映画『記憶探偵と鍵のかかった少女』あらすじとネタバレ感想

記憶探偵と鍵のかかった少女の概要:2013年にマーク・ストロング主演で公開された、サスペンス映画。ヴェラ・ファーミガの妹、タイッサ・ファーミガも出演している。特殊な力を使う記憶探偵が依頼を受けた、富豪の少女の記憶の秘密を描いた。

記憶探偵と鍵のかかった少女 あらすじ

記憶探偵と鍵のかかった少女
映画『記憶探偵と鍵のかかった少女』のあらすじを紹介します。

過去の記憶を見る事が出来る超能力者は、記憶探偵と呼ばれている。
調査を専門にするマインドスケープ社の記憶探偵のジョンは、高い知能を持つが問題の多い大富豪の娘アナという娘にセラピーを受けさせる、という依頼を受ける。
ジョンは、自殺した妻と同じ名前にためらうが、生活のために仕事を受ける。

アナの記憶を見た後、看護師のジュディスが階段から突き落とされる事件が起こり、アナが犯人とされる中で、彼女は不倫をしていた義父がやったと告げる。
真実を確かめるために、アナに関する資料を取り寄せるジョン。
自殺未遂、障害事件、性的虐待、境界性人格障害と、アナは多くの問題を抱える少女だった。
そして、学校での記憶の中に出てきた、アナの親友のマウシーという少女の存在を誰も知らないという事実に驚く。

やがてアナの記憶から義父からの性的虐待の可能性を疑い始め、自分に監視をつけていると思われる彼女の両親に疑念を抱くようになる。
自分の上司が彼女にイタズラをしていた記憶が見え、上司を攻め立てるジョン。

セッションを終えたジョンはアナからお礼として、鍵をモチーフにしたというネックレスを渡される。
しかし、彼は大きな見落としに気が付く。

アナから救いを求める電話を受け、慌てて屋敷に駆けつけるのだが、そこには衝撃の真実が待ち受けていた。

記憶探偵と鍵のかかった少女 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2013年
  • 上映時間:99分
  • ジャンル:ミステリー、サスペンス
  • 監督:ホルヘ・ドラド
  • キャスト:マーク・ストロング、タイッサ・ファーミガ、サスキア・リーヴス、リチャード・ディレイン etc

記憶探偵と鍵のかかった少女 ネタバレ批評

映画『記憶探偵と鍵のかかった少女』について、感想批評です。※ネタバレあり

意外なストーリー展開に驚愕

他人の記憶を見る事が出来るという超能力を逆手にとり、自分に都合のいい記憶を作り上げて、ジョンに殺人の罪をきせるという16歳の悪女の姿が良くできている。
IQが高くて頭が良い少女だが、記憶を捏造して、更には記憶探偵の手技を見てやり方を学んでしまうという、驚きの展開に釘付けになる。
虐待や性的イタズラを受けた少女が、ジョンに心を開いてハッピーエンドと思わせておきながら、マウシーの書いたものとアナの書いた顔文字の共通点に気が付いた所からの急展開には目を見張るストーリー。

記憶に入る場面に特殊な効果がなされておらず、現実と記憶のシーンにあまり違いが無いために、特殊な力というイメージが薄くなっている。
そして、アナの記憶に入り込むシーンが少なめなのも残念だ。

ジョンを監視していたのもアナなのだろうが、その正体は最後まで不明であり、アナと共に逃げた人物も謎のまま終わっている。
周囲の人間に関する記憶や資料を見せているのにも関わらず、腑に落ちないストーリーになってしまっている。
また、上司のイタズラまで信じ込むという根拠がアナの記憶を見ただけで、かといってそこまでアナに肩入れしているジョンの姿も表現されていないために、そこまで翻弄される理由にはツッコミどころがある。

出演者の使い方が上手い

ヴェラ・ファーミガの妹であるタイッサ・ファーミガ演じる知識で大人を欺く16歳の少女アナが、独特の雰囲気をまとっていて、作品のスパイスになっている。
悪役が多いマーク・ストロングの、傷を負った記憶探偵役も新鮮だ。
登場人物が極端に少なく、記憶の中にも少数の人間しか出てこないために、有名俳優を何人も起用するような映画よりもスッキリした印象を受ける。

製作国のアメリカやスペインのドラマや映画ではよく見かけるのだが、幼い少女への性的イタズラや虐待、写真などには嫌悪感を覚えずにはいられない。
しかもそれが、少女アナの策略であり、無実の罪で服役している教師がいるという設定には、やるせなさを覚える設定だ。

記憶探偵と鍵のかかった少女 感想まとめ

タイトルや予告編を見ると、記憶探偵が複雑にからみあった少女の記憶を探って、真実の姿を浮き彫りにさせる・・・という展開を思い浮かべる。
しかし、実際は複雑にしているのはアナという少女自身であり、自分の犯罪を記憶探偵にかぶせるために嘘の記憶を作って騙していく、という驚きのストーリー。
良い意味でやられた!という映画だ。

タイッサ・ファーミガはエマ・ワトソンと共演した映画「ブリングリング」、海外ドラマで「アメリカン・ホラー・ストーリー」でレギュラー出演、同ドラマの「魔女団」では力を持った魔女の役を演じるなど、有名女優の妹というだけでない実力派女優に成長している。
他にも悪役が多いマーク・ストロングを主演に、「猿の惑星・創世記」や「RED」にも出演している俳優ブライアン・コックスを脇役に起用するなど、いろいろと楽しめる映画だ。

原題は「Anna」と率直だが、邦題の「記憶探偵と鍵のかかった少女」の後に「Mindscape」とクレジットしている部分も凝っていて好感を覚える。

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