『ジャッジ!』あらすじとネタバレ映画批評・評価

ジャッジ!の概要:「ジャッジ!」は、2014年の日本映画。監督は「いぬのえいが」の永井聡(ながい・あきら)。主演は妻夫木聡、共演は北川景子、リリー・フランキー、鈴木京香、豊川悦司。

ジャッジ!

ジャッジ! あらすじ

映画『ジャッジ!』のあらすじを紹介します。

広告代理店・現通で働く太田喜一郎(妻夫木聡)は、情熱は人一倍だが才能はさっぱりという落ちこぼれクリエイター。お人好しな性格のため身勝手な上司・大滝一郎(豊川悦司)の尻ぬぐいをさせられてばかり。ある日、太田は大滝から、「代わりにサンタモニカ広告祭の審査員をやって欲しい」とムチャ振りをされる。年に一度、世界中の一流クリエイターが集まり、最高のCMを決める輝かしい舞台。夜ごと開かれるパーティーにパートナーの同伴が必要と知った太田は、仕事も英語も出来るがギャンブル好きの同僚・太田ひかり(北川景子)に「1週間だけ”僕の奥さん”になって欲しい」と頼み込む。普段から太田をバカにしているひかりは、「なんで私が」と一度は断るが、サンタモニカとラスベガスが近いと知り、しぶしぶ同行を決める。大滝から「広告祭のことなら全部この人に聞け」と紹介された鏡さん(リリー・フランキー)は、資料保管室の窓際社員。英語のフレーズをいくつか享受され、ペン回しの技術と大量のオタクグッズを手渡されただけだ。いよいよ開幕する審査会で太田を待っていたのはクセ者揃いの審査員たちだった。

パーティーの裏側で飛びかうのは熾烈な裏工作。自社作品も出品されているため得点を少しでも上げようと、誰もが取引きに余念がない。そして太田は大滝から、ちくわのCMで入賞できなければ会社をクビという辞令を言い渡される。クライアントの都合のみで作られ、見た人に「つまらなくて死ぬかと思った」と酷評された代物だ。ひかりには「審査員の誰かに交換条件を持ちかけてみれば?」と言われるが、バカ正直な太田にはそれもできない。

病気の娘を盾に泣き落とすオーストラリアの審査員、都合が悪くなると産気づくノルウェーの審査員、日本から来たライバル代理店のエリート社員・木沢はるか(鈴木京香)も参戦し、各国の審査員たちがさまざまな駆け引きを繰り広げる中、太田の武器は、鏡さん直伝の奇妙なワザとオタクグッズ、そして純粋な「広告愛」だけ。果たして太田はこの審査会を乗り切ることが出来るのか。

ジャッジ! 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2014年1月11日
  • 上映時間:105分
  • ジャンル:コメディ
  • 監督:永井聡
  • キャスト:妻夫木聡、北川景子、リリー・フランキー、鈴木京香、豊川悦司 etc

ジャッジ! 批評 ※ネタバレ

映画『ジャッジ!』について、2つ批評します。※ネタバレあり

ユニークだがあり得る話

若い広告クリエイターのパシリっ振りが笑えてしまう。最近はどうなのか知らないが一時は花形職業であり、何も考えずに飛び込んで来て挫折した多くの若者を随分と目にしてきたものであるが、ここで描かれているコメディ的な描写というのはあながち的外れではない部分がある。あまり深く考えない奴の方が以外と伸びたりもするし、浅はかな考え方しか出来ずにいつまで経っても良い仕事と巡り会えない奴がいる。若い内は理論でねじ伏せてやろうと、猛烈にあらゆる知識を吸収しようとする余り、鼻持ちならない奴に変わってゆくのもいる。どのような方程式も当てはまらない業界ゆえに、マトモな人間では生き残れない世界なのだ。まぁ、マトモなどという定義すら通用しない理不尽さが横行する世界なので、笑える部分と笑えない部分が同居し、業界の人間が作った映画としてはうんうんと頷いてしまう所も多い。ただこういった世界ばかりだと勘違いして飛び込んでくると主人公のような憂き目にあうのは必至である。肝心なのはその「憂き目」さえ楽しめる人間力がついてゆくところの、プロセスを楽しめるかどうかが問われる世界でもあり、主人公の太田が狼狽しているところなど、そのプロセスの真っ直中にいる人物像が描かれてユニークな作品となった。

ある意味で貴重な業界

「業界」というような言葉でよく表現される世界であるが、広告などというのは虚業の最たるものだ。虚業であるがゆえに嘘偽りにまみれた理不尽大王が横行している。突き詰めれば答えなど出ないような世界で、理不尽大王たちにジャッジを下されるという何とも空しい業界ではあるが、突然変異が大歓迎されるという事に関しては、”若者の夢”というものが叶えられる可能性を孕んだ貴重な業界なのかも知れない。

まとめ

作品の背景としては海外のCM祭など華やかな場面が多いが、このような特例もあり得る話なので冷静に見られる人と、夢物語にしか思えない人との意見が分かれるところだろう。業界の人には日常的な世界を反映した内容として楽しく見られるかも知れないが、一般社会の人にもその裏側が解りやすく描かれているところはある。笑って済ませられるか済まされないかは別として。ただ北川景子のような存在は希というか、いるのかなぁといった感じではあるが、いたらきっと仕事場に行くのが毎日楽しいかも知れない。Mっ気のある人にもお勧めのコメディである。

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