映画『わたしの可愛い人 シェリ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「わたしの可愛い人 シェリ」のネタバレあらすじ結末

わたしの可愛い人 シェリの概要:熟女の高級娼婦レアが最後に選んだ恋人は、友人の息子・19歳のシェリだった。コレットの小説「シェリ」を、英・仏・独合作で映像化。ベル・エポックの豪奢な衣装やインテリアが美しい、悲しい愛の物語。

わたしの可愛い人 シェリの作品概要

わたしの可愛い人 シェリ

公開日:2009年
上映時間:90分
ジャンル:ラブストーリー
監督:スティーヴン・フリアーズ
キャスト:ミシェル・ファイファー、ルパート・フレンド、フェリシティ・ジョーンズ、キャシー・ベイツ etc

わたしの可愛い人 シェリの登場人物(キャスト)

レア・ド・ロンヴァル(ミシェル・ファイファー)
元高級娼婦。現在は引退し、株で豊かな暮らしをしている。美しい事で名高く、気位が高い。シャルロットの息子フレッドを、幼い頃から可愛がってきた。
フレッド・プルー(ルパート・フレンド)
通称シェリ。母は元高級娼婦の、放蕩息子。19歳にして、女遊びに飽き飽きするプレイボーイ。容姿は美しく、わがまま。6歳の頃、レアにヌヌーンとあだ名をつけ、それ以来ずっと懐いている。
シャルロット・プルー(キャシー・ベイツ)
フレッドの母。元高級娼婦。かつては男に大金を使わせる名手だった。ゴシップ好きで、顕示欲が強い。息子には構ってこなかったが、レアを利用して成長したシェリの手綱を握る。
エドメ(フェリシティ・ジョーンズ)
高級娼婦の娘。18歳までを寄宿学校で育ち、卒業してすぐシェリとの縁談を結ばれる。大人しく、口数は少ないが、情熱や嫉妬心を秘めている。

わたしの可愛い人 シェリのネタバレあらすじ

映画『わたしの可愛い人 シェリ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

わたしの可愛い人 シェリのあらすじ【起】

19世紀末のフランス・パリ。歴史上のほんの短い期間だが、ベル・エポックと呼ばれる豪華絢爛な贅を尽くした時代があった。そしてそのベル・エポックの華といえば、高級娼婦だ。ヨーロッパ中の支配者達と同時に交際した者、国王を破産させた者、何人もの男を自殺に追い込んだ者。類まれなる美貌でベル・エポックを生き抜いたレア・ド・ロンヴァルも、その一人。ロシア人の恋人との関係が終わった彼女は、年齢を考え、引退を決めた。

高級娼婦は、歳を取って社交界から締め出されると、高級娼婦同士で交流するしかない。レアもまた、かつての商売敵・シャルロットと、嫌い合いながらも付き合いを続けていた。ある日、彼女の館へランチに誘われたレアは、シャルロットに悩みを打ち明けられる。19になる息子のフレッドについてだ。母シャルロットは男から金をせしめる才能に長け、息子も19歳にして贅沢三昧、あらゆる遊びに飽き始めていた。女遊びもそうだ。そろそろ潮時とすら考え、昼夜逆転の自堕落な生活を送っている。

シャルロットは、その息子にレアから一言注意をして欲しいと持ち掛けた。フレッドはレアに幼い頃からよく懐き、彼女を“ヌヌーン”という愛称で呼んでいた。レアもまた彼を愛し、私の愛しい人、“シェリ”と呼ぶ仲だ。レアは彼に母のような優しさで生活の助言をするが、シェリはレアを母とは思っていなかった。一人の女性としてレアを慕っていたシェリは、母の目論んだ通り、レアに誘いをかける。そして、レアもその魅力に抗う事は出来なかった。

レアは旅先のノルマンディにシェリを連れて行き、二人は一線を越えた。今までの男とは違う、自分の事を語りたがらないシェリの神秘的な部分が気に入ったレア。それでもレアは、数週間すれば、自分は彼に飽きて家に追い返すだろうと思っていた。

わたしの可愛い人 シェリのあらすじ【承】

6年後。レアとシェリの関係は、未だに続いていた。周囲から何を言われても、熟年夫婦のようにゆったりと構えていた二人。シェリはすっかりレアの屋敷に入り浸っている。彼女のおかげで、シェリはまともで趣味の良い生活を送っていた。同年代の放蕩青年のように、安酒やアヘンに手を出す事も無い。そうして25歳の魅惑的な男になったシェリを、母シャルロットが突然呼び戻す。

シェルロットは、孫を欲しがっていた。その為には、息子の結婚が必要だ。シャルロットは、元高級娼婦の友人と取引し、彼女の娘をシェリに引き合わせた。18歳の、寄宿学校を出たばかりの内気なエドメ。エドメは、すぐにシェリに惹かれた。シェリもまた、悪い気はしなかった。シェリは、この婚約を母の口からレアに知らせた。挙式を翌月末に控えたある日、レアは二人の婚約について知り、ショックを受ける。しかし、シャルロットの前で醜態を見せるレアではない。強がり、理解を示すレア。

しかし、シェリと二人になれば、レアは何故自分の口で言わないのかと若い恋人を責める。シェリはレアとの関係も続けようとするが、レアは若い花嫁を気遣った。厳しい態度で終わりを告げ、侍女にシェリの荷物をまとめさせる。そして、シェリに結婚祝いの真珠のネクタイピンを贈り、花婿を送り出した。挙式は無事に行われるが、レアは出席せず、自分自身にエメラルドの指輪を買ってやるのだった。

