映画『風の谷のナウシカ』あらすじネタバレ結末と感想

風の谷のナウシカの概要:1984年公開の宮崎駿監督の長編アニメーション映画。原作は宮崎監督の同名漫画である。世の中を焼き尽くした最終戦争から1000年後汚染された世界に生きる一人の少女が環境に負けず他者を思う行動に奇跡が起きる。

風の谷のナウシカ あらすじネタバレ

風の谷のナウシカ
映画『風の谷のナウシカ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

風の谷のナウシカ あらすじ【起・承】

巨大文明が引き起こした最終戦争は「火の7日間」と呼ばれ世の中を焼き付きした。それから1000年が経った。そこには、植物が有毒ガスを吐き腑海と呼ばれる森が生まれていた。腐海の森には森を守る蟲たちが生息している。生き残った少数の人類は、有毒ガスと蟲たちに怯えながら暮らしていた。辺境の地にある風の谷は、近くにある〝酸の海〟からの風によって、ガスが届かずひっそりとそして穏やかに暮らしていた。しかし、その王ジルは、腐海のガスを吸い重い病に侵されていた。その娘ナウシカが主人公である。

世の中焼き尽くした巨神兵を掘り起こしたペジテ国。ペジテから巨神兵を奪ったトルメキア軍総司令官の皇女クシャナは、自身が腐海の毒で体を侵されたこともあり、巨神兵で世界を焼き尽くし腐海の森を消そうとしていた。輸送機で巨神兵を自国に運んでいたが、その重さに耐えかねた輸送機は風の谷に不時着する。後日、その巨神兵を運び出すためにトルメキアの大群が風の谷に押し寄せてきた。

捕虜となったナウシカはトルメキアの輸送機で運ばれる途中、ペジテ国のアスベルの襲撃に会う。襲撃を止めるように船の外に出たナウシカだが、アスベルとともに腐海の森へ落ちてしまう。腐海の森の流砂によって、森の基底部に落ちたアスベルとナウシカは、そこに清浄な空気が流れていることに驚く。ナウシカは、戦争によって汚れた世界を浄化するために腐海の森が出来上がったことを知る。

風の谷のナウシカ あらすじ【転・結】

ナウシカは腐海の森の事実を伝えるべくアスベルの国ペジテへと向かう。ところが、ペジテは壊滅状態になっていた。生き残ったアスベルの母や一族は、巨神兵を取り戻すため、ある作戦を立てた。それは、腐海の虫たちの王〝王蟲の幼生〟を傷つけ囮にし、巨神兵のいる風の谷に運ぶというものだった。王蟲は傷ついた幼生が発するSOSに怒りを爆発させ、風の谷へと大群で押し寄せて来るのだった。

一方、風の谷では、怒りで大気が張り詰め、風が止む現象に、長老のババ様が只ならぬ危機感を募らせていた。そこへナウシカの命を受けた家臣ミトが到着し、皆を避難させる。ナウシカは王蟲の大群が風の谷に流れ込むのを阻止しようと王蟲の幼生を探し出した。しかし、時すでに遅く、最終手段として幼生を群れに返すことにする。爆走する群れの中に降り立つナウシカ。王蟲たちは、王蟲の幼生とナウシカを空高く跳ね上げる。王蟲の幼生が群れと交信したことで大群は止まるが、ナウシカは瀕死の状態だった。そのナウシカに王蟲たちが一斉に金色の触手を伸ばし癒していく。意識を取り戻したナウシカは王蟲たちと心を通わせる。

その姿にババ様は古い言い伝え「そのもの青き衣を纏いて金色の野に降りたつべし。失われし大地との絆を結び、ついに人々を清浄の地に導かん」の言葉を思い出し、涙するのだった。

風の谷のナウシカ 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:1984年
  • 上映時間:116分
  • ジャンル:アニメ、SF、ファンタジー
  • 監督:宮崎駿
  • キャスト:島本須美、辻村真人、京田尚子、納谷悟朗 etc

風の谷のナウシカ 批評・レビュー

映画『風の谷のナウシカ』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

映画動員数は宮崎監督作品の中でも少ない

映画上映以来、昨今では2年に1度の割合でテレビのロードショーに登場する作品でもあるが、映画公開の観客動員数は約91万人、配給収入は約7.4億円と他の宮崎駿監督作品の中では少ない方で、翌年のテレビ放映から火が付いた作品でもある。宮崎駿監督が高畑勲・鈴木敏夫・久石譲と手がけた最初の作品で、後のジブリにつながる作品となった。この映画のキャッチコピーは〝少女の愛が奇跡を呼んだ〟である。1984年度にはアニメグランプリ・日本アニメ大賞の2つの賞を受賞している。

音楽と制作

宮崎駿監督の作品で目を引き、耳を奪われるのが、背景の描写と音楽である。制作拠点となったのは、宮崎と高畑と同僚の原徹などが運営していたトップクラフト。トップクラフトにもアニメーターはいたが、それだけでは不十分ということで、他からもスカウトし人材を確保した。小松原一男や中村光毅、なかむらたかし、金田伊功、庵野秀明などが関わった。

音楽は久石譲が初めて参加した作品でもある。当初音楽を担当することになっていたのは細野晴臣だったが、宮崎・高畑ともに久石譲の音楽を気に入ってしまったことで本編も任されることになった。映画で使われている「遠い日々」の歌は重要な部分の曲だが、この歌を久石は自分の娘に歌わせている。彼の音楽は作品の中に描かれる人間たちの感情が音となり、懐かしく優しい感情を呼び起こさせる気がする。

核の脅威、地球環境問題がテーマ

核戦争や環境破壊などで荒廃した世界。星自体が生命を再生させるために浄化作用を起こす。それが、腐海の森。この命を脅かす毒の脅威に怯えながらで暮らす人類。それらを描くことで、私たちに自然と人間の共生の示唆を与える映画とも言える。この作品の主人公ナウシカの父ジルは腐海の毒よって病に侵されている。ナウシカはその現実を受け止め、父の病を治すために秘密の地下で瘴気を出す植物を栽培し原因を突き止めようとする。ただ現状を嘆くのではなく娘として、一族の姫として真っ向から取り組む姿は健気である。また、彼女を助ける父の友人で剣豪のユパやペジテのアスベル、自国を危機に追いやったトルメキアの皇女クシャナまでが彼女の生き方や信条・行動に共感していく。

風の谷のナウシカ 感想まとめ

自然と人間の共生や環境問題などをテーマにした作品は、ともすると堅苦しくなってしまう。しかし、この作品はアニメーションという手法で描かれたことでその問題をクリアした。また、主人公のナウシカという少女が人類の生んだ負の遺産を受け継ぎながらも立ち向かっていくところに観客は共感をしながら話の展開をテンポよく受け入れることができる。宮崎監督が書いたナウシカの原作は映画では途中までで終わるということもあってか、ご本人は今でも納得のいかない作品であるようだ。宮崎監督の初期アニメ作品『未来少年コナン』から引き続き『風の谷のナウシカ』そして『もののけ姫』へとテーマは受け継がれており、通して見てみるのも面白いと思う。

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