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映画『かもめ食堂』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『かもめ食堂』の概要:2006年公開の日本映画。監督は萩上直子。監督作として「恋は五・七・五」「めがね」などがある。主演は小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ。個性派女優が見せる美しいフィンランドでのヒューマンドラマ。

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映画『かもめ食堂』の作品情報

かもめ食堂

製作年:2005年
上映時間:102分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:荻上直子
キャスト:小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、ヤルッコ・ニエミ etc

映画『かもめ食堂』の登場人物(キャスト)

サチエ(小林聡美)
フィンランドで「かもめ食堂」を経営している女性。幼少時から合気道を習っており、大柄な男性を投げられる程の腕前。自分の考えをしっかりと持ち、フィンランド語も流暢に話せるなど知的な部分も持ち合わせている。
ミドリ(片桐はいり)
自分探しの旅でフィンランドへ来ていた女性。サチエと出会い、かもめ食堂を手伝うようになる。「ムーミン」のファンで様々な知識を持っている。ムードメーカー的な存在。
マサコ(もたいまさこ)
両親の介護が終わり、自分の時間を過ごそうとフィンランドへ来た女性。空港で荷物を無くしてしまい、困っていたところでかもめ食堂を見つける。サチエやミドリと意気投合し、荷物が見つかるまで食堂を手伝う事になる。
リーサ(タージャ・マルクス)
かもめ食堂をたまに睨んでいる女性。ある日食堂に入ってきて、強い酒を注文しマサコと飲もうとするが倒れてしまう。夫が出て行った事が原因で自暴自棄になっていた。食堂のメンバーと話す事で落ち着きを取り戻し、常連になる。
トンミ・ヒルトネン(ヤルッコ・ニエミ)
日本が大好きな青年。かもめ食堂の一人目の客で、サチエが「一人目のお客様だから、コーヒーは永遠に無料」ということもあり常連となる。自分の名前を漢字にしてくれとミドリに頼み「豚身昼斗念」という和名をつけてもらう。

映画『かもめ食堂』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『かもめ食堂』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『かもめ食堂』のあらすじ【起】

フィンランドのヘルシンキ。港や森が美しいこの町に「かもめ食堂」があった。サチエという日本人が一人で切り盛りしている食堂だ。オープンして間もないが客は一人も来ない。食堂の外から店を覗くフィンランド人達は、サチエの事を「子供か?」「やけに小さい日本人だな」と不思議に思い遠巻きから覗く事はあるが店には入ってこないのだ。サチエはそういった人たちを見かけてもただ微笑むだけだった。

ある日、ついに初めての客が来た。トンミという日本が大好きでアニメオタクの青年だ。初めての客に喜ぶサチエ。トンミはサチエに「ガッチャマン」の歌詞を教えて欲しいとお願いするが、サチエはどうしても思い出せない。トンミは思い出したら教えて欲しいとサチエに告げ帰って行った。

サチエは歌詞が思い出せずにモヤモヤしながら、カフェへと立ち寄る。そこで一人コーヒーを飲んでいる日本人女性、ミドリと出会った。サチエはミドリから歌詞を教えてもらう。二人は意気投合し、ミドリはフィンランド滞在の間だけサチエの家に泊めてもらう事になった。

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映画『かもめ食堂』のあらすじ【承】

サチエの家に居候をしているミドリがある日、かもめ食堂の手伝いをさせて欲しいと申し出てくる。サチエはお給料も出せないし、しんどいですよ。とミドリに伝えるが、ミドリはそれでもかまわないと言う。サチエは戸惑ったが、ミドリの真剣な表情を見てかもめ食堂の手伝いを頼んだ。

店にはトンミしか来ない日々が続く。その現状を見たミドリは、かもめ食堂をフィンランドで売っているガイドブックに載せてみてはどうかとサチエにアドバイスしてみるがサチエは、そういった事はかもめ食堂に似合わないと断る。ミドリは残念そうにしながらも納得し仕事に戻った。