わたしの可愛い人 シェリのあらすじ【転】

若い夫婦は、イタリアの湖畔にハネムーンへ行く。二人が去ってから2週間が経っても、レアはまだ上の空だ。年老いた友人達が集まり、過去の栄光を競い合っていても、参戦せず庭へ逃げてしまう。そこへ、同じく元高級娼婦のリリが遅れてやってきた。若い恋人を連れている。醜く老いて太った体に、若く美しい男を抱き寄せるリリ。その姿を見て、レアはいたたまれず席を立つ。居もしない恋人との約束を匂わせ、ゴシップ好きの友人達を賑わわせる。

家に帰ると一転、シェリの名を叫んで泣きわめくレア。一晩苦しみ、何とか自分を奮い立たせ、旅に出る事を決める。太陽の暖かいピアリッツへ、気分転換のドライブだ。使用人達にも行先を告げず、侍女一人を連れて旅立つレア。シャルロットには、恋を楽しむフリをした、しばしの別れの手紙を書いた。

旅先で、レアは若い男と知り合い、部屋に誘う。シェリとは違う、筋骨隆々のスポーツマンだ。しかし、新しい恋人に抱かれても、レアの心は慰められなかった。彼をも次第に遠ざけ始めた頃、レアの元に、リリからゴシップニュースが届く。シェリが、若妻を放って3週間も家を空けているらしい。レアは、はしゃいだ様子で侍女に帰宅の命を出した。

3週間前、シェリは、妻エドメとの新婚旅行から不機嫌極まりない様子で母の屋敷に戻った。何につけても若いエドメと経験豊富なレアの違いが目に付き、いらつくシェリ。さらに、帰宅した彼を待っていたのは、新しい恋人と旅に出るという、レアから母に宛てた手紙だ。

若夫婦は、レアの屋敷から橋を一本渡ったところに新居を建設中だった。シェリは、その様子を見に行った帰り、レアの屋敷へ寄って執事に探りを入れる。しかし、女主人の行き先はわからなかった。もちろん、そんな夫の様子は、エドメを傷つける。シェリは毎晩きちんと同じベッドに入り、妻を抱くが、眠る時は背を向けていた。そしてその夜、エドメは、夫への憎しみを爆発させた。

泣きわめく妻に嫌気がさしたシェリは、翌日から夜遊びを再開した。古巣の社交場、マキシムへ向かう。友人にアリバイ工作をさせ、ホテルに宿を取るシェリ。彼は麻薬も女遊びもせず、レアの屋敷に明かりが灯っていないかを確かめた。そして、その生活は3週間も続く。妻は家で半狂乱となり、母はシェリを説得しに来るが、レアの屋敷が暗い内は家に帰る気になれなかった。

わたしの可愛い人 シェリのあらすじ【結】

ついに、レアの屋敷が明るく輝く晩が来た。シェリは喜びに目を輝かせ、翌日、たくさんのプレゼントを車に積み、家へ帰る。そして、起きたばかりのエドメを抱き上げ、ベッドへ運ぶ。シャルロットは息子夫婦の仲直りに喜んだ。そして、シェリからレアの帰宅を聞くと、早速彼女の屋敷を訪れ、シェリとエドメがよりを戻したことを嬉々として報告した。

シェリの破局を期待して家に戻ったレアは、帰宅早々その望みが破れた事にショックを受ける。嫁自慢をするシャルロットの前では平静を取り繕うが、一人になると虚しさが襲う。侍女相手に、この恋は失敗だったと愚痴をこぼし、寝仕度をするレア。すると、そこへシェリが押しかけ、制止も聞かず寝室まで乗り込んでくるではないか。

レアは、毅然とした態度でシェリを拒否した。シェリは戸惑い、エメラルドの指輪を見て、どこの男だと怒りをぶつける。レアの元に戻った、レアを愛しているというシェリに、レアもいつまでも厳しい態度を取る事は出来なかった。レアはシェリを抱きしめ、朝まで共に過ごした。

家の事を心配し始めたシェリを見て、翌朝、レアは早速南仏行きのチケットを手配した。家には手紙で事情を知らせようと、アドバイスするレア。張り切ってシェリの世話を焼く彼女に、シェリは口数が少ない。レアは、彼が自分と逃げる気などなく、エドメと自分の間を行き来する気なのだと気が付いた。

そんなうまい話があるかとシェリを責め始めたレアに、まるで母親じゃないかと声を荒らげるシェリ。レアは大人で、理想的で、妻をも気遣ってくれる優しい人だから、ここに戻ってきたのに。そう言って口をつぐむシェリの後を続けたのは、レアだった。戻ってきたら、年老いた女がいたのだろう。

レアは、若い妻を持ってしまったシェリと自分が、以前のような関係には戻れない事を悟った。これまで、長い間彼を甘やかし、自分達の将来の話もせずに来てしまった事を詫びた。そして、シェリを家に帰らせる。彼の後ろ姿を見ながら、レアは恋人が振り返って自分の元へ帰って来るのではないかと期待した。しかし、レアの手を離れたシェリは、これまでにない自由を感じていた。彼は運命の相手を捨ててしまったとも気づかず、家に帰り、まもなく始まった戦争に行き、生き残り、そして自殺した。

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