「獣の剣」のネタバレあらすじ結末

獣の剣の概要:昇進のために、城代家老を斬った男。しかし、次席家老に裏切られた男は国元を出奔し、追ってから逃げるために流浪する。道中、男が見たのは、藩のために働く夫婦が裏切られる姿だった。

獣の剣の作品概要

獣の剣

製作年:1965年
上映時間:86分
ジャンル:アクション、時代劇
監督:五社英雄
キャスト:加藤剛、岩下志麻、天知茂、東野英治郎 etc

獣の剣の登場人物(キャスト)

平木弦之助(平幹二朗)
浪人。出世ができると思い、城代家老の山岡監物を斬る。昇格に失敗し、国元を出奔する。美沙達に追われ、逃げ回る。剣の腕が良い。獣になりたいと願いながらも、心の奥底に男気を持った男。
山根十郎太(加藤剛)
郷士。士分への昇格を条件に、藩からの命令で砂金採りをしている。危険な仕事ゆえに、妻をおろそかにするようになる。剣の腕が立つ男。
たか(岩下志麻)
山根の妻。山根と共に、砂金採りという危険な任務に就いている。自分より砂金を大事にする山根に、幻滅する。任務に追われて生きることに、息苦しさを感じている。
山岡美沙(木村俊恵)
山岡監物の一人娘。父親を弦之助に殺され、弦之助を追い続ける。父親への愛が強い。道中に山師に汚され、復讐への気力を失ってしまう。
鳥尾大三郎(菅貫太郎)
美沙の婚約者。弦之助の旧友でもあり、弦之助に情を抱いている。しかし、美沙と共に弦之助を追い続ける。
香取軍太夫(加藤武)
剣術師範。美沙達と共に弦之助を追いかける。任務への忠誠心が強く、弦之助に情を抱いた鳥尾を強く非難する。
丹次(田中邦衛)
砂金を採って、一攫千金を狙う男。道中で出会った弦之助を助け、砂金採りに誘う。
お仙(三原葉子)
藩からの命令で、砂金採りの邪魔をする人間を始末する任務に就いている。藩の恐ろしさを知っていて、今すぐ逃げ出したいと思っている。弦之助に秘密を漏らし、藩の人間に殺される。

獣の剣のネタバレあらすじ

映画『獣の剣』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

獣の剣のあらすじ【起】

安政四年の十月のある日。何者かから逃げる浪人平木弦之助が草むらに隠れていた。そこへ娼婦の女が現れる。女に騙されて、弦之助は敵に追い込まれてしまう。馬を見つけた弦之助は、それに乗ってどうにかその場から逃げ去ることに成功する。

掛川藩士の弦之助は、城代家老山岡監物を斬り、国元を出奔した。監物の一人娘である山岡美沙と、その許婚である鳥尾大三郎、さらには剣術師範の香取軍太夫も、藩の命令によって選りすぐりの手下四人を連れて弦之助を追いかけていた。

追っ手達が、弦之助の乗っていた馬を発見する。しかし、すでに弦之助は逃げ去った後だった。その馬の持ち主は、村のやくざ者だった。香取は、懸賞金を出すことで彼らにも弦之助の捜索に協力させる。

賭博場に姿を現した弦之助は、そこで言い争いをしていた丹次という男を助ける。その後弦之助は、裏口のない宿を見つけてそこに宿泊することに決める。宿の主人には、泊まっていることを誰にも言うなと強く忠告する。

獣の剣のあらすじ【承】

宿の主人は、お金欲しさに弦之助の情報を香取達に売る。香取達は、大勢の人を集めて弦之助を襲撃する。

山道へと弦之助を追い込んだ鳥尾。これは虐殺だと強く言い張る弦之助。鳥尾は弦之助の旧友であり、最後の一撃まで追い込んだところで剣を引いてしまう。たまたま通りかかった丹次に助けられ、弦之助はその場を逃げ去ることに成功する。