そういったのんびりした日々を過ごしていたある日、食堂に一人の日本人女性が来店してくる。女性はマサコという名前で、フィンランドに旅行にやってきたのはいいが空港の手違いで自分の荷物が無くなってしまったと二人に話す。マサコは同じ日本人の女性がいるという事で、かもめ食堂によく顔を出すようになった。

映画『かもめ食堂』のあらすじ【転】

マサコがやって来た日と同じくらいに、一人の女性がかもめ食堂を睨んでいる事にミドリが気づく。ミドリは不気味がってすぐに店の奥に逃げていくが、サチエはその女性に微笑む。睨んでいる女性はサチエを見ると帰っていくが、連日睨みに来るのだ。ミドリは何の目的があるのか怖がるが、サチエは女性に対して微笑むだけ。

ある日、ついに睨んでいた女性が食堂へと入ってきた。女性は強い酒を注文し、一気に飲んでしまう。そして、新しく酒を注ぐとサチエに差し出した。サチエは強い酒は飲めないと断り、ミドリは無言で首を振るだけ。酔っている女性は、偶然居合わせたマサコに無言でグラスを差し出す。マサコは女性をしっかりと見据え頷くと、その酒を一気に飲み干した。それを見届けた女性は酔い過ぎて、その場で倒れこむ。食堂にいた全員が驚くなか、女性はいびきをかいて寝始めるのだった。

サチエはトンミに女性をおぶってもらうよう頼み、ミドリとマサコを引き連れ女性を家まで送っていく。家に着いた女性は、ソファに座ると泣き出してしまう。マサコはそんな女性の手を握り、話を聞きながら頷く。話を聞き終えたマサコは、サチエとミドリに女性の名前はリーサという事と、旦那に逃げられ自暴自棄になっていたという事を説明する。ミドリはマサコがフィンランド語を分かる事に驚くが、マサコは話す事も聞き取る事も出来ないと言った。

マサコは毎日、空港に荷物が見つかっていないか連絡するが一向に荷物は見つからない。ある日マサコは、サチエに荷物が見つかるまで食堂の手伝いをしていいか聞く。サチエはもちろんと答え、ミドリは大喜びでマサコを迎え入れた。

数日後、マーサはかもめ食堂にやってくる。そしてサチエ達にお礼と謝罪をした。それからマーサもかもめ食堂の常連となり、食堂が休みの日には女性4人で出かけたりする仲になったのだった。

映画『かもめ食堂』の結末・ラスト(ネタバレ)

徐々に客が増えてきたかもめ食堂。マサコもすっかり食堂のメンバーとして馴染み、サチエ・ミドリ・マサコの3人で働く事が日常になってきていた。そんなある日、いつものように荷物が見つかったか空港に電話するマサコ。返ってきた答えはいつもと違い、見つかったとの事だった。

マサコは荷物が見つかったことを、サチエとミドリに伝え日本に帰ると言う。ミドリは残念がるがサチエは分かりましたと答える。ミドリがサチエに対して、少し冷たくないですかと問うと、人間変わらない物は無いと答えるサチエ。マサコがその道を選んだのであれば、どういった選択にしても喜んであげるべきだとミドリに言った。

荷物を受け取り、ホテルで中身を確認するマサコ。荷物を開けて中身を見てみると、そこには自分の荷物のはずなのに何故か違和感を覚えてしまう。そしてその荷物を置いたままかもめ食堂へ向かった。

かもめ食堂へ戻ってきたマサコは、荷物が違う人の物だった。もう少しかもめ食堂の手伝いをしてもいいかサチエに聞く。サチエは微笑みながら「もちろん」と答えた。

ある日のかもめ食堂。ミドリはいきなりマサコの「いらっしゃいませ」が固すぎると言う。マサコはそんな事ないと言うが、ミドリは譲らない。マサコが試しに一度言ってみると、サチエとミドリは笑う。今度はマサコがミドリの挨拶は力が入り過ぎていると言う。ミドリも試しに言ってみると、かもめ食堂は笑いで包まれた。ミドリがサチエの「いらっしゃいませ」は温かい感じがすると言う。サチエは言わされそうになるが、かたくなに断る。

