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映画『麒麟の翼 劇場版・新参者』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『麒麟の翼 劇場版・新参者』の概要:東野圭吾作品の中でも人気が高い『加賀恭一郎シリーズ』。そんな加賀恭一郎シリーズがとうとう実写映画化!ミステリー作品としても優秀ではあるが、丁寧に描かれた家族愛も見どころの一つ。

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映画『麒麟の翼 劇場版・新参者』の作品情報

麒麟の翼 劇場版・新参者

製作年:2011年
上映時間:129分
ジャンル:ミステリー
監督:土井裕泰
キャスト:阿部寛、新垣結衣、溝端淳平、松坂桃李 etc

映画『麒麟の翼 劇場版・新参者』の登場人物(キャスト)

加賀恭一郎(阿部寛)
日本橋署の警部補。彫りが深い長身の男性で、数々の事件を解決してきた。
青柳武明(中井貴一)
麒麟像の前で死んでいた男性。カネセキ金属の社員。
青柳悠人(松坂桃李)
亡くなった青柳武明の息子。実は誰にも言えない深い闇を抱えている。
八島冬樹(三浦貴大)
青柳武明と同じ時間帯に亡くなっていた男性。元カネセキ金属の派遣社員。
松宮脩平(溝端淳平)
加賀恭一郎の従兄弟で刑事。加賀と共に事件解決を目指す。
杉野達也(山崎賢人)
悠人の元同級生。悠人と同じく秘密を抱えている。
吉永友之(菅田将暉)
悠人らの後輩。現在は植物状態となっている。

映画『麒麟の翼 劇場版・新参者』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『麒麟の翼 劇場版・新参者』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『麒麟の翼 劇場版・新参者』のあらすじ【起】

東京を代表する橋として名高い日本橋の麒麟像。そんな麒麟像のもとで、ある日おぞましい事件が起きた。何と、麒麟像の側で一人の男性が亡くなったのである。その男性、青柳武明はカネセキ金属という会社で働くサラリーマンだった。そんな青柳の死因は胸に刺さったナイフ。それは明らかに他殺で、青柳は何者かに突如襲われ胸を刺されたようにみえた。

しかし、捜査を進めていくに従い、死ぬ間際の青柳の行動に不思議な点があることが判明する。なんと青柳が犯人に胸を刺されたのは麒麟像とは別の場所だったのだ。その場所から青柳は、何故か麒麟像の前まで移動したのである。そして、何よりも不思議なことは、その途中青柳は何人かの通行人とすれ違ったものの、誰にも助けを求めなかったのだ。

そして、とうとう麒麟像まで辿り着いて倒れた青柳の手の中には、白い折り鶴が握られていた。一方この事件と同じ頃、もう一つの事件が発生していた。その事件の被害者は八島冬樹という男性だった。

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映画『麒麟の翼 劇場版・新参者』のあらすじ【承】

夜の深い時間に外にいた八島は、職務質問のために警察に声をかけられた。すると八島は職務質問を避けるためか、その警察官から突然逃げ出したのだ。そして、その逃走中に運悪くトラックに轢かれ、意識不明の重体を負ってしまったのである。そしてそのまま、八島は帰らぬ人となったのであった。八島もまた、死の前に不自然な行為を取っていた。八島は職務質問を受ける直前に、自身の恋人に狼狽しながら「大変なことをしてしまった」と連絡を入れていたのだ。

青柳の事件の捜査にあたることとなったのは、日本橋署で警部補をしている加賀恭一郎と、恭一郎の従兄弟であり、同じく刑事である松宮である。二人は何故青柳が麒麟像まで助けを求めなかったのか、そして青柳にとって何の関係もないはずの日本橋という地で殺されたのかという点を調査し始める。すると捜査を進めるうちに、二人は青柳と八島の共通点を知るのだった。実は、八島は以前青柳と同じカネセキ金属で派遣として働いていたのだった。

映画『麒麟の翼 劇場版・新参者』のあらすじ【転】

青柳が責任者であった仕事場で、八島はその仕事中事故にあってしまう。しかし、本来であれば労災がおりるところを会社側はそれを隠匿、さらに八島の派遣契約を一方的に打ち切ってしまったのだ。加賀らは、八島がそのことで青柳を恨み、そして彼を殺害したのではないかと考える。

