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映画『帰らざる河』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『帰らざる河』の概要:ゴールドラッシュの頃のアメリカ北西部で、母親を亡くした父子と場末の歌手が出会い、難所続きの河をイカダで下ることになる。薄幸な歌手のケイをマリリン・モンローが演じ、憂いのあるセクシーな歌声を披露している。

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映画『帰らざる河』の作品情報

帰らざる河

製作年:1954年
上映時間:90分
ジャンル:西部劇、アドベンチャー、ラブストーリー
監督:オットー・プレミンジャー
キャスト:ロバート・ミッチャム、マリリン・モンロー、ロリー・カルホーン、トミー・レティグ etc

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映画『帰らざる河』の登場人物(キャスト)

マット・コールダー(ロバート・ミッチャム)
友人を守るため人を殺し、刑務所にいた。妻はその間に亡くなり、友人に頼んでいた息子のマークを捜し出し、一緒に暮らし始める。ライフルの名手。
ケイ・ウェストン(マリリン・モンロー)
場末の酒場で歌う歌手。ハリーと結婚しているが、婚姻届はまだ出していない。交易所で、マークの面倒を見ていた。
マーク・コールダー(トミー・レティグ)
9歳になるマットの息子。父親が人を殺して刑務所にいたことは知らない。強い父親を尊敬している。
ハリー・ウェストン(ロリー・カルホーン)
ケイの夫。ならず者のギャンブラーで、他人が掘り当てた金鉱を横取りしようとしている。

映画『帰らざる河』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『帰らざる河』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『帰らざる河』のあらすじ【起】

ゴールドラッシュの頃。アメリカ北西部、カウンシルシティの上流にある山岳地帯には、一攫千金を求めて、多くのならず者が集まっていた。マット・コールダーは、友人に託した9歳になる息子のマークを捜すため、そこの交易所を訪れる。

テントが張られた交易所には酒場もあり、歌手のケイはそこで歌っている。セクシーなブロンド美女のケイは、男たちに人気があった。ケイの世話になっていたマークは、その酒場にいた。マークは父親の顔を知らなかったが、死んだ母親の写真を持っていたことで、マットが父親だとわかる。2人はケイに挨拶をして、交易所を出る。

そのすぐ後、ケイの夫のハリーが、久しぶりに顔を見せる。ハリーは“でかい金鉱を掘り当てた”と興奮しており、下流にあるカウンシルシティで登記をするため、イカダで河を渡るのだという。ハリーのことを信頼しているケイは、一緒に旅立つ支度をする。

マットは河沿いに小さな小屋を建て、マークと暮らし始める。しかし、この辺りはもともとインディアンの土地で、インディアンは侵入者を嫌う。インディアンの襲撃から身を守るには、馬とライフルが必需品だった。

ある日、親子は、河で遭難しかけていたハリーとケイを助ける。マットに、“この急流をイカダで下るのは無理だ”と言われ、ハリーは力ずくでマットのライフルと馬を奪う。ハリーは他人が掘り当てた金鉱を横取りするため、とにかく早くカウンシルシティへ行きたかった。ケイは、怪我をしたマットと子供のマークを残していくことができず、ここでハリーの帰りを待つことにする。

映画『帰らざる河』のあらすじ【承】

ハリーが旅立ってすぐ、インディアンがマットの小屋を襲撃にくる。ハリーにライフルを奪われ、戦うことができないマットは、マークとケイをイカダに乗せ、この土地から脱出する。インディアンは、マットの小屋を燃やしてしまう。

インディアンの攻撃をかわし、急流を乗り切ったマットたちは、河岸で休憩をとる。ケイは、マットがカウンシルシティでハリーに復讐するのではないかと心配していた。ケイはハリーを守るため、岸に繋いでいたイカダのロープを切ろうとする。それを止めようとしたマットともみ合いになり、ケイは“人を殺して刑務所にいたくせに”とマットを罵る。その話をマークが聞いてしまう。

マークは、大好きな父親が人を撃ち殺したという事実にショックを受ける。マットは、“相手は、友達を殺そうとした悪いやつで、仕方なかった”と説明する。

インディアンに見つかると危険なので、3人は再び河を下り始める。この河は、インディアンが「帰らざる河」と呼んでいる難所続きの河で、疲れ果てたケイが倒れてしまう。マットはイカダを岸につけ、ケイの看病をする。ケイは、マットが本当は心の優しい人なのだと気づく。マットは2人を守るため、徹夜で見張りを続ける。

映画『帰らざる河』のあらすじ【転】

ケイも元気になり、3人は再び出発する。途中で、河を渡っていた大きな鹿を捕まえ、岸で鹿肉を焼く。旅を続けるうち、ケイに惹かれ始めていたマットは、彼女に無理やりキスをする。しかしマークの叫び声を聞き、大急ぎで焚き火のある場所へ戻る。