その時、店のドアが開く音が聞こえた。サチエはいつもの微笑みを向け「いらっしゃいませ」と迎え入れるのだった。

映画『かもめ食堂』の感想・評価・レビュー

淡々と日常が過ぎていくお話。限りなくリアルな、存在してそうと思える等身大の女性たちのお話なのに、なにかおしゃれを感じてしまう。日本とは違うヘルシンキという街でのお話だから、非日常を感じさせるという部分もあるのかも。何より、食事の描写が美味しそう。すごく素朴な食事なのに、焼く、握る、切るなどの一つ一つの所作が美しく、みんなが食べている仕草も本当に美味しそうで、心が満たされる。
何も考えずに、ただご飯美味しそう、って思っているのが許されるゆっくり見られる映画。ぶっちゃけ寝てもいいと思う。また、起きて見よう。(女性 30代)


サチエがフィンランドで営む小さな食堂での話だが、ずーっと穏やかにストーリーが進行していく。
フィンランドの港や森、街並みの雰囲気や、そこで穏やかに暮らす人々に癒される。
食堂のお客に丁寧におにぎりを握るシーンが印象深い。人の温かみを感じ、やっぱり日本人で良かったな、と思えた。
三人のやり取りや丁寧に料理するところは、ずっと見ていたくなる。
大きな展開こそないがそこがまた心地よく、最後のサチエの「いらっしゃいませ」という台詞でピタッと終わって腑に落ちた。(女性 20代)


何度も見た大好きな映画。登場する人物全員がとにかくユニークで、どこか変わっていて、面白い。その中でリーダー的存在であるサチエ自身は、素朴だけど芯のある強い女性だ。何気ない日常の中で起こるちょっとした事件なども含めて、人生を丁寧に楽しく過ごそうと思わせてくれる。

メイン舞台となる、かもめ食堂もとても素敵。爽やかなブルーが目を惹くシンプルなデザインになっている。出てくる料理もサチエの性格を反映させたような、素朴でシンプルなものだけど、どれもとても美味しそうだ。(女性 20代)


この作品はフィンランドにオープンしたかもめ食堂を舞台に、その店に関わる人々を描いたヒューマンドラマです。店をオープンしたものの、ほとんど人の入らないかもめ食堂では、それぞれの理由で日本から訪れた二人の女性が働き始めます。その中で常連客の青年や問題を抱えた女性との関わりを通し、日常と非日常を丁寧に表現した作品になっています。

日本人の経営する食堂というと和食を思い浮かべますが、作中のかもめ食堂ではほとんどのシーンでコーヒーが注文されます。それらのシーンは外国の日本人食堂というイメージを強く印象付け、より現実感を持たせることで作品に引き込まれていきます。(男性 20代)


フィンランドでサチエが営むかもめ食堂はゆったりと爽やかな雰囲気に包まれていて、この作品は観ているだけでとても癒される。焦らずのんびりとやりたい事をやっているサチエや、旅をするために地図でたまたま指をさした土地に一人観光できているミドリ、両親の介護が終わりフィンランドに興味を持って来たマサコ。それぞれが自分の幸せの為に生きているところがすごく素敵で憧れる。お客が来ないかもめ食堂が少しずつ変化し、遂に満席になる日を迎えるところはすごく嬉しい気持ちになった。(女性 30代)


個性的な3人の日本人女性がフィンランドで繰り広げる、ユーモア溢れる日常。
常識にとらわれず、丁寧に、そしてたくましく日々を生きていく彼女たちの姿に元気づけられる。それでいて、登場人物たちのつながりは緩やかだったり、出会いや別れがあっさり描かれていたりと、湿っぽくなくカラッとした視点や距離感も魅力的だった。
北欧らしい街並みやデザインも美しく楽しい。何かに追われて余裕がない時や、ほどよく癒されて力を抜きたい時に、また観たくなると思う。(女性 20代)


