト:亀梨和也、深田恭子、小出恵介、山本浩司 etc

ジョーカー・ゲームの登場人物(キャスト)

嘉藤次郎(亀梨和也)
仲間をかばう為上司に反抗し、極形を待っていた青年。その後結城中佐にD機関に勧誘され、スパイとしての道を歩く。
リン(深田恭子)
嘉藤が一目惚れした美女。実はスパイで、嘉藤同様ブラックノートを狙っている。
結城中佐(伊勢谷友介)
嘉藤の上司でありD機関のトップ。その全ては謎に包まれている。

ジョーカー・ゲームのネタバレあらすじ

映画『ジョーカー・ゲーム』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ジョーカー・ゲームのあらすじ【起】

時は第二次世界大戦。その頃の日本は国中が厳しい状況にあり、国民達は絶えず張り詰めた緊張感の中で日々を送っていました。それは戦場の前線で戦う、最も戦争を身近に感じる軍隊では殊更です。軍隊では上司の命令は絶対、絶対的な上下関係が重視されていました。

そんな中、上司に刃向かった1人の青年がいました。青年は軍隊の同じ仲間を庇った事で結果として上司に刃向かうこととなってしまったのです。結果青年は極刑を言い渡されますが、そんな青年の前に結城中佐という人物が現れます。結城中佐は青年を、彼が運営する「D機関」という組織に勧誘します。

D機関は軍隊の中でも独立した、優秀なスパイばかりで構成されたスパイ組織でした。青年は他の候補生達と共に一流のスパイとして生きていくための厳しい訓練を受けます。その内容は一度も見る事なく銃を組み立てることから他言語の習得まで多岐に渡ります。そして一線で活躍できる十分な実力を得た青年に、初めての任務が言い渡されるのでした。

ジョーカー・ゲームのあらすじ【承】

それは『嘉藤次郎』として『魔の都』と呼ばれる都市に潜入し、機密文書である『ブラックノート』を手に入れるというものでした。これまで厳しい訓練をくぐり抜けて来た青年は華麗な手腕で順調にターゲットに接近する事に成功します。そしてターゲットの隙をついた青年は、見事に目当てのブラックノートを手に入れる事に成功するのでした。

しかし、ここまで全てがうまくいっていた青年にとっての誤算が一つ生じます。ターゲットの屋敷で働くメイドで、ターゲットに暴力を振るわれていたリンという美しい女性に一目惚れしてしまったのでした。青年は思わず暴力を受けているリンを助け、彼女が屋敷から逃亡する事に手を貸そうとします。

しかし、実はリンもスパイで、青年と同様にブラックノートを手に入れる為に屋敷に潜入していたのでした。全く気がつかない青年はリンのハニートラップにまんまと引っかかってしまいます。そして、リンに見せた一瞬の隙のうちに、折角手に入れたブラックノートを奪われてしまうのでした。

ジョーカー・ゲームのあらすじ【転】

一流のスパイであるリンの追跡に苦労する嘉藤でしたが、煩雑な街中での逃走劇の果てに何とかリンからブラックノートを奪い返す事に成功します。すぐさま仲間と合流し魔の都からの脱出を図る嘉藤でしたが、何と目の前で仲間の乗る車が爆破されてしまいます。車に乗り込んでいなかった嘉藤は一命を取り留めますが、しかし爆風に巻き込まれ意識を失ってしまいました。

次に目を覚ました時、嘉藤はブラックノートを狙うもう一勢力の敵にリンと共に拉致されていました。ブラックノートのありかを吐かせようと、嘉藤は激しい拷問を受けます。そしてリンの命も天秤にかけられた嘉藤は、自ら二重スパイになるという提案を持ちかけるのでした。敵側は、嘉藤を試すべく日本国に不利となる嘘の暗号を発信させます。そして嘉藤は、敵の言うがままの文章を送信したのでした。

しかし、それこそが嘉藤の狙いです。D機関に所属するスパイは、必ず文章に何らかの暗号を隠して送るのが通例でした。つまり何の暗号も含んでいないそのメッセージこそが、D機関にとっての救助要請だったのです。

