映画『神様はバリにいる』あらすじとネタバレ感想

神様はバリにいるの概要:2015年公開の日本映画。原作はクロイワ・ショウのエッセイで、実際にバリで出会った兄貴(丸尾孝俊)がモデルである。堤真一が独特なキャラクターと関西弁で兄貴をコミカルに演じているヒューマンコメディ作品。

神様はバリにいる あらすじ

神様はバリにいる
映画『神様はバリにいる』のあらすじを紹介します。

日本で婚活ビジネスに失敗した女社長、照川祥子(尾野真知子)は会社を倒産させ800万の借金をしてバリに死に場所を探しに来た。
まさに岸壁から身を投げようとしたその時、リュウ(玉木宏)という日本人に止められ兄貴(堤真一)と呼ばれる謎の男と引き合わせられた。
この兄貴、見た目は怪しげなチンピラ風で言葉遣いはバリバリの関西弁だ。
しかし次第に祥子は兄貴の凄さを知ることになる。
ホテルやゲストハウスを島内に30以上を所有、公道には兄貴所有の白い馬車を住人の為に走らせ、自宅には家政婦やその家族たちが何人も暮らしている。
つまり大富豪なのだ。
祥子は兄貴の成功の秘訣を学ぶため、兄貴に毎日ぴったりくっつくことに。
しかし兄貴が教えてくれるのは、為になるのかならないのかわからない語録ばかり。
それにイライラし始める祥子だった。

ある日兄貴の仕事場に付いていった彼女は兄貴の素顔を知ることになる。
兄貴が所有しているホテルやヴィラは仕事が無い現地の人を雇うため、馬車は体の悪いお年寄りが簡単に出歩けるため。
そしてこれから建設しようとしている大きな土地には幼稚園を建てたいという夢を持っていること。
人のことを真剣に考える兄貴のことを尊敬するようになっていく祥子は、帰国することに決める。
自分の人生を切り開こうと。

帰国日、兄貴は餞別だと800万の小切手をくれた。
しかし祥子はこれを受け取らない。
もっとたくさんの大事なものをもらったと。
代わりに彼女は、兄貴が教えてくれた語録やバリでの出来事を本にする許可をくれないかと頼む。
帰国後無事に本を出版し、平凡な売り上げではあるがそれなりに借金を返しながら生活している祥子。
再び兄貴に会いにバリを訪れ、再会を果たすのだった。

神様はバリにいる 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2014年
  • 上映時間:107分
  • ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
  • 監督:李闘士男
  • キャスト:堤真一、尾野真千子、ナオト・インティライミ、菜々緒 etc

神様はバリにいる ネタバレ批評

映画『神様はバリにいる』について、感想批評です。※ネタバレあり

バリ好きには観てほしい

タイトル通りバリでの物語である。
この映画にはバリの美しい風景が存分に映し出されている。
田園風景や、屋台街、何より美しい海。
撮影の仕方もドラマの邪魔をせず、バリの美しい場所やローカルな魅力を魅せてくれるようなやり方で自然に目に入ってくるところが良い。
風景だけでは無く祥子と兄貴が最初に食事をするレストランや、置き引きをした子供と話すシーンで使われるレストランも現地の風景が良くわかるようになっている。

また祥子が兄貴についてバリの伝統舞踊を研修だと習わされるシーンも見所の1つ。
尾野真知子の顔立ちがあの独特な化粧に映え、観ているだけで笑えてしまう。
風景・伝統芸能・宗教全てをコンパクトでありながらもダイジェストに描いたまさにバリの魅力が詰まった映画である。

堤真一と尾野真知子のやりとりが絶品

この映画の主人公兄貴を演じる堤真一の演技力は流石である。
シリアスで悲壮感漂う役、狂気にかられた役、恋愛モードの役、本当に何でも自分のものにしてしまうマルチ俳優。
そしてこれに張り合う相手役が尾野真知子。
決して美人では無い女優ではあるが、可愛らしく演技力は群を抜いている。
この2人は上手すぎて本当に自然である。
わざとらしくやりすぎの気もする兄貴役ではあるが嘘くさくなく、意地っ張りなのに優しく素直な祥子もリアルな女性像を描いている。
顔だけの俳優だったらこの映画はただのわざとらしいバカバカしい映画になってしまうところを、裏側に意味のある素敵な物語にしているのは間違いなく俳優のチョイスの成功である。

誰もが必要としていること

劇中で兄貴が祥子に教えてくれること、それは誰もが必要な言葉ばかりである。
「最悪な時こそ笑う」や「失敗を人のせいにしない」などだ。
映画自体はコミカルで笑ってしまうが、内容こそは本当に上質なもので宣伝よりも下品ではない。
30代後半の女性には特に観てほしい1本である。

神様はバリにいる 感想まとめ

下らないだろうと思って観た自分を痛烈に批判したい。
宣伝やパッケージに騙され、見ていない優良作品が他にもあるのでは無いだろうか。
世の中には観なくても良い映画もあるかもしれないが、本作品は観て損はしない。
堤真一と尾野真知子の演技力を痛感する意味でも良いし、バリ好きな人が雰囲気を堪能するでも良い。
何かを得るためではなく、結果的に何か得てしまったというようなラッキー映画であるように思う。

バリ島で実際に成功した1人の日本人をモデルに、その人が語った語録は素晴らしい。
言うことは誰にでも出来るが、実際に夢を実現し実行しているからこそ言葉に説得力があり、重みが生じるのだ。
コメディタッチで気軽に観ることが出来るのも敷居が高く無くて良い。
「良い映画なのだ」と押しつけがましいと、それはそれで疎ましいものである。
バランスの良い明るい映画であった。

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