そして、そのことを嗅ぎつけたマスコミがその事実をテレビで放送する。前日までは家族を残して無念の死を遂げた男として扱われていた青柳は、寧ろ自業自得とばかりにバッシングを受けるようになったのだ。そして、その影響は青柳の残された家族にまで及んでいた。

一方加賀は、地道に日本橋付近を歩き回り事件の捜査を続けていた。すると加賀は、街の住人から青柳が日本橋で七福神巡りをしていたことが判明する。そしてその際、青柳は折鶴を奉納していたというのだ。加賀はこの事実に目をつけると、何故彼が折鶴を奉納し続けていたのか、何故事件の日にもそれを持っていたのかということを調べ始める。

映画『麒麟の翼 劇場版・新参者』の結末・ラスト(ネタバレ)

そして、そんな青柳の行為の背景には、彼の息子、悠人の存在があった。現在高校生である悠人は、3年前の中学時代の部活で、水泳部に所属していた。そして、そんな中迎えた大会の日。悠人たちの後輩、吉永が大会であるミスをしてしまう。そして、悠人と仲間たちは、そんな吉永に対して練習とは名ばかりのいじめを行なっていたのだ。最悪なことに、その途中吉永は溺れてしまい、結果現在に至るまで植物状態となってしまっていた。

その一連の事件は練習中の事故と断定され、悠人たちが罪を負うことはなかった。しかし、悠人の心の中には常に罪の意識があった。そこで悠人は吉永を思い神社に折鶴を奉納していたのだった。しかし、時が経つにつれ悠人はそれを辞めてしまう。そして、それを引き継いだのが、息子が事件に関わっていると知った青柳だった。

事件の当日も、青柳はその件で動いていた。悠人の水泳部仲間であった杉野という人物に、当時のことを聞こうと思ったのだ。しかし、杉野は自分が吉永にしたことが露見することを恐れ、何と青柳を刺してしまう。八島は青柳を殺した犯人ではなく、虫の息だった青柳から財布などを盗んだ強盗だったのだ。その事実を知った悠人は、父の深い愛情に涙を流し、新たな一歩を踏み出す決心をするのだった。

映画『麒麟の翼 劇場版・新参者』の感想・評価・レビュー

東野圭吾原作のミステリー作品であるが、ミステリーよりも親子愛というテーマが目立っていたように思える。原作ではミステリーと親子の愛は同じくらいの比率に感じたが、映像化するとなると、観終わった後に親子愛の方が心に残っていた。
配役はとても豪華で、今をときめく山崎賢人や菅田将暉が脇役として出ている点も面白い。山崎賢人や菅田将暉、松坂桃李とイケメン俳優が多く出演していたが、そのせいで現実味が薄れてしまっていたようにも思える。重要人物を引き立てることができる俳優を使えば、ミステリーの部分にもっとのめり込むことができたのかもしれない。(男性 20代)


東野圭吾原作の新参者のシリーズを映画化しています。東野シリーズはほとんど制覇していますが、これは話しの内容を今でも何となく覚えています。悲しくて切ない、でもどこかホッとするようなら物語になっています。

今では、結構有名な若手俳優さん達がたくさん出ているので観ていて、少し面白かったです。確か、このお話しは東京の沢山の橋が出てきます。新参者シリーズの撮影場所を周ってみるのもいいかもしれません。(女性 30代)


東野圭吾の大人気小説。「新参者」加賀恭一郎シリーズの映画化である。
冒頭で発生する青柳武明の刺殺事件と、八島冬樹の交通事故。刑事の加賀と松宮が捜査を進めるうちに、一見、この無関係な二つの出来事が繋がっていく。
そして、明らかになる過去の殺人事件。それからいくつかのボタンのかけ違いが生まれ、悲しい事件に発展してしまうのだ。
それぞれの人間ドラマが入り組み、綿密に計算された設定が東野作品の真骨頂である。
切なさも残るが、しっかりと記憶にも残る作品である。(男性 40代)