弦之助が監物を殺したのは、人材登用藩政改革の藩論を覆すことができると思ったからで、それによって副家老からの寵愛を受けることができると判断したからだった。父を殺された美沙は、島尾の失敗を強く咎める。

山奥に逃げ込んだ弦之助と丹次。丹次は、山奥の川で砂金が採れることを知っていて、一攫千金を狙っていた。その話を弦之助にも語り、一緒に砂金を採りにいこうと話を持ちかける。

役人が川に行くと、砂金を採ろうとしている男がいた。その男は山根十郎太といい、妻のたかと一緒に藩からの命令で砂金を採っていたのだ。役人は山根に注意をすると、山根は剣を抜いて役人を殺してしまう。そろそろ潮時だと言うたかだが、藩の名前がバレていない限り大丈夫だと山根に言う。

獣の剣のあらすじ【転】

生き残った役人が、弦之助の泊まっている宿に運ばれてくる。宿泊客が役人を助けようとするも、そこにいたお仙という女が役人を殺してしまう。それを見ていた弦之助。お仙は、弦之助を殺そうとするも失敗してしまう。お仙は藩から頼まれて、砂金採りの邪魔をする人間を排除する任務に就いていた。

砂金を採りに行くのだとお仙に話す弦之助。しかし、川上には山根という剣の腕が立つ男がいるから危険だとお仙は忠告する。

山根は、砂金を採りの任務が終われば、郷士から士分へと昇格することを藩と約束していた。それゆえ、絶対にこの任務を成功させたいのだ。そんな山根のもとを、弦之助と丹次が訪れる。早速剣を抜いて向き合う弦之助と山根。弦之助はすぐに山根の腕の良さに気づく。弦之助は一度その場を引き、後日またやってくると山根に伝える。

同じく砂金を狙う山師が、たかを人質にとる。たかを助けたければ砂金を渡せという山師。それでも砂金は譲れないと言い張る山根。その騒ぎを聞きつけた弦之助と丹次は、たかを助けに向かう。山師を追い払った弦之助。たかは、自分より砂金を選んだ山根の姿を見て泣き出す。それを見て、弦之助は山根を非難する。

獣の剣のあらすじ【結】

香取達も、弦之助を追って山奥へと入ってきた。たかは、山根に幻滅していた。しかし山根は、そんなたかを殴って非難する。

たかは家を抜け出し、弦之助のもとへと向かう。もう任務に生きるのはやだと言葉を漏らしてしまうたか。弦之助は、藩の命令で山根達が砂金を採っているのを知る。かつて自分も、昇格欲から監物を斬ったことがあり、山根の気持ちがわかるとたかに話す。そして、山根のもとへと帰るように促す。

翌日、川で砂金採りを再開する弦之助。そこへ、香取が一人で姿を現す。剣を抜く香取は、弦之助を追い込む。すると、山根が現れて弦之助を助ける。香取を倒した後、追っ手が迫っていることを弦之助に伝える。

山を降り始めた弦之助の前に、今度は鳥尾が現れる。鳥尾が剣を抜いたとき、美沙の悲鳴が聞こえる。山師に襲われた美沙を、弦之助と鳥尾が助けに向かう。しかし、美沙はすでに汚されてしまっていた。

その頃、藩の人間が砂金の回収に山へとやってくる。お仙は弦之助の前に現れ、藩の人間は山根達と一緒に自分を殺そうとしていると訴える。弦之助はその話を聞き、急いで山根のもとへと急ぐ。そこへ藩の人間が現れ、秘密を話したとしてお仙を殺してしまう。

山根が藩の人間に砂金を渡す。藩の人間は、証拠隠滅のために山根を殺そうとしていた。そこへ弦之助が現れ、藩の人間を一掃する。しかし、妻を助けようとした山根は藩の人間にやられてしまった。

全てが終わり、いよいよ鳥尾と美沙が弦之助と向かい合う。しかし、藩の裏切りなどを目撃した鳥尾達は、すでに戦う気力を失くしていたのだった。

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