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映画『間奏曲はパリで』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『間奏曲はパリで』の概要:夫のことを心から愛しているのに、なぜか最近満たされないと感じている妻は、パリで束の間のアバンチュールを楽しむ。静かに揺れ動く熟年夫婦を、ベテランのイザベル・ユペールとジャン=ピエール・ダルッサンが演じており、実力派の貫禄を見せつけている。

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映画『間奏曲はパリで』の作品情報

間奏曲はパリで

製作年:2013年
上映時間:99分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
監督:マルク・フィトゥシ
キャスト:イザベル・ユペール、ジャン=ピエール・ダルッサン、ミカエル・ニクヴィスト、ピオ・マルマイ etc

映画『間奏曲はパリで』の登場人物(キャスト)

ブリジット(イザベル・ユペール)
夫のグザヴィエとフランスのノルマンディ地方の小さな田舎町で畜産業を営んでいる。息子は家を出てパリで軽業師になる勉強をしている。最近夫とは倦怠期気味。胸元にストレス性と思われるひどい湿疹ができている。
グザヴィエ(ジャン=ピエール・ダルッサン)
ブリジットの夫。ブリジットとは農業高校の同級生で、その時“羊飼いになりたい”と言ったブリジッットに恋をした。今でも時々愛情を込めて、ブリジットのことを“羊飼い”と呼んでいる。
ジェスパー(ミカエル・ニクヴィスト)
デンマークのコペンハーゲン出身の歯科医。パリのホテルでブリジットと出会う。
スタン(ピオ・マルマイ)
パリの衣料品店で働く青年。一見誠実そうでシャイな若者のようだが、実は遊び人でマリファナも吸っている。

映画『間奏曲はパリで』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『間奏曲はパリで』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『間奏曲はパリで』のあらすじ【起】

グザヴィエとブリジットの夫婦は、フランスのノルマンディ地方で畜産業を営んでいる。夫のグザヴィエはシャロレー純血種の牛を育てる名人で、今年も牛の品評会で優勝する。

留守番を頼まれていた息子は、約束の時間より遅く帰宅した両親に文句を言う。息子はパリでサーカスの学校に通い、軽業師になるための勉強をしていた。ここからパリまでは車で3時間かかるので、息子はすぐに帰ってしまう。久しぶりに会ったのに、息子とゆっくり話をすることもできず、ブリジットは寂しい気持ちになる。

最近ブリジットの胸元にはひどい湿疹ができており、グザヴィエはパリの病院へ行くことを勧める。しかしブリジットは医者嫌いで、グザヴィエの言うことを聞かない。ブリジットは、ストレスが原因だと思っていた。

息子が家を出て、熟年夫婦はなんとなく倦怠期を迎えていた。ブリジットは頑固な夫と過ごす淡々とした毎日に息苦しさを感じていた。

そんなある日、向かいの家のパーティーに来ていたスタンという青年が、ブリジットの家にライターを借りにくる。スタンは同じ年頃の若い娘より、落ち着いたブリジットの方が好みのようで、彼女をパーティーへ誘う。ブリジットは、グザヴィエが寝ているのを確認して、パーティーへ行ってみる。

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映画『間奏曲はパリで』のあらすじ【承】

会場は、若者たちの熱気でむせかえるようだった。スタンは、ブリジットが来たことを喜んでくれ、彼女を外へ誘い出す。2人は夜道を散歩しながら話をする。スタンは最近失恋して仕事を辞め、今はパリのアメリカン・アパレルという衣料品店で働いていた。ブリジットは久しぶりに楽しい夜を過ごし、すっかり酔っ払ってしまう。グザヴィエはブリジットが家を抜け出したことに気づいていたが、寝たふりをする。

スタンとの出会いに刺激を受けたブリジットは、病院へ行くと嘘をついて、泊まりがけでパリへ行こうと思い立つ。友人に勧められた病院に予約を入れたという話を聞き、グザヴィエも泊りがけのパリ行きを許す。

パリに到着したブリジットは、あちこちにあるアメリカン・アパレルを訪ね歩いてスタンを捜す。ようやくスタンがいる店を発見し、ブリジットは偶然を装ってスタンと再会する。スタンは再会を喜び、ブリジットを夕食に誘う。

ブリジットは約束の時間までショッピングや観光を楽しみ、路上で果物を売っていたインド人のアプーという青年と出会う。移民のアプーは、仕事を探すのに苦労していた。

友人夫婦から急に子守を頼まれたスタンは、ブリジットにも友人夫婦のマンションに来てもらう。スタンとブリジットは子供を寝かしつけ、ようやく2人きりになる。ところが、マリファナを吸いながら乱暴な言葉を使うスタンを見て、ブリジットは幻滅する。ブリジットは隙を見てマンションから逃げ出す。

映画『間奏曲はパリで』のあらすじ【転】

ホテルへ帰ったブリジットは、先ほどのマンションに携帯を忘れてきたことに気づく。憂鬱な気分でベランダへ出てタバコを吸っていると、同じホテルに宿泊中の男性から声をかけられる。その男性はジェスパーという歯科医をしているデンマーク人だった。

