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映画『キング・オブ・エジプト』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『キング・オブ・エジプト』の概要:神々と人間が共存する古代エジプト。盗賊である主人公は愛する恋人を救うため、玉座を追われた天空の神ホルスと手を組む。人間を信じない神と、神を信じない主人公が旅路にて、互いに信頼していく様子を描いたファンタジー。

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映画『キング・オブ・エジプト』の作品情報

キング・オブ・エジプト

製作年:2016年
上映時間:127分
ジャンル:アクション、ファンタジー、アドベンチャー
監督:アレックス・プロヤス
キャスト:ニコライ・コスター=ワルドー、ブレントン・スウェイツ、チャドウィック・ボーズマン、エロディ・ユン etc

映画『キング・オブ・エジプト』の登場人物(キャスト)

ベック(ブレントン・スウェイツ)
凄腕の盗賊の青年。身軽で賢い。ザヤを救うため、セトから神の目を盗みホルスと手を組む。無神論者であったが、ホルスと接する内に神を信じるようになる。
ホルス(ニコライ・コスター=ワルドー)
天空の神。エジプト全土を治める新王になるはずが、叔父の謀反により全知の目を奪われる。傲慢な面もあるが、ベックと接していく内に己が進む道に目覚める。
ザヤ(コートニー・イートン)
ベックの恋人。駆け落ちしてまで恋人について来たが、新王即位式の際にベックとはぐれ、建築士の奴隷になるも殺される。可愛らしく聡明。ホルスを信奉している。
トト(チャドウィック・ボーズマン)
知恵の神でホルスの師。世界創生から知識のすべてを記録している。現実主義者で研究熱心。
ハトホル(エロディ・ユン)
愛と美の女神。ホルスの命を助けるため、セトの妃となる。かつては死者の世界で西方の女神だった。ホルスを愛している。
セト(ジェラルド・バトラー)
砂漠の神。ホルスの叔父で愛情を知らず傲慢。兄オシリスを殺害後、ホルスから全知の目を奪いエジプトの王となる。すべての創造物を破壊し、世界を創造し直そうと目論む。
ラー(ジェフリー・ラッシュ)
太陽と宇宙の神。オシリスとセトの父でホルスの祖父。創造主であり宇宙にある創造の源にて、混沌アポピスと毎夜、戦っている。

映画『キング・オブ・エジプト』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『キング・オブ・エジプト』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『キング・オブ・エジプト』のあらすじ【起】

古代エジプト。世界は神々によって統治され、人間と共存していた。神々は人間の2倍の体格を持ち、その体には金の血が流れ、あらゆる獣に姿を変えることができる。
創造主である太陽神ラーには2人の息子がいた。生命の神、兄オシリスはナイル川の肥沃な大地を治め、砂漠の神である弟のセトは不毛の地を治める。しかし、セトは子を作ることも許されず、孤独な境遇をじっと耐え忍んでいた。
そんなある日、玉座に執着がないオシリスは千年の統治後、1人息子である天空の神ホルスへと玉座を渡すことにした。

国は大いに栄え、日々賑わっている。窃盗で日々の糧を得るベックは、駆け落ちして来た恋人ザヤと共に、王位継承の戴冠式へ向かった。
いよいよ、ホルスが戴冠するその時、遅れて来たセトが入場。しかし彼は突然、反旗を翻し兄を殺害。自らがエジプトの王であると宣言した。その後、死者の世界で最後の門を通過する際は、金を多く贈った者が救われると制定した。
ホルスはセトの槍を持って叔父と戦う。ホルスはハヤブサへと変身し、セトはジャッカルに姿を変えた。

神々の戦いは大規模である。戴冠式場の柱は粉々になり、群衆は悲鳴を上げて逃げ惑う。
その中にはベックとザヤの姿もあった。
しかし、ホルスは戦いに負けてしまい、全知の目をセトに奪われてしまう。あわや槍で命を奪われるかと思われたが、ハトホルが制止。彼女はセトの妻となることで、ホルスの命を救った。

王となったセトは、立ち向かう神々を悉く撃破。人間のほとんどを奴隷とし、巨大なオベリスク建築を始める。
同じく奴隷となったベックは、はぐれたザヤの居場所を発見。ザヤは建築士の奴隷となり、図面の整理をしていた。建築士の邸で様々な図面を見たベック。彼はホルスの目を盗み出し、ザヤと逃亡しようと考える。

