映画『木洩れ日の家で』あらすじネタバレ結末と感想

木洩れ日の家での概要:2007年制作のポーランド映画。91歳の老婆が幼い頃から暮らしてきた家をどうするか悩んでいく。息子夫婦との確執、近隣との関係性を描きながら自分の人生を全うしていく物語である。

木洩れ日の家で あらすじネタバレ

木洩れ日の家で
映画『木洩れ日の家で』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

木洩れ日の家で あらすじ【起・承】

舞台はワルシャワ郊外の一軒家。
ここに暮らす91歳のアニエラは幼い頃から両親とここで暮らし、息子が結婚し所帯を持った今でも愛犬と共に一人残っている。
息子のヴィトゥシュは妻と太った娘と3人暮らし。
彼らは自分達のことばかりで、年老いた母を引き取ろうなどとは思わない。
しかしアニエラは一緒に暮らしたいと願っていた。

体調も悪くなり、外に出ることもままならないアニエラは双眼鏡で近隣の家を覗くことが趣味である。
その中には、愛人として暮らしている女性や子供に音楽を教えている若い男女の家があった。
アニエラはその男女が一生懸命子供に楽器を教えていることに良い感情を持っていた。

突然、アニエラの家に電話がかかってくることがあった。
それは家を売却しないかという相談である。
大事な家を売る気など無いアニエラはすぐさま断るが、その男はしつこかった。
何とか自分の物にしようと必死なのである。

木洩れ日の家で あらすじ【転・結】

アニエラの体調は優れなかった。
めまいは激しくなり、物忘れもひどくなっていた。
そんな自分の体のことが不安になり、もう1度息子に同居してくれないかと訪ねた。
しかし息子家族にはそんな気などサラサラ無かった。
それどころか家の売却に乗り気の息子は、アニエラに電話をかけてきた男と接触し話を聞いていた。

このことを知ったアニエラはショックを受け、腹立たしくもありどうするか考える。
そこで双眼鏡で覗いていたあの若い男女のことを思い出した。
彼らは子供に音楽を教える場所を失いそうで困っていそうなのであった。

アニエラは彼らの元を訪れる。
そして自分の家を改築して音楽練習室として使わないかと提案したのだ。
そのことに喜んだ若い男女。
しかしアニエラは条件を出す。
二階に自分が暮らすということだ。

もちろんそれに喜んで同意し、話が成立する。
アニエラと若い男女は公証人を呼び、正式に契約した。
自分の宝石も改築費用に出したが指輪を1つだけ息子の嫁に残す。
公証人は後悔しないかと尋ねたが、きっぱり「無い」と答えた。

改築が終わり音楽練習室として開放された日のこと。
二階で愛犬とのんびりしていたアニエラは、子供の賑やかな声に静かに喜んだ。
1階から男の子がアニエラの好きな紅茶を入れて上がってきた。
しかし何度呼んでもアニエラが答えることはもう無かった。

木洩れ日の家で 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2007年
  • 上映時間:104分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:ドロタ・ケンジェジャフスカ
  • キャスト:ダヌタ・シャフラルスカ、クシシュトフ・グロビシュ、パトリツィヤ・シェフチク、カミル・ビタウ etc

木洩れ日の家で 批評・レビュー

映画『木洩れ日の家で』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

白黒にする意味

本作品は最初から最後までモノクロ映画である。
最初見たときはきっとこのお婆さんは死んでいるオチだろうと勝手に決めつけていた。
ポーランド制作ということで若干暗めの印象が強い。
音楽的な華やかさもなく、ただ暗い。
しかし人物描写は上手く、正直入り込めないがこれはこれで魅力的であるだろう。

ただわからないのが何故白黒かということ。
おばあさんの目線で白黒なのか。
人生に意味が無いからなのか?
色々な想像が出来るがこの白黒感が鬱陶しいと思ったのは事実。
せっかくタイトルが木漏れ日の家なので、木漏れ日加減を体験させて欲しいところである。
せめてラストシーンのいかにも木漏れ日が輝いているシーンはカラーにしても良かったのではないだろうか。

人物が少なくてシンプルすぎる

本作品は見所がわかりやすい。
91歳の老婆の人生観である。
息子夫婦にも疎ましがられかわいそうにも見える老婆が、最後は自分が育ち大事にしてきた家をどうするか問題に悩まされる。

家を大事に思う母を知っていながら売りに出そうとする非常な息子。
当たり前だが共感は全く得られず、モヤモヤしたまま終わる作品である。

ミニシアターだからお洒落なわけではない

勘違いしないで欲しい。
ミニシアターだからお洒落なわけではない。
内容はどうかが肝心なのである。
最近の傾向として、白黒でヨーロッパ映画ならオシャレでセンスがあるなどと、間違った解釈が進んでいるが物語の質や撮影の技術を正当に評価して欲しい。

木洩れ日の家で 感想まとめ

ポーランド制作の映画というのは初めて見るかもしれない。
なんと不思議な感覚に陥る作品だろう。
もちろん本作品がそうであるだけだろう。
しかし暗い歴史があるワルシャワが無体というと、先入観が先に立つのは仕方ないこと。

91歳の老婆がどのような思いで最後を迎えたのか。
できたら息子家族に看取られたかったであろう。
日本でも社会問題になりそうな現実的な題材に、後味は良くない作品であった。
しかしこれからは日本人も多くの芸術作品を鑑賞したいもの。
ヨーロッパ映画の魅力を知ってほしいところである。

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