映画『ザ・ウォード 監禁病棟』あらすじネタバレ結末と感想

ザ・ウォード 監禁病棟の概要:身に覚えのない罪が原因で、精神病院の監禁病棟に入ることになった少女が体験する恐怖を描いたサイコホラー。監督は「ハロウィン」などの名作を世に送り出してきたジョン・カーペンター。

ザ・ウォード 監禁病棟 あらすじネタバレ

ザ・ウォード 監禁病棟
映画『ザ・ウォード 監禁病棟』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ザ・ウォード 監禁病棟 あらすじ【起・承】

放火の罪で捕まったクリステンは、ほとんどの記憶を失っていたことから、ノースベンド精神科病院の監禁病棟(ウォード)に入院することに。
同じウォードには、スケッチが好きなしっかり者のアイリス、奇妙な言動ばかりのエミリー、人形を手放せない幼いゾーイ、勝気なサラ、そして夜中にクリステンの病室の周りに出没する謎の少女がいた。

シャワールームで不気味な少女に襲われたクリステン。
主治医のストリンガー医師から、電気ショック療法を受けさせられてぐったり。

ある日、退院が決まりそうだと診察に行ったアイリスが、忽然と行方をくらませる。
退院したようにも思えたが、大切にしていたスケッチブックが残されていた。
それを見たクリステンは、シャワールームで襲ってきた醜い少女アリス・ハドソンのスケッチを見つけ、ストリンガーやエミリーたちを問い詰める。
アリスは、ずいぶん前に退院した少女だと聞かされるが、納得できないクリステン。

アリスの幽霊が自分たちを狙っていると考え、クリステンは友人たちを連れて、病院からの脱走を試みる。

ザ・ウォード 監禁病棟 あらすじ【転・結】

アリスに遭遇したクリステンは意識を失い、看護師ロイに連れ戻される。
そしてアイリスが戻らないことを悟った。
もうすぐ退院だと宣言したサラも、アリスに攫われ命を落としてしまう。

ゾーイが大切にしている人形がアリスの物だとわかり、ゾーイとエミリーを問い詰めるクリステン。
退院したとされるタミー、そしてサラ、エミリー、アイリス、ゾーイは暴力的なアリスを殺してしまったのだ。
自殺願望のあったエミリーは、ナイフを手にしたところをアリスに操られ命を落とす。
脱走を試みたクリステンとゾーイだったが、ゾーイも途中でアリスに攫われてしまう。

追い詰められたクリステンは、怪物のようなアリスを殺してしまう。
そしてストリンガー医師から、真実を聞かされる。

クリステンの本名はアリス・リー・ハドソンで、2ヶ月もの間誘拐、監禁されて精神が破綻したと告げられる。
彼女はトラウマによって多重人格になったが、それぞれの個性が強すぎて本来の人格アリスを殺してしまったのだ。
アリスとクリステンは窓から落ちたが、奇跡的に助かりアリスに戻った。

しかし、偶然生まれた人格のクリステンは、アリスに執着し続けていた。

ザ・ウォード 監禁病棟 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2010年
  • 上映時間:89分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス、ミステリー
  • 監督:ジョン・カーペンター
  • キャスト:アンバー・ハード、メイミー・ガマー、ダニエル・パナベイカー、ローラ=リー etc

ザ・ウォード 監禁病棟 批評・レビュー

映画『ザ・ウォード 監禁病棟』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

使い古された手を逆手に取った意外なラスト

主人公の見ていた幻覚、多重人格オチという、使い古された“予想外のラスト”という体のホラー映画。
しかし視点を変えて、主人公クリステンもアリスの中の人格のひとつで想像の産物だった、という意表をついた作品。
怪物のような恐ろしいアリスこそが本来の人格で、アリスに殺される=人格が統合されている、という現実の流れに驚かされる。

殺さないでほしいと懇願するアイリスに対して、アリスがアイスピックのような医療器具を突き立てるなど、統合するというよりも消去のような世界観には疑問が残ってしまう。
1960年代の医療技術なら仕方ない、と思わせる部分もあるが、強引さは拭えない。

退院したかどうかすら教えない看護師や医師、ひとりずつ順番に話すと決められていて、気持ち悪いくらいに全員が決まりを守って行われる少女5人とストリンガー医師との会話など、よく見ればオチがわかる伏線がある。
加えて、アリスに関係ないはずのクリステンまでもが狙われるというかみ合わない部分が、アリスが主人格である事で、つじつまが合うように計算されたストーリーは見事。

怖がらせ方がうまい

ラストで鏡の中か背後から何かが出てきてビックリ、という驚かせ方はお約束なのだが、鏡を開いた戸棚の中からクリステンが出てくるというのは意表をついていでドキッとさせられる。
シャワールームの湯気の中や、エレベーターの背後に静かに現れる怪物のようなアリスも不気味。

ホラー要素に加えて、決して出ることができないウォードからの脱出、クリステンの失われた記憶の謎など見せ場も多い。

一昔前の病院の薄気味悪さや陰湿なイメージ、アリスの視点に変わるとすべてが明るく見えるという演出は上手い。

ザ・ウォード 監禁病棟 感想まとめ

スプラッターホラー映画「ハロウィン」などで有名な、巨匠ジョン・カーペンターの最新作。
アンバー・ハードが主演で、エイミー・ガマー、リンジー・フォンセカ、ダニエル・パナベイカー、ミカ・ブーレムといった美人女優が中心のサイコホラー。

残酷描写に定評がある監督だが、本作では残酷描写は少ししか出てこないので、苦手な人でも見やすい作品に仕上がっている。
ビックリさせる演出や、予想を裏切っていくストーリーは面白い。
それぞれキャラが立っている5人の人格と平凡なアリス、作りは凝っていないが見せ方がうまい怪物アリスの動かし方も素晴らしい作品。

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