王宮へと密かに侵入を果たしたベックは、3つの罠を知恵と身軽さで突破し、ホルスの片目を奪取。
翌朝、ザヤの元へ向かったが、盗みが発覚し恋人と逃亡する羽目になる。しかし、その際、建築士が放った矢がザヤの胸を射抜き、彼女は亡くなってしまう。
ベックはホルスの元へ向かい、片目を取引の材料として交渉。ザヤを蘇らせようとするが、時すでに遅し。ホルスは死者の神アヌビスを呼び出し、ザヤを死後の世界へと送り出した。

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映画『キング・オブ・エジプト』のあらすじ【承】

ベックはホルスへ片目を返還。もう片方はセトのピラミッドにあるらしい。ベックはザヤを生き返らせることを条件に、ピラミッドへの侵入方法を知らせることにした。
死者は9つの門を通り、死後の世界へ向かう。それまでには数日かかる。その間であれば、王は死者を生き返らせることができると言うホルス。ベックは彼と共に旅立った。

ホルスはまず初めに、祖父ラーに助けを求める。ラーは宇宙にある創造の源で、混沌アポピスと夜な夜な戦っていた。ラーは神の炎を宿す槍で混沌を撃退。ホルスは創造の源から水をもらい、地上へと戻った。

その頃、セトは軍隊を引き連れ、守護の女神ネフティスの居城を攻めていた。セトはネフティスを拘束し、彼女から守護の羽を奪った。

ホルスが持ち帰った創造の水は、セトのピラミッドで燃える炎を消すことができる。炎を消せばセトの力は弱まるだろう。

水を汲んでいたベックの元へ、セトの追手が急襲。ホルスは追手を退治するも、ベックが滝へと落とされる。だが、彼はすぐ下の足場に落ちて助かっていた。
下を覗き込んだホルスだったが、立ち上がった敵に背後から岩で殴られ気絶。彼はそのまま滝へ落下してしまう。ベックは彼を助けるべく、滝壺へ飛び込んだ。高度の滝から落下中、ホルスの意識が戻りどうにか助かる2人。その後、口々に言い合いながらも先へ進んだ。

一方、セトは王妃ハトホルからホルスの居場所を聞き出そうとするが、ハトホルは決して口を開かず。密かにホルスの居場所を調べた彼女だったが、セトに見つかってしまう。セトはハトホルに剣を向けるも、彼女は魔よけの腕輪を外して死者の世界へ避難。ハトホルは亡者に捕まりながらも腕輪を戻し、セトから逃れた。

ベックとホルスはオシリスの最初の神殿へと辿り着いていた。オシリスの遺体は14に刻まれたが、心臓だけは見つからなかったらしい。ホルスはセトに復讐するとベックに言った。
そこへ、バジリスクに乗ったハンター2人に襲撃される。ベックとホルスは協力して、1体と1人を崖から落とすことに成功。もう1体を倒そうとしたところへ、ハトホルが現れる。彼女は怪物を眼力で誘惑し自滅させ、ハンターもろとも簡単に倒してしまった。

映画『キング・オブ・エジプト』のあらすじ【転】

3人は安全な場所まで逃れ、今後の相談をする。ピラミッドには炎の番人としてスフィンクスがいるらしい。奴が出す謎を解けなければ、容赦なく殺される。彼らは知恵の神トトに協力を仰ぐことにした。

道中、ハトホルとホルスは互いを偽ることなく、軽口を叩き合い痴話喧嘩。ホルスに置いて行かれたハトホルは、ベックに水を汲んで来るよう指示。しかし、彼には眼力が効かない。彼女はそこでベックの目的を知る。

トトの神殿に到着。知恵の神はレタスの研究に夢中で協力を渋っていたが、ベックの売り言葉に買い言葉で協力することに同意。4人は砂漠を越え、ピラミッドへ向かった。
ピラミッドの全容が見える丘で、夜になるのを待つ一行。ハトホルはベックへザヤと会話する機会を設ける。
ハトホルはその昔、死者を案内する役目を負っていた。それを救ったのがホルスであり、魔よけの腕輪をくれたのも彼だった。彼女は腕輪を貰った時、ホルスを愛していることに気づいたと言う。

