映画『マイ・ブラザー 哀しみの銃弾』あらすじネタバレ結末と感想

マイ・ブラザー 哀しみの銃弾の概要:犯罪者の兄と刑事の弟が、憎しみを抱きながらも捨てきれない絆の間で葛藤する。ミシェル・パペとブリュノ・パペによる自伝小説をギヨーム・ガネ監督が映画化した。2013年公開のフランス・アメリカの合作映画。

マイ・ブラザー 哀しみの銃弾 あらすじネタバレ

マイ・ブラザー 哀しみの銃弾
映画『マイ・ブラザー 哀しみの銃弾』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

マイ・ブラザー 哀しみの銃弾 あらすじ【起・承】

1974年ブルックリン。刑事のフランク(ビリー・クラダップ)は殺人の罪で12年間刑務所に服役していた兄のクリス(クライヴ・オーウェン)を姉のマリー(リリー・テイラー)とともに迎えに行く。父のレオン(ジェームズ・カーン)は入院中で、母はフランクが1歳半の時に父と別れ、その後亡くなっていた。

フランクは何とかクリスを更生させようと、仕事を探してやり自宅に住まわせる。しかし兄弟の間には長年のわだかまりがあった。

アンソニーという麻薬の売人の自宅に踏み込んだ際、フランクは昔の彼女であるヴァネッサ(ゾーイ・サルダナ)と再会する。ヴァネッサはアンソニーと結婚し、母親になっていた。フランクはヴァネッサのことをまだ愛しており、彼女の勤務先まで会いに行く。2人は再び愛し合うようになり、ヴァネッサはアンソニーとの別れを決意する。

クリスは職場で知り合ったナタリー(ミラ・クニス)と付き合い始め、なんとか堅気になろうと努力していた。上司に逆らって仕事を辞めたクリスは親友のマイクと商売を始めようとするが、前科者という過去が邪魔をしてうまくいかない。結局クリスは金を稼ぐため、再び犯罪を犯すようになる。

クリスは警察へ連行されるが、証拠不十分ですぐに釈放される。フランクとクリスは大げんかとなり、クリスは家を出る。その際“金曜にまた会うかも”と意味深なことを言う。

マイ・ブラザー 哀しみの銃弾 あらすじ【転・結】

金曜日、フランクは銀行前で張り込みをしており、そこでクリスの姿を見つける。クリスの一味が現金輸送車を襲うのを見たフランクは、クリスを追いつめ肩を撃つ。しかし逮捕することはできず、クリスのことを伏せたまま警察を辞職する。

大金を手に入れたクリスは元妻のモニカ(マリオン・コティヤール)に売春宿をやらせ、すっかり羽振りが良くなる。フランクはずっとクリスとの連絡を絶っていたが、父が亡くなり2人は顔を合わす。クリスはナタリーとの結婚式に出席してくれるようフランクに頼む。しかしフランクは出席しなかった。

フランクの家には出所してきたアンソニーが“妻と娘に会わせろ”と、何度も押しかけていた。危険を感じたフランクはしばらく街を離れることにする。フランクからその話を聞いていたクリスは、弟の命を狙うアンソニーを馴染みの店で拉致する。警察はモニカの尾行を続け、クリスの逮捕に向けて動いていた。

麻薬に手を出したモニカが逮捕され、クリスのことをしゃべってしまう。元同僚からクリスが逮捕されることを聞いたフランクは、クリスに電話をかけ2人だけにわかる合図の音を鳴らす。クリスはフランクのメッセージを察して逃亡するが、アンソニーが逃げたと聞いて急いでフランクの家へ向かう。警察はクリスの後を追っていた。

アンソニーがフランクたちのいるグランドセントラル駅へ向かったと聞き、クリスは駅へ急ぐ。警察の追跡をかわしながらホームへ辿り着いたクリスは、フランクに銃口を向けたアンソニーを射殺する。警察に取り囲まれたクリスは、フランクに向かって微笑む。

マイ・ブラザー 哀しみの銃弾 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2013年
  • 上映時間:127分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、フィルムノワール
  • 監督:ギョーム・カネ
  • キャスト:クライヴ・オーウェン、ビリー・クラダップ、マリオン・コティヤール、ミラ・クニス etc

マイ・ブラザー 哀しみの銃弾 批評・レビュー

映画『マイ・ブラザー 哀しみの銃弾』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

ほどよい雰囲気作り

本作には2013年公開の映画とは思えない落ち着きがある。物語の舞台は1974年のブルックリンなので当然といえば当然かもしれないが、その当時に作られた映画と言われてもおそらく何も疑わない。その雰囲気作りはとても良かった。

あれっぽいが何度もある

マフィアものや犯罪ものが好きな人なら、本作の中にいくつも“あれっぽいな”を感じるはずだ。

例えばクリスが4人を殺害するバーの店内は「ゴッド・ファーザー パート2」でマフィアが暗殺されかける店の雰囲気によく似ている。ギヨーム・ガネ監督のことはほとんど知らないが、きっと「ゴッド・ファーザー」を敬愛しているのだろうと思わせる演出が随所に見られた。駅のホームでフランクの命が狙われるというラストシーンは「カリートの道」を彷彿とさせる。グランドセントラル駅という設定も同じなので、やはりここでも“お!”となる。

そこらへんをマニアックに見られる人には、このオマージュっぽい作りは楽しめる。

キャスティングがいい

ストーリー的にはいろいろと突っ込みたいこともあるし、演出面にも満足はできないが、キャスティングはとてもいい。特にクリスの元妻モニカを演じたマリオン・コティヤールとフランクの恋人ヴァネッサを演じたゾーイ・サルダナの演技は光っていた。

主演のクライヴ・オーウェンをはじめとする実力派のキャスティングが本作一番の見どころかもしれない。兄弟の父親には「ゴッド・ファーザー」でソニー・コルレオーネを演じたジェームズ・カーンがキャスティングされており、いい味を出している。おじいさんになっても彼の怒りには迫力があり、ちょっとドキドキした。

マイ・ブラザー 哀しみの銃弾 感想まとめ

どんな映画を作りたかったのかはとてもよく伝わってくる。そこにもう一つパンチの効いた個性が欲しかった。穏やかには見られるが、ガツンとくるものがないので少々面白みに欠ける。監督がフランス人だからか、アメリカが舞台でもアメリカ映画くさくないのはいいのだけれど。やはりもう少し濃さが欲しい。

裏を返せば、程よい塩梅の作品ではある。話もわかりやすい。一応犯罪映画なので人も殺されるし暴力シーンもあるが、そこもサラッと見られる。犯罪映画というよりは兄弟の絆を描いたヒューマンドラマとして見るのが正解なのかもしれない。

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