留守番をしていたグザヴィエは、友人夫婦と話していて、ブリジットが皮膚科を予約したという話が嘘だったことに気づく。グザヴィエは手伝いのレジスに牧場のことを頼み、翌日車でパリへ向かう。

ブリジットはスタンから携帯を返してもらう。スタンは勝手に帰ったブリジットに腹を立てており、散々嫌味を言う。

気分転換にホテルのプールへ行ったブリジットは、ジェスパーと会う。ジェスパーから散歩に誘われ、ブリジットは彼と出かける。ホテルから出てくる2人を、グザヴィエが見ていた。

グザヴィエは2人を尾行していたが、楽しそうなブリジットの様子を見て、尾行をやめてしまう。グザヴィエはひとりで美術館へ行き、羊飼いの女性を描いた絵画の絵葉書を買う。グザヴィエは農業高校にいた頃、“羊飼いになりたい”と言ったブリジットに一目惚れしたのだった。

ジェスパーは、スタンと違って紳士的で、2人はいい雰囲気になる。ブリジットは義妹との夕食に付き合った後、再びジェスパーとデートに出かける。ホテルへ帰った2人は、ジェスパーの部屋で飲み直す。ベッドの中でブリジットの湿疹を見たジェスパーは、“死海がよく効くらしい”と教えてくれ、ブリジットの湿疹に優しくキスをしてくれる。

グザヴィエは息子の学校を訪ね、初めて息子の芸を見る。息子の芸は素晴らしく、グザヴィエは心から拍手を送る。

映画『間奏曲はパリで』の結末・ラスト(ネタバレ)

その夜遅く、グザヴィエは自宅へ帰る。泊まり込みを頼まれていたレジスは、グザヴィエの話を聞き、2人は大丈夫だと励ましてくれる。実はグザヴィエも以前浮気をしたことがあり、その時ブリジットはひとりで泣いていた。レジスはその様子を目撃しており、それはお互いに愛している証拠だろうと語る。

翌朝、ブリジットはジェスパーのベッドで目を覚ます。ジェスパーはメモを残して、学会へ出かけていた。ブリジットは湿疹を隠すのをやめ、胸元の開いた服を着る。

ブリジットはジェスパーの学会へ顔を出し、そのままパリを後にする。

駅にはグザヴィエが迎えにきていた。医者からイスラエルの死海へ行けと言われたというブリジットの話を、グザヴィエは黙って聞く。そして珍しく、2人でレストランへ食事に行く。ところが、レストランが出した牛肉のことでグザヴィエが怒り出し、2人は大げんかをしてしまう。

その夜、グザヴィエが牛小屋で働いているのを見てブリジットも牛小屋へ行く。グザヴィエは、最近雌牛と引き離され、元気のない雄牛のことを心配していた。グザヴィエは牛に自分を重ね、“きっと不安なんだ”と語る。ブリジットは“全て元通りよ”とグザヴィエを励ます。そして2人は仲直りのキスをする。

夫婦にいつも通りの日常が戻ってくる。グザヴィエは2週間のイスラエル旅行を申し込み、ブリジットを喜ばせる。パリで出会ったインド人のアプーは、グザヴィエの牧場で働くことになる。

旅行の準備をしていたブリジットは、羊飼いの絵葉書と日付の入った領収書を見つける。あの時、グザヴィエがパリに来ていたのだと知り、ブリジットは涙ぐむ。

イスラエルへ到着した2人は、砂漠の中の牧場を見学してから死海へ向かう。そして、夫婦仲良く死海に浮いて、のんびりした幸せな時間を過ごす。

映画『間奏曲はパリで』の感想・評価・レビュー

平凡な老夫婦の話なのだが、ブリジットを演じたイザベル・ユペールがチャーミングだったこととパリの風景がオシャレだったことが作用して、とても素敵に感じた。
ブリジットと同じ立場にいるわけではないが、子育てが終わり夫との関係に悩む気持ちは理解できる。きっと空気のように扱われることに耐えられなかったのだろう。
物語のラストで、二人の関係がより良くなって終わったのは安心した。グザヴィエがブリジットのことを愛していることが伝わってきた。(女性 30代)


愛して結婚した相手との間に、子供が生まれ、成長し、再び夫婦二人の時間がやってくる。そんな時に結婚した頃のような「愛」を持ち続けることが出来るのか、考えさせられる作品でした。
結婚して一緒に生活するうちに「愛」の形は変わります。しかし、それは悪い事ではなくて愛の形が変わったとしても、相手への「愛情」や「信頼」を忘れなければ「恋愛」でも「結婚」でも上手くいくのだと感じさせてくれる、心に残る素敵な作品でした。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. しんしん より:

    なんか、よかった。

    旦那さん、いい人だ。

    領収書見つかるようにしまってたのかな?

    星四つ!