夜、ピラミッドへ到達。だが、入り口の仕掛けは複雑怪奇。ベックの強運が功を奏し、入り口を無事に見つける。一行はスフィンクスと対峙する。
スフィンクスの謎かけを命からがら解いたトト。答えを叫ぶとスフィンクスは砂に還った。

神殿を進んだ4人だったが、セトの炎を目前にしてホルスとハトホルが檻にかけられる。すかさず現れたセトが、トトの脳を奪った。これらは全てセトの罠だったのだ。
ベックは投げ出された創造の水を手にこっそりと炎へ近寄るが、セトにザヤの首飾りを見せつけられ、更にホルスが嘘を言っていると言われ動揺する。ベックは容易く水を奪われ、計画は破綻した。

崩れ始めるピラミッドから、ホルスによって無事に逃げ出した3人。
ベックは恋人が毎日、ホルスを崇拝して祈っていたことを叫ぶ。そして、騙されていたことを責め立てた。神は人間のことなど、何とも思っていないのだと。ホルスはそれを肯定。やりとりを見ていたハトホルは、ホルスを思い決心する。

ハトホルはアヌビスを呼び出した。ザヤは金を持っていないので、彼女に贈り物を届けたいと言う。法外な願いであるため、ハトホルは自らの腕輪をベックに持たせ、直接渡せるよう交渉。
驚いたホルスは彼女を引き留めるが、ハトホルは彼に改心する機会を与えるため、泣きながら腕輪を外した。

死者の世界。ザヤはとうとう最後の門に到着。ザヤは金目の物など何も持っていない。そこへ、ベックとアヌビスが現れる。彼はようやく恋人と再会したのだった。

映画『キング・オブ・エジプト』の結末・ラスト(ネタバレ)

その頃、セトは神々から奪った部位を自らに移植。カスタマイズしていた。
翼を持たないジャッカルは、古の知恵を持ち黄金の翼を得る。彼は父の元へ向かった。
父と子は口論となり、刃を交える。しかし、セトは姑息な手を使い、ラーを刺して神の槍を奪った。

一方、最後の門前にいたベックとザヤ。突如、死者の国を混沌が襲う。アヌビスは死者の世界を守るべく1人で立ち向かった。ザヤはベックに、ホルスだけが希望で世界を救えると懇願。彼は恋人を信じて、ホルスの元へ戻った。

ホルスとベックは都へ戻る。セトはオベリスクの天辺に立ちアポピスを呼び込んで、世界を破壊しようとしていた。混沌を退けるのは太陽神ラーだけである。
ベックとホルスは協力して建築士を連行。オベリスクへ向かった。

エレベーターで上階へ。途中、ホルスが抜けた後、建築士とベックが戦闘開始。逸早く天辺に到達したホルスがセトと刃を交える。一方的に押されるホルス。カスタマイズされたセトは強大だ。
ベックはロープで建築士を倒し天辺へ。ジャッカルに変身したセトから全知の目を奪う。ホルスに目を投げつけたが、ベックも落下。ホルスは目とベックを天秤にかけ、咄嗟に人間を助けた。セトが神の槍で床を溶かし、縁にぶら下がる2人へ追い打ちをかける。
ホルスはそこで初めて、ベックに謝罪。ベックは快くホルスを許した。そして、とうとう落下。

しかし、落下中にそれでまで変身できなかったホルスが、ハヤブサに変身する。空を舞ったホルスはベックを抱え、安全な場所に避難させた。
両目が揃わないとハヤブサに変身できないと思っていたホルスだったが、自分の目的は復讐ではなく民を守ることなのだと気付く。ベックはそんな彼を鼓舞し、再び送り出した。

ホルスはセトと対決。強化を図ったセトだったが、真の力に目覚めたホルスには太刀打ちできず、翼を奪われ墜落。彼は地面に叩きつけられ、今わの際に命乞いをする。ホルスはセトを容赦なく断罪した。
宇宙に漂うラーへと槍を返却したホルス。槍を手にした祖父は復活して混沌を退けた。

地上も死者の国も救われた。国へ戻ったホルスに人間の子供が目を捧げる。彼は子供に礼を言って、ベックの元へ戻った。だが、ベックはホルスが見守る中、息を引き取る。
ホルスは相棒の亡骸を恋人の元へ運んだ。そこへラーが登場。借りを作ったのはホルスが初めてだと望みを叶えてくれる。
ホルスはベックとザヤの復活を願った。