疲れている時に見ると涙が止まらなくなるくらい、心を浄化してくれる素敵で、暖かくて大好きな作品です。
「かもめ食堂」って近くにあったら毎日通いたくなってしまうような、暖かい雰囲気と、のんびりとした時間が流れていて、サチエ、マサコ、ミドリの存在が「普通」なのがとても良いんです。過度に接客するでも無く、お客さんを無理に呼び込むでもなく、思うままに、ゆっくりのんびり穏やかに流れる空気がこの作品の1番の見所でしょう。
生きるって素晴らしいと感じさせてくれたこの作品は、私の一生の宝物です。(女性 30代)


毎日を丁寧に過ごし、今できることを一生懸命にやることの大切さを教えてくれる映画です。

ヘルシンキの街中にある「かもめ食堂」は素朴ながらもどこかオシャレ。一見、現実離れした世界に思えますが、「ガッチャマン」や「エアギター選手権」など身近なワードが出てきて親近感が湧きました。

忙しい現代では食事や料理も簡単に済ませてしまうことが多いし、すぐに結果を求めて焦ってしまいがちです。でも、かもめ食堂での人々の暮らしを観ていると何気ない日常の中にこそ豊かさが溢れていることに気づかされます。疲れたときに何度でも観たい作品です。(女性 40代)


『かもめ食堂』を見ると、無性におにぎりを頬張りたくなります。北欧のひんやりとした空気感も相俟って、唐揚げや鮭、シナモンロール等全ての料理がとても美味しそうでした。コーヒーでもおにぎりでも誰かに作ってもらったほうが美味しいし、元気を分けてもらえるのでしょう。家具や小物、ファッションがおしなべて上品で落ち着きます。小林聡美の程よく脱力した、それでいて芯はしっかりした立ち居振る舞いは、そう簡単にできるものではありません。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. 村山 より:

    誰かに作ってもらったご飯って、いいよなぁと、おいしいご飯が食べたくなった。心に残る印象的なシーンがあるわけではないのだが、見ていると心が穏やかになって落ち着く映画だ。こんなに素敵な食堂が近くにあったら、私だったら毎日通ってしまう。お店を訪れるお客さんと店員の距離感がちょうどよく、前向きな主人公を見ていると私も元気になれた。また、俳優陣がキャラクターにぴったりハマっていて、彼女たちの放つ絶妙な空気感がたまらなく良かった。

  2. 森田 より:

    小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ出演となれば鉄板。何をやっても同じ話に見えたりもするけど、だからこそ安心して観ていられるというものだ。
    「来る者は拒まず去る者は追わず」という言葉の似合う主人公には、事件らしい事件は何も起きない。フィンランドに1人で食堂を開いたこと自体が大事件なのだけど、そこはさておき。
    そんな彼女が始めは閑古鳥だった食堂がついに満席になった日に呟く一言に、秘めた炎を感じて惚れます。

  3. kobo より:

    主人公のサチエ、そのサチエと出会うミドリとマサコの3人の性格がそれぞれリアルに演出されていて、この人たち実在するのでは、と錯覚するほどだ。フィンランドが舞台で、風景も美しく素晴らしいのだが、この映画を通じて描かれているのは日本人の美徳だと思う。

    地元のおばちゃんグループもつい気になって覗き込んでしまう『かもめ食堂』で、穏やかに流れていく時間が心地よく、マイペースにストレスの無い生活を送ることの尊さを実感した。ちょっとした人情とか、皆で食べるおにぎりの美味しさとか、何気ない事を日々大切にしたいと思わされた映画だ。

  4. ダイヤ(ゆっくり実況&コマドリ) より:

    泥棒が侵入してサチエが取り押さえる所はちょっと怖かったかな。