映画『革命前夜』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「革命前夜」のネタバレあらすじ結末

革命前夜の概要:ブルジョア階級の暮らしに反発して共産主義者となった青年は、美しい叔母と禁断の恋に落ち、自分の未熟さや中途半端なイデオロギーに失望していく。ベルナルド・ベルトルッチ監督作品。主人公のモデルは監督自身だと言われている。1964年公開のイタリア映画。

革命前夜の作品概要

革命前夜

公開日:1964年
上映時間:112分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー、青春
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
キャスト:フランチェスコ・バリッリ、アドリアーナ・アスティ、アレン・ミジェット、モランド・モランディーニ etc

革命前夜の登場人物(キャスト)

ファブリツィオ(フランチェスコ・バリッリ)
イタリアのパルマで暮らすブルジョア階級の22歳の青年。自分の恵まれた環境や国家に反発し、共産主義者となる。
ジーナ(アドリアーナ・アスティ)
ファブリツィオの母親の妹。ミラノで暮らしているが精神科医に旅行を勧められパルマの姉夫婦宅へやってくる。魔性の魅力と複雑な内面を持つ。
チューザレ(モランド・モランディーニ)
共産主義者の教師。ファブリツィオはチューザレの影響で共産党の活動に参加し始めた。
アゴスティーニ(アレン・ミジェット)
ファブリツィオの友人。ファブリツィオと同じくブルジョア階級の生まれ育ちで、どう生きるべきか悩んでいる。川で溺れて死んでしまう。
クレリア(クリスティーナ・パリゼット)
ファブリツィオの婚約者。お人形のように可愛い純真なお嬢様。
プック(チュクローペ・バリッリ)
ジーナの友人。家は代々広大な土地を所有する大地主でプックも働いたことがない。没落寸前。

革命前夜のネタバレあらすじ

映画『革命前夜』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

革命前夜のあらすじ【起】

1964年4月、復活祭前のイタリアのパルマ。ブルジョア育ちのファブリツィオは共産主義に傾倒し、同じくブルジョア層の婚約者クレリアに別れを告げようとしていた。何も知らないクレリアを物陰から見つめ、ファブリツィオは心の中で彼女と訣別する。

ファブリツィオは小学校教師で共産主義者のチューザレに影響を受け、共産党の活動に参加し始めた。同じような悩みを抱え家出を繰り返している友人のアゴスティーニにも共産党へ加入するよう勧めるが、彼はチューザレのところへ行くことは拒む。アゴスティーニはブルジョワの両親に反発心を抱きながらも、完全に否定することはできなかった。

その日、ファブリツィオの自宅にミラノから母の妹ジーナがやってくる。ジーナはミラノでのセレブ生活に疲れ、精神的に不安定になっていた。ファブリツィオにとっては叔母になるが、彼女はまだ若くて美しかった。

ジーナが来てすぐにアゴスティーニが川で溺死する。ファブリツィオは強いショックを受け、お葬式に出席することもできない。ジーナはそんなファブリツィオを慰めてくれる。

革命前夜のあらすじ【承】

パルマに来ても気が晴れないジーナはすぐにミラノへ帰ろうとする。ファブリツィオはジーナを引き止め、2人はショッピングに出かけて憂さを晴らす。

ファブリツィオはジーナにチューザレを紹介したいと考えていたが、彼女はチューザレに会おうとはしなかった。チューザレ宅を訪れたファブリツィオを外で待つ間、ジーナは近所の少女の歌を聴いて情緒不安定になり、ファブリツィオにすがりついて泣き出す。

その夜。自宅へ帰ったファブリツィオとジーナは熱いキスを交わし、明け方に母屋の裏にある印刷所跡で結ばれる。その日は復活祭だったが2人は眠り続け、ミサにも参加しなかった。しかし家族はジーナとファブリツィオの秘密に全く気づかない。周囲の目を盗んで2人は深く愛し合うようになり、何度も体の関係を持つ。

若いファブリツィオは情熱的にジーナを愛するが、ジーナは複雑だった。ファブリツィオはいくら愛しても結ばれることのない相手で、2人の愛に未来などないと感じていた。

革命前夜のあらすじ【転】

ファブリツィオはジーナをチューザレに紹介する。ジーナは多くの本を読んでおり、博識なチューザレと対等に話すことができた。チューザレの留守中にアゴスティーニが訪ねて来たらしいという話を聞き、ファブリツィオは心をかき乱される。ジーナはなぜか急に泣き出し、そのまま帰ってしまう。

その晩、ジーナは全く眠れず、ミラノの主治医に電話をかける。どうやらジーナと主治医は男女の関係になっていたようで、ジーナは電話口で取り乱していた。

翌日。ジーナは新聞販売店で見知らぬ男に声をかけられ、そのまま連れ立って歩く。ジーナを探していたファブリツィオは彼女が男とホテルから出てくるのを目撃し、嫉妬で頭が混乱する。ファブリツィオは初めての恋に苦しんでいたが、ジーナも孤独を感じていた。

ジーナは誤った恋をすると長年の友人であるプックに会いたくなる。プックの家は大地主だったが5年前に父親が亡くなり家は没落。広大な土地は全て抵当に入っていた。それでも働いたことのないプックにはどうすることもできない。ファブリツィオはそんなプックを厳しく非難してジーナに平手打ちされる。ファブリツィオは現在のプックに自分の将来を重ねていた。

革命前夜のあらすじ【結】

その後すぐにジーナはミラノへ帰ってしまう。ファブリツィオに対して別れの言葉もなかった。

夏の終わり、共産党大会が開かれる公園でファブリツィオはチューザレに自分の虚しい心境を語る。ファブリツィオは共産党の活動にも不満を持つようになり、自分は失敗したのだと感じていた。ファブリツィオにとってのイデオロギーは単なるバカンスで、革命の時代ではなく革命前夜を生きていたに過ぎなかった。そしてジーナを苦しめたことも深く後悔していた。ファブリツィオは自分の甘さを思い知り、ブルジョアである自分の環境を受け入れていく。

年末、パルマのオペラ劇場にはボックスの家族席に座るファブリツィオとクレリアの姿があった。ファブリツィオはすっかりおとなしくなり、両親の望む生き方に順応していた。劇場を訪れたジーナは結婚を控えた若いカップルを見て涙を流す。ファブリツィオはジーナが席を立ったのを見て自分も席を立つ。玄関ホールで再会したジーナにファブリツィオは苦しめたことを謝罪し、今も自分を愛しているかと聞く。ジーナは何も答えなかった。

ファブリツィオとクレリアの結婚式の日。多くの人々に祝福されて旅立った2人を見送り、ジーナは子供のように泣きじゃくっていた。

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