後日、戴冠式が正式に行われホルスは王となった。傍らにはベックとザヤがいる。ホルスはハトホルを救うべく、ベックに国のことを任せて大空へと飛び立った。

映画『キング・オブ・エジプト』の感想・評価・レビュー

基本的に神々は人間を見下しているが、恋人のために身を粉にして戦うベックの姿を見て、人間への考えを改めていく姿が印象的だった。
ベックも最初こそは小賢しいコソ泥という位置づけだったが、恋人ザヤの死を受け、内に眠る正義と勇敢な心を開花させていく。どこまでもあきらめず、頑張り続けるベックを見ていると勇気をもらえるし、時たま見せるおどけた様子には親しみを感じる。
神のホルスとハトホルがベックに感銘を受け、協力的になっていく姿は、この映画の見せ場の一つである。ホルスとベックの間で生まれた強い友情は、後半で大きな働きをし、見ている者の心を燃え上がらせるだろう。(女性 20代)


エジプトの神であるセトの謀反にホルスと人間であるベックが立ち向かう作品。ラーやハトホルなど、有名な神々も登場する。こういった血縁関係にある存在は謀反を起こすという展開は、ヘラクレスや、マーベル作品でいうマイティソーなども似た内容であり、大体が不毛な境遇が元となっている。本来それぞれの立ち位置があるのだが、やはり日の目を当たるホルスの立ち位置と自らを比べると不公平に感じてしまうのだろう。なんとなくセトが行動を起こしてしまったのも納得してしまう。しかし、人の為に行動したホルスと、欲望のままに行動したセトでは、やはり王となるべき資質が違ったのだろう。神話上の話なので、展開は先読み出来たが、なかなか楽しめた作品であった。(男性 30代)


スケールの大きいアクションシーンも楽しめる映画。ストーリーは王道だが、テンポがよく、間延びしないのであっという間に見終わった感覚になる。

ホルスと人間であるベックが組むことになり、最初は利害だけで繋がってた二人が、徐々に相手に対して心を開いていく。人間は自分たちより下等な存在だと思っていたであろうホルスとハトホルが、ザヤが死んでしまって悲しみに暮れるベックの姿を見て考えが変わっていくシーンは印象的。(女性 20代)


ジェラルド・バトラーにジェフリー・ラッシュ。剣さばきに定評のある俳優陣がしっかり魅せてくれるこの作品。奪われた恋人を救うために立ち上がる青年ベック。若々しく、熱いハートを持っていて思わず応援したくなります。古代エジプトの神々と人類が共存する世界が舞台となっていますが、クリーチャーなども出てきて色々詰め込んだ感じ。
作中に出てくるスフィンクスの謎かけ問題。意外と難しく、焦ってしまいました。(女性 30代)


エジプトの神様たちの争いに人間も巻き込み、神様と人間が手を組むという面白い設定でクスッと笑えるところもあり、テンポも良く飽きること無く楽しめました。ホルスとベックのコンビにだんだんと絆ができていくところが微笑ましかったです。はっきり言って、古代エジプトという感じはあまり無かったですが…。ファンタジーの王道で、とにかくスケールが大きく映像が圧倒的に美しいエンターテイメント性に富んだ誰でも楽しめる作品だと思います。(女性 30代)


ギリシャ神話の神々を描いた映画は数多く存在しますが、エジプト神話の神々を描いた作品はあまり見かけなかったので新鮮な気持ちで楽しめました。エジプト神話の知識がなくても楽しめて、むしろ、この映画をきっかけにエジプト神話について調べてみようかなと思える作品です。神々を演じる人は今までも美男美女でしたが、この作品の女優陣は一段と美しいのでその辺も楽しめます。スフィンクスのなぞなぞも一緒になって考えてしまいました。(女性 20代)


神々と人間の大きさに随分差があり、神々の存在感に圧倒されました。また、人間と共存している設定が秀逸です。砂漠の景色や建造物は臨場感満点で、古代エジプトを映像で体感できる映画です。冒険の旅では幾つものミッションにぶつかりますが、案外簡単にクリアするので流れが良い印象を受けました。スフィンクスのナゾナゾがとても楽しかったです。キャストは悉く美男美女、とりわけ女性は大変色っぽくうっとり見惚れてしまいました。(女性 30代)

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