『ケシ畑の小さな秘密』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

内戦状態下のコロンビアを舞台にしたスペイン映画。日本ではDVDスルーとなった。市民の苦しい生活と社会情勢、麻薬についての物語である。監督はフアン・カルロス・メロ・ゲバラ。

あらすじ

ケシ畑の小さな秘密』のあらすじを紹介します。

内戦状態が続くコロンビア。農家エミリオと息子シモンはゲリラの襲撃から逃れるために山へ避難する。いとこのウィルソンと共に訪れた村には仕事がなく、ケシ畑で働く他に生活の手段がなかった。しかし、エミリオはケシ畑よりも稼げる仕事を見つけ、シモンには内容を言えないまま仕事を続ける。

一方、学校に行かず留守番をするシモンは隣の家に住むルイーサという女の子と仲良くなる。彼女が可愛がっていた迷い犬が飼い主に引き取られてしまったことを嘆いているのを見て、シモンは日中だけ犬を盗んできてルイーサを喜ばせたりした。ある日、シモンは父の後を追いかけてケシ畑に迷い込み、麻薬カルテルのボスに見つかってしまう。

評価

  • 点数:40点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2012年
  • 上映時間:86分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:フアン・カルロス・メロ・ゲバラ
  • キャスト:ルイス・ブルゴス、カルロス・ウアルパ、ルイス・ロサーノ、パウラ・パエス etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『ケシ畑の小さな秘密』について、考察・解説します。※ネタバレあり

重い題材だが、特徴のない話

扱っているテーマはかなり深刻で、内戦状態のコロンビアの苦しさを登場人物の境遇で表現して入るのですが、いまいちドラマ性に欠けるのが残念です。脚本がダメなのかな……。シモンとルイーサの関係がイマイチ進展していかないし、ドラマとして弱いのが痛いんだと思います。エミリオは作品を引っ張る存在ではないし、麻薬カルテルのボスに見つかってからの展開もイマイチ。心を動かされるような点もナシ。まあ、駄作の部類に入る映画ですね。深刻なテーマを扱っている映画を駄作呼ばわりするのは心苦しいですが、つまらんものはつまらんということです。

しかし、外国の苦しい現状を垣間見ることが出来るという点では良いんじゃないかと。ドキュメンタリーを見るほうが何倍もためになりますけど、苦手な人もいますから。それくらいしか褒めようがないので……。本作はTOKYO MXで放送されたようですが、なんで本作の放送権を買い取ったんでしょうね?ゴールデンタイムで放送するような内容じゃないし。こういう内容のプログラムをゴールデンで放送したいなら、やっぱり人気者を現地に派遣してレポートさせたりしないと。MXにはそんな余裕はないから映画でごまかしたのかも。

まとめ

見てもしょうがない映画とは言い切れないのが、歯切れの悪い感想を生み出す原因になっています。ケシ畑で働く他に選択肢がない状況なんて、想像したくないですから。でも、現実を受け止めなければ……。いやはや、世界は必ずしも平和ではないというか、物騒な場所のほうが多いんだと、心の鉢巻を締め直すことはできます。つまらないですけど。つまらないという点ですべてをぶち壊してしまっている気がしないでもないですけど。

なぜつまらないのかを考えてみると、やはり脚本が弱いのが原因でしょう。ドラマ性が微塵も感じられない。コロンビアは大変です、というメッセージしか伝わってこないんです。これでは、監督は物語を料理しようがないですね。ちなみに監督の演出も微妙でした。『ミツバチのささやき』風にしたかったのかもしれないけど……。

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