そこには、鹿肉の匂いを嗅ぎつけた巨大なジャガーがいた。マットがジャガーに襲われているところを、コルビーとベルソンというならず者が助けてくれる。コルビーも、ハリーを追って、カウンシルシティを目指していた。コルビーは、“自分と一緒に来ないか”とケイを誘うが、ケイはそれを断る。コルビーは怒り出し、マットともみ合いになる。マットはコルビーからライフルと弾を奪った上で、コルビーを解放してやる。

インディアンは、マットたちをしつこく追っていた。河を下っている途中、崖上からインディアンに襲撃され、マットはライフルで応戦する。どうやらコルビーたちは、インディアンに殺されたようだった。

インディアンの数はどんどん増えていき、マットたちは必死で逃げる。ケイがオールを漕ぎ、マットはライフルでインディアンを撃ち殺す。しかし最後には弾がなくなり、イカダの上での格闘となる。マットは何とかインディアンを倒すが、自分も河へ転落してしまい、オールにしがみついた状態で急流を下る。いくつもの難所を乗り切り、ようやく流れが穏やかになったところで、向こうにカウンシルシティが見えてくる。

映画『帰らざる河』の結末・ラスト(ネタバレ)

3人は、ついにカウンシルシティに到着する。ケイは、“先にハリーと2人だけで話をさせて欲しい”とマットに頼む。マットはその願いを聞き入れる。

マットとマークは顔なじみの主人がいる雑貨屋でケイを待つ。ケイは、ハリーがいるという向かいの酒場へ入っていく。

登記を済ませたハリーは、酒場でギャンブルを楽しんでいた。ケイは、“なぜ戻らないの”とハリーを責める。ハリーはあれこれ言い訳するが、ケイは最初からハリーに戻る気などなかったのだと悟る。ケイは、マットにきちんと謝罪して、ライフルや馬を返すようハリーを説得する。ハリーはケイの説得に応じたフリをして、銃を置いて雑貨屋へ向かう。

ところが、マットと対峙したハリーは、隠し持っていたもう一丁の銃で、いきなりマットを撃つ。一発目は外れたが、マットは至近距離でハリーに銃を突きつけられる。それを見ていたマークは、雑貨屋にあったライフルで、ハリーの背中を撃つ。ハリーは死に、マークは“パパを救うためには仕方なかったんだ”とつぶやく。マットは、そんなマークを抱きしめてやる。ケイは、黙って親子のもとを去っていく。

ケイは酒場の歌手に戻り、「帰らざる河」という歌を歌っていた。それは、“あなたは二度と私のもとには帰らない”という、切ないラブソングだった。そこへマットが現れ、ケイを抱きかかえて店を出ていく。店の前には、マークが乗った馬車が待っていた。“どこへ行くの”と聞くケイに、マットは“家だ”と答える。ケイは、馬車の上から、商売道具の派手なハイヒールを捨てる。

映画『帰らざる河』の感想・評価・レビュー

色々な意味で今の時代だったら作るのが難しいであろう一本。
当時はこれが求められていたのだろうと想像するが、先住民族の描き方なんかは今だとアウトだろう。白人男性は俺の土地を守ると息巻くがそこは先住民族の土地のような気が…。
マリリン・モンローはやはり眩しい。一番印象に残ったのは子供相手に弾き語りをするシーンだ。荒涼とした風景の中、そこだけが天然色に彩られているかのようだ。
ドリフのコントばりの河下りのシーンの粗さはご愛敬。(男性 40代)


ディズニーランドの「蒸気船マークトウェイン号」や「ウエスタンリバー鉄道」でしか見たことのなかった「インディアン」のリアルな雰囲気を見られたのがとても興味深かったです。
マリリン・モンロー演じるケイのことをみんな好きになってしまうストーリー。女の私が見ていても本当に魅力的で可愛らしい女性だと感じます。強い男たちがこういう天真爛漫な女性に惹かれてしまう理由が分かった気がしました。
ラストのケイが馬車からハイヒールを脱ぎ捨てるシーンが「明るい未来」を感じさせてくれて物凄く良かったです。(女性 30代)


本作のマリリン・モンローはサルーンの芸人というセックスシンボル的な立ち位置から抜け出せてはいないものの、一方ではジーンズをスラリと履きこなし、一味違う雰囲気を漂わせている。しかもラストシーンが最高。関係ないけど「アパートの鍵貸します」を観た時と同じ感情と胸の高鳴りを感じた。

西部劇としても面白かったし、インディアンに関してはザ50年代の西部劇だなという印象ではあるけれど、息子が背中を撃つという父との辛い過去の共有は唯一西部のタブーが許せてしまう温かさもあった。(女性 20代)

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みんなの感想・レビュー

  1. PineWood より:

    インデアンの姿も中々威厳があって佳かったです!勿論、子役も。父子の関係とマリリン・モンロー扮する場末の酒場の歌手ケイが哀愁があって素敵♪色んな歌を歌うが何と言ってもラストシーン近くの歌うシーンは圧巻でした。