ジョーカー・ゲームのあらすじ【結】

囚われの身となっていたリンを救い出した嘉藤は、脱出の途中地下にあった火薬保管庫から火薬を盗み出します。そして火薬を全面にばら撒いた嘉藤はそれに火をつけ、的勢力をアジトごと破壊するのでした。爆発に巻き込まれる寸前、嘉藤のもとに要請していたD機関からの救援が到着します。

ヘリコプターでその場を離れた嘉藤とリンは、新しくトラックに乗り換え魔の都からの逃亡を図ります。するとなんと、トラックを運転していたのは自分の目の前で車両爆発に巻き込まれて死んだと思われていた仲間達だったのです。彼らも優秀なD機関の一員、敵勢力に死んだと思わせる事で自由に動けるように細工していたのでした。

その途中、一緒に車に乗っていたリンは霧のように消え去っていました。恐らく彼女も嘉藤同様、これからもスパイとして活動していくのでしょう。もしかするとどこかの潜入先で再び顔を合わせる事があるかもしれません。そして嘉藤は乗り合わせていた仲間から新たな依頼内容について書かれた任務書を受け取り、潜入先へと向かうのでした。

ジョーカー・ゲームの解説・レビュー

典型的なスパイ映画

本作のプロットそれ自体は非常に既視感のあるものである。典型的なスパイ映画である。しかしながら、なかなか日本映画ではお目にかかれないジャンルであったことも事実であろう。少し映画に詳しい人ならば、本作のいたるところに散りばめられた数々の作品のオマージュに気付くだろう。典型的なのは、英国の諜報機関の追っ手から嘉藤が逃れるシーンである。細い路地を走りぬけながら追っ手をまくのだが、そのシーンはさながらプロジェクトAである。

こういった過去の作品から引用するという行為は2パターンの目的に大別される。ひとつは映画ファンに対するファンサービスであり、もうひとつはそのシーンで最も効果的な表現をするためである。前者は引用元の映画を知っている人のみを対象としているものであり、ややもすればライトな観客にはその意義が伝わらず単なる無駄なシーンに見えてしまうこともある。それに対して後者は、そのシーンで語ろうとしている内容を表現するにあたって最も効果的な手段として引用という行為が用いられるため、引用元の映画を知らない観客でも充分に画面の意図は伝わる。加えて、引用元の作品を知るファンであれば、なぜその映画からの引用が行われたのかを考察するなど深く掘り下げて楽しむこともできるという利点がある。本作では後者の目的で引用が行われている。

スパイものという、シリアス路線に振り切ることは得策とは考えにくいジャンルにおいて映画のケレン味を出すために、香港映画の演出を引用するというのはなかなか新鮮であった。

ご都合主義ととるか否か

本作ではご都合主義と言うべきストーリーテリングがかなり目につく。それを雑と取るか、多くのスパイ映画が孕んでいるキュートな部分と取るかで大きく感想は変わってしまうのではないだろうか。

もちろん、最終的には観客をあっと驚かせるような展開でミッションを達成するのが美しい様式であろう。その点では本作のラストは少し都合が良すぎるのではないかという感想がでてくるのも致し方無いだろう。

ジョーカー・ゲームの感想まとめ

ラストに進んでいくに従って、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「ルパン三世」などといった作品からの引用が目につくようになるのだが、そこの部分に引用の必然性があるかと問われれば少し疑問である。しかし、長年自主映画の世界で活躍してきた入江監督がやっと自分のやりたかったことを実現するだけの立場に立てるようになったということを鑑みれば、ロマンを形にすることが出来た男の姿として微笑ましく見逃せる点かもしれない。

作品の構成の仕方を考えれば、続編製作を視野に入れていることは確実であろう。原作も続きがあるので、ストーリー自体には困らないはずである。興収を考えれば、現実に続編が制作されるかは微妙なところであるが、こういった類の邦画がシリーズとして続いていくのであればそれはそれで面白いようにも思う。

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