映画『陽炎座』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「陽炎座」のネタバレあらすじ結末

陽炎座の概要:新派の劇作家である松崎は、三度も偶然に出会った品子という女に魅了される。ある日、品子の夫で、松崎のパトロンでもある玉脇の前妻イネが亡霊となって松崎の前に現れる。生と死を彷徨う男の恋愛模様を描いた作品。

陽炎座の作品情報

陽炎座

製作年:1981年
上映時間:139分
ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー
監督:鈴木清順
キャスト:松田優作、大楠道代、中村嘉葎雄、楠田枝里子 etc

陽炎座の登場人物(キャスト)

松崎春狐(松田優作)
新派の劇作家。パトロンである玉脇の二人の妻に惹かれる。曖昧になった夢と現実の世界を生きている。
品子(大楠道代)
玉脇の後妻。イネと表裏一体の存在。松崎と偶然に三度出会い、運命のままに彼との心中を図る。イネの存在に悩み続ける。
みお(加賀まりこ)
松崎の下宿先の主人。玉脇の元妾で、鳥を売っている。美しい容姿の女で、松崎家の事情に詳しい。
イネ(楠田枝里子)
玉脇のドイツ人妻。玉脇に、日本人になることを命じられる。病気で亡くなるが、亡霊として松崎達の前に何度も姿を現す。品子とは表裏一体の存在。
玉脇(中村嘉葎雄)
松崎のパトロン。イネと品子という二人の妻を持つ。品子に惚れた松崎に、品子との心中を促す。
和田(原田芳雄)
アナーキスト。電車の中で松崎と出会い、意気投合する。松崎を、人形の会へと誘う。お酒好きで、汚らしい格好をしている。

陽炎座のネタバレあらすじ

映画『陽炎座』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

陽炎座のあらすじ【起】

1926年の東京。新派の劇作家である松崎は、品子という美しい女と出会う。品子は病院に見舞いに行きたいが、鬼灯を売っている老婆が怖くて近づけないでいた。松崎は品子に、どこかであったことがあるような気がすると話す。

鬼灯を松崎に渡し、見舞いに行くことは諦めたと言って品子はその場を去っていく。その出会いを不思議に思った松崎は、そのことをパトロンの玉脇に話す。

品子と偶然に三度も遭遇した松崎。三度目に出会ったのは、品子の部屋だった。さすがに三度も偶然が続くと、あなたが怖いと松崎は品子に話す。

松崎は、玉脇の邸宅で玉脇と食事を摂りながら品子の話をする。松崎が玉脇に案内されて入った部屋は、品子と出会った部屋と瓜二つだった。松崎は、玉脇が品子の旦那なのではないかと怯え始める。

松崎は、玉脇の元妾で松崎の下宿の女主人であるみおに、玉脇の妻について尋ねる。みおは、玉脇が妻をもらったのは自分が暇をもらった後のことだから何も知らないと答える。

ある日、松崎は品子そっくりの女に出会う。彼女の名前はイネといって、玉脇の妻だと松崎に説明する。

陽炎座のあらすじ【承】

松崎はイネのことを玉脇に話す。しかし、イネは危篤状態だと玉脇は松崎に話す。二人は、イネの病院へと見舞いに行く。しかし、イネは3時間前にすでに亡くなってしまっていた。

松崎は、みおから玉脇についての話を聞く。玉脇には二人の妻がいる。玉脇は、ドイツに留学している時にイレーネという女と結婚する。玉脇はイレーネに、日本人になれと命令した。それがイネという女だった。その後、二人目の妻である品子が、お金の力で伯爵令嬢の地位を手に入れたのだった。

松崎のもとへ、品子から手紙が届く。そこには、金沢の夕月楼で待っていると書かれている。みおは松崎に、もし金沢に行ったら玉脇に殺されてしまうと注意する。

金沢へと向かう列車の中で、松崎は玉脇に遭遇する。玉脇は、亭主持ちの妻とその妻の若い愛人の心中を見学しに金沢まで行くのだと松崎に話す。

夕月楼に着いた松崎だが、そこに品子はいなかった。松崎は、とりあえず夕月楼に泊まることにする。

陽炎座のあらすじ【転】

玉脇に呼ばれた松崎が外に出ると、渡り船に乗った品子とイネの姿を見る。玉脇は、全て自分が仕組んだことだと松崎に話す。

やっとのことで品子に再会した松崎。しかし品子は、手紙は書いていないと松崎に話す。玉脇に誘われて川へとやってきた松崎は、玉脇に品子との心中を促される。

心中から逃れた松崎。彼は、金沢に向かう途中で出会ったアナーキストの和田とお酒を酌み交わす。そこで和田は、松崎をある人形の会に誘う。

その会は、集まった人達が持ち寄った人形の中の空洞を覗くという会だった。松崎が最後の人形を覗くと、そこには心中を覚悟した人妻と、その人妻の若い愛人が背中合わせで座っていた。そしてそれは、死後の世界なのだと松崎は悟る。

松崎が宿に戻ると、そこにはイネの姿がある。月の光に照らされたイネの髪は、金色に輝き出す。恐れから逃げ出したい松崎だったが、イネの魅力に引き寄せられてしまう。

イネを抱いた後、松崎は急いで金沢を逃げ出すことにする。彷徨い歩いた松崎は、ある旅役者の劇団小屋に辿り着く。

陽炎座のあらすじ【結】

小屋に入ると、そこでは子供達が子供達の前で芝居をしている。それを見学していた松崎のもとに、玉脇が姿を現す。さらに、品子まで現れる。品子は松崎に、イネと寝たのかと尋ねる。松崎は品子に、あなたと一緒に生きてみたいと叫ぶ。

小屋の主人に、何の演目なのかと尋ねる松崎。主人は、子供達がデタラメに演技しているのだと答える。

舞台上でイネを演じる子供に近づく品子。そこで演じられる愛憎の演劇にいたたまれなくなった玉脇が小屋を出ていく。

舞台上では、品子とイネが演技を始める。やがて物語が終わりかけたとき、小屋が突然崩れ落ちてしまう。水の入った桶の中に体を沈める品子から大量の鬼灯が出てきて、それは桶一面を覆ってしまう。外では村人が、心中者の遺体が見つかったと騒いでいる。

東京へと戻った松崎。みおから品子の手紙を受け取った彼は、夢が現実を変えたんだと呟く。

松崎が入った部屋には、もう一人の自分と品子がいた。もう一人の自分は品子に近づき、二人は背中合わせに座るのだった。

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