全く関係ないと思われていた事件が繋がっていき、パズルのピースがはまるかの様に真実が浮き出てきて、物語に引き込まれ目が離せませんでした。さすが東野圭吾作品!とても面白かったです。ミステリー的としても、もちろん面白かったですが複雑な人間関係に一人一人のドラマがとても良くできていました。そして、真実が見えた時とても悲しく切ない物語でした。家族愛そして父親の優しさに胸が痛くなり、心にとても響く作品でした。(女性 30代)


信じられないほど豪華なキャストで彩られた今作。主演の阿部寛はもちろんですが、溝端淳平、菅田将暉、松坂桃李、山崎賢人、三浦貴大と人気の若手俳優が勢揃いで、東野圭吾作品なのでストーリーはもちろん面白いのですが、その中のキャラクターを演じている彼らを見ているだけで十分に楽しめる作品でした。
こういったサスペンスドラマのような作品はターゲットとなる年齢層がどうしても上がってしまうと思います。しかし、若手俳優を起用することで若者の関心も高まったのではないでしょうか。役者もストーリーも大満足の作品でした。(女性 30代)


登場人物の心理描写が丁寧で、感情移入しやすいです。殊に、中井貴一演じる父の思いに号泣しました。また、思春期の子供に対して、大人はどう接するべきなのか考える機会を得られました。事実を隠蔽することでさらなる悲劇を生む可能性についても描かれており、正直に生きねばと気が引き締まります。ミステリーのみならず人情ドラマとしても哀傷を味わえる、東野圭吾らしい作品です。キャストが隅々まで豪華すぎて、脇見している暇がありませんでした。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    小説もドラマも映画も絶大の人気がある東野圭吾。
    中でも俳優が豪華であり、しかも原作の登場人物に非常に合う人を起用していることでも話題性がある。
    東野圭吾の小説は人情味や感動がテーマの殺人事件が主で、このストーリー構成がただの殺人事件ではなく万人に受け入れられる秘密だろう。
    ドラマティカルなストーリーは従来のミステリーと違い、女性でも読みやすく最後は思わず涙ぐんでしまうようなシーンも多数。
    2時間サスペンスとは一味違う面白さがそこにある。
    本作も殺人事件を紐解いてみたら「親子の絆」という深いテーマが隠されており、ファミリーにも楽しめる構成が魅力的。
    日本を代表するミステリー作家のこれからの期待は非常に大きなものであるだろう。

  2. 匿名 より:

    殺人事件の被害者の写真はどう見ても中井貴一に見えたが、まさかそんな大物俳優が被害者として最初に登場するわけが無いという先入観から中々認識できなかった。
    その他にも八島の恋人に新垣結衣や脇役にも有名俳優を使い、とても豪華な仕上がりになっている。
    映画の殺人事件は登場人物が多く一見ぐちゃっとしがちだが、大物俳優を起用してくれたことで配役がわかりやすくすんなり映画に入り込めた。
    しかし脇役にもこだわりすぎていたせいで途中から「あっ!この人!」と思いながら見るようになってしまい殺人事件の緊張感が薄くなってしまった。

  3. 匿名 より:

    原作が人気小説家である東野圭吾ということで注目された作品。
    小説はもっと感情深く描かれていて感動的なのかもしれないが、映像にすると色々無理がある。
    そもそも刺されたのに助けを呼ばないだろうか?
    歩かなければ助かったかもしれないのである。
    息子に全てを伝えたいのであれば、何としても生きて自分が伝えるべきである。
    親ならそう思うだろう。
    それなのに我慢して日本橋の欄干まで歩くということが疑問に思う。
    死ななければならない理由が見つからない、当然青柳が死ななければ矢島も死なずに済み誰も死なずにすむのでは?
    もちろんそれでは殺人事件が成り立たないのだが。
    また労災隠しの事件も大げさに感じる。
    労災隠しは確かに犯罪ではあるが、殺人事件の被害者であった青柳の労災隠しが判明したからといって子供たちの友達がそんなに態度を変えるほどのことであろうか?
    高校生や中学生が「労災隠し」としった途端、手のひらを返すようになるのか不思議である。現実味が薄く殺人事件にのめりこめずに終わってしまった。