映画『岸和田少年愚連隊』あらすじネタバレ結末と感想

岸和田少年愚連隊の概要:監督は井筒和幸。主演はナインティナインでお送りする、大阪らしさ100%の不良青春映画。同名小説の映画化で1996年公開作。ナインティナインはこの作品でブルーリボン新人賞を受賞した。

岸和田少年愚連隊 あらすじネタバレ

岸和田少年愚連隊
映画『岸和田少年愚連隊』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

岸和田少年愚連隊 あらすじ【起・承】

舞台は1975年の大阪府岸和田。
チュンバ(矢部)は、中学に通いながらも、仲間と一緒に他校の生徒とケンカばかりしていた。
他校生徒とのケンカで鑑別所にいくこともある、それも全く反省なしで、仕返しの事ばかり考える。
特に小鉄(岡村)とは、学校が違うはずだが、なぜかいつも一緒にいた。
仕返しにいけば、そのあとの仕返しが待っている、だがやられたらやり返す。
単純だが、彼らはそこにすべてをかけている。だから、やることは大胆であり、非常識。
よくツルんでいるアキラ(宮川大輔)サンダ(辰巳裕二)ガイラ(辰巳浩三)らと共に、敵対する西中のやつらがプールサイドで遊んでいるところをバットでボコボコに。
仕返しがくるのをわかっていても、彼らはやってしまうのだ。

チュンバの家族は、母親のエミ(秋野暢子)父親(石倉三郎)祖父(笑福亭松之助)チュンバがボロボロになって帰ってきても、「勝つまで帰ってくるな」というスタンスである。
父はろくに働かず、家にあまりお金がなかった。

そんなチュンバにも恋人がいた、リョーコ(大河内奈々子)である。
鑑別所に迎えに来てくれたり、一緒に敵から逃げ回ったり、普段冷たい態度のチュンバだが、リョーコはチュンバにとって最高の傷薬だった。

岸和田少年愚連隊 あらすじ【転・結】

そんな楽しい中学生活も終わり、チュンバと小鉄は同じ工業高校へ進学した。
そこでもまわりの不良と上手くなじめずに、リーダー格をどつき、そのまま不登校になる。
小鉄は、親父に背中の入れ墨がバレて、ドつかれて岸和田から去ると言い、そのままドコかへ。
サンダは、元から頭がよく、進学校に通っている。だがサイとガイラはヤクザになった。
さらにガイラは警察に捕まることになった。
サイも兄貴分にブチ切れて、グチャグチャにしてしまった。
チュンバは、サイたちから誘われてその世界に足をふみいれようとしていた。
そんなとき母親がチュンバの素行と親父への疲れからか、家を出て行ってしまった。

チュンバは偶然再会した小鉄と共にレストランに住み込みで働くことにした。
この悪くなっていく現状を少しでも良くするためだ。
そこにダイナマイトの薫(山本太郎)なる人物が現れた。なんと高校でぶん殴ったリーダー格の男の兄が仕返しにきたのだった。
チュンバと小鉄は以前のように、それがあたりまえのように、派手にケンカしてしまうのだった。

ラストは、反省しないチュンバを乗せたバスが、まるで入学式のような陽だまりを作り、鑑別所へ向けて岸和田の街を走っていく。

岸和田少年愚連隊 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1996年
  • 上映時間:107分
  • ジャンル:青春、コメディ
  • 監督:井筒和幸
  • キャスト:矢部浩之、岡村隆史、大河内奈々子、宮迫博之 etc

岸和田少年愚連隊 批評・レビュー

映画『岸和田少年愚連隊』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

吉本芸人が多数出演

今でこそ有名になったが、当時は関西でしか出演していなかったような芸人が出演している。
例を挙げると、宮迫博之・FUJIWARA・宮川大輔・野生爆弾の川島邦裕・ブラックマヨネーズの吉田敬などだ。
若かりし頃の姿に思わずクスリとくる。

よく聞こえない、汚い、でも人情臭さがたまらない。ネイティブな関西弁のセリフ

本作品は、全て岸和田のどぎつい関西弁で構成されたセリフである。
井筒監督も口は悪い方なので、セリフも監督の意向で汚くしたのだろう。
それにくわえ、芸人たちが早口で漫才をやるように、シリアスな場面も面白い返しを連発する。
だが早口だし汚いので、聞き取れない部分も出てくる、そこは演出上しょうがないのかもしれないが、初めて見る人にはマイナスな部分だろう。
しかしその汚い関西弁が妙な儚さを生み、ケンカ口調のひどい訛り方だからこそ心を打ってくるのである。

岸和田少年愚連隊 感想まとめ

個人的には、大好きな作品である。

なぜかというと、まず役者達のやり取りが漫才のようにテンポよくできている。
さすが芸人である。
これは観ていて飽きないし、その辺のコントや漫才より面白いシーンがいくつもある。

自分が小学生のころは、単純に面白くてハチャメチャなヤンキーのケンカが楽しくて観ていた。訛りとケンカ文句がひたすらカッコよかった。

だがそのうちに、私も社会人になった。
その時にこの作品を見返すと、最悪な状況を笑いに変えるバカ達のことを愛くるしく思っていた。
振り子のように、楽しければ楽しいほど、別れの寂しさや淡い恋などが際立つ。
おススメは、小鉄が警察に出頭しようとしてるのを止めるチュンバのシーン、哀愁感はすごい。泣ける。

ストーリーは自伝小説の映画化なので、さほど奇抜な展開はない。
お笑い好きな方・甘酸っぱい青春を感じたい方にはおススメである。

Amazon 映画『岸和田少年愚連隊』の商品を見てみる