『渇き。』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

今年公開された映画の中で最もバイオレンスな映画です。そして、必ず見なければいけない映画でしょう。役所広司と新人の小松菜奈を主演に迎えた「下妻物語」「告白」の中島哲也監督渾身の一作!

あらすじ

渇き。』のあらすじを紹介します。 時は2012年。コンビニで起きた殺人事件の重要参考人として警察署に連行された元警察官の藤丸(役所広司)。結局後輩の浅井(妻夫木聡)におちょくられただけで終わった藤丸だが、離婚した妻から娘の加奈子(小松菜奈)が行方不明になっていることを知らされる。 警察官だったことを活かし、加奈子の行方を個人で捜査する藤丸。その中で、加奈子の実態が少しづつ判明し、加奈子の失踪とコンビニで起きた殺人事件が関連していることを知る。加奈子の失踪のキーパーソンは松永(高杉真宙)という男、そして不良少女の遠藤(二階堂ふみ)だった。 一方、加奈子の同級生でいじめられっ子の「ボク」(清水尋也)は、密かに憧れていた加奈子によっていじめから開放され、加奈子のパーティーに誘われていた。悲惨な出来事に巻き込まれることも知らずに…。

評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2014年6月27日
  • 上映時間:118分
  • ジャンル:バイオレンス、青春
  • 監督:落合賢
  • キャスト:役所広司、小松菜奈、妻夫木聡、清水尋也、二階堂ふみ etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『渇き。』について、3つ考察・解説します。※ネタバレあり

新人 小松菜奈の圧倒的な存在感!

docomoのCMで性格の悪い、かつ魅力的な女子高生を演じていただけで、ドラマ・映画に出演した経験のない小松菜奈が主役・加奈子に抜擢されています。これがバッチリハマっていて、謎の多い加奈子を演じるのは、彼女しかいない!と思えるほどです。 その理由は顔。染谷将太に雰囲気が似ており、影が多そうな少女に見えるんです。共演した橋本愛や二階堂ふみには出せない魅力が彼女にはありますね。

衝撃的なセックスアンドバイオレンス

今作が物議をかもしだしている理由は、エロすぎる!グロすぎる!ことです。さらに学生1000円キャンペーンを展開しているので、若者が見るには刺激が多すぎる!と騒がれているんです。 しかし、若者が見るのに適したくらいの刺激だと思います。他の邦画はあまりにも刺激がなさすぎるので、これを見た学生は度肝を抜かれることでしょう。 映画すげえ!と思ってくれるきっかけになり得る映画なんです。『渇き。』を見て、すげえ!と思った方は、ぜひ学生に勧めてあげてください。

難解なカットバックの多用

カットバックとは、場面Aから場面Bに短時間で戻る手法のことです。『渇き。』ではこれが多用されます。 主に藤丸のストーリーが展開されている時に加奈子の登場シーンがカットバックされるわけですが、これは藤丸が見たくない光景を、彼が抱える精神病の影響で強制的に見せられていることを表しているものと思われます。 ここまで多用するのは珍しいのですが、これが映画の不気味さを際立たせているので、とても良い演出だと思います。

まとめ

『渇き。』はとにかく素晴らしい映画です。エログロ描写が平気な人は、今年度ナンバーワン候補の一つになるでしょう。中島哲也監督が「私が撮らなくては」と感じて制作した映画なわけですが、役者陣と製作陣の意気込みを強く感じられる映画でしたね。このクラスの映画はそうできるものではありません。ひょっとしたら、中島監督は疲れ果ててしばらく映画製作を休むのではないか?と思うほどです。 凡庸なストーリーテリングをする映画が目立つ邦画において、『渇き。』の存在はとても貴重です。同じことの繰り返しになりますが、ぜひ多くの学生に、1000円キャンペーンを展開しているうちに見に行って欲しいですね。解説にも書きましたが、主演の小松菜奈が恐怖を感じるほど輝いています。同年代の女優が輝いている姿を見て欲しいですし、映画の観客動員数が少ないことに嘆いている大人こそ、学生に勧めてあげてほしいものです。

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