映画『殺されたミンジュ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「殺されたミンジュ」のネタバレあらすじ結末

殺されたミンジュの概要:殺された少女を巡り、少女殺害の実行犯と思われる容疑者を、次々と襲う謎の集団が辿る運命を描く。韓国の鬼才キム・ギドク監督が、脚本から撮影まで全てを手掛けたR15指定作品。容疑者1のキム・ヨンミンは、作中で他に7役を演じている。

殺されたミンジュの作品概要

殺されたミンジュ

公開日:2014年
上映時間:122分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:キム・ギドク
キャスト:マ・ドンソク、キム・ヨンミン、イ・イギョン、チョ・ドンイン etc

殺されたミンジュの登場人物(キャスト)

謎の集団のリーダー(マ・ドンソク)
柄の悪い中年の男。元海兵で暴力的だが、深い悲しみを抱いている。恐らくは、殺されたミンジュの父親。
容疑者1 オ・ヒョン(キム・ヨンミン)
謎の集団の最初のターゲット。集団への復讐に燃え、全容を明らかにする。ミンジュ殺害の実行犯。
謎の集団メンバー1(イ・イギョン)
カフェの店員で気が弱く真面目。リーダーの信念に心酔している節があり、最後までリーダーに付き従う。

殺されたミンジュのネタバレあらすじ

映画『殺されたミンジュ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

殺されたミンジュのあらすじ【起】

5月9日、夜。女子高生が1人殺された。少女の名前はミンジュ。

1年後。
恋人とデートをして帰ろうとしたオ・ヒョンは突如、数人の男達に襲われ、黒い袋を被せられて拉致された。軍服を着た数人の兵士に囲まれ、リーダーの男に詰め寄られる。
昨年の5月9日にやったことを、紙に全て書けと。
抵抗すると水責めにされ、更に釘付きの棍棒で殴られた。痛みと恐怖に苛まれたオ・ヒョンは、全てを紙に書き殴る。再び、目隠しをされて元の場所に戻されたオ・ヒョン。血塗れで泣きながら、自分の車で夜を明かした。

妻と外食後に1人で夜景を眺めていたチョン・イセは突然、背後から目隠しをされて拉致される。両腕を拘束され、ヤクザ風の集団に囲まれた。
リーダーの男は昨年の5月9日にやったことを、紙に全て書けと言う。陰部を殴られ、気の弱いチョン・イセはすぐに白状。解放された後、良心の呵責に苛まれていた彼は自殺した。

謎の集団はリーダーを含め、全部で7人いる。その中で紅一点の女は、恋人と同棲していた。しかし、同棲相手は彼女を束縛し、暴力を振るう。女は殴られる恐怖に怯えながら、しかし愛を囁かれれば許してしまう。典型的なDVの被害者だった。

3人目はオ・ジハ。警官の集団に捕縛され、死体写真を見せられる。抵抗すると、金槌で左指を何本か折られた。リーダーの残虐性は常軌を逸している。オ・ジハは泣きながら同日の所業を書き記した。彼は早々に解放される。

殺されたミンジュのあらすじ【承】

謎の集団はどうやら、寄せ集めのメンバーのようだ。リーダーの暴力を非難する集団の1人である青年は、兄の金でアメリカへ留学して猛勉強したが、国へ帰ってもまともな職に就けなかった。そのせいで、兄から文句ばかり言われ、憂さ晴らしに参加したらしい。だが、リーダーの暴力性に疑問を持ち始める。青年は、やりすぎたら通報するとリーダーを脅した。

オ・ヒョンは謎の集団を追うことにした。先輩であるオ・ジハの家を盗聴し、謎の集団を密かに調べ始める。
奴らの車を尾行して、山奥の廃屋へ。そこでは今正に、チーム長のオ・ジョンテクの拷問が開始されようとしていた。

軍隊の衣服を纏った男達がオ・ジョンテクを囲む。室内を暗闇にして暴行。その様をオ・ヒョンが泣きながら、明かり取りの隙間から見つめる。リーダーはオ・ジョンテクの書いた所業を目にし、同じことを聞く。家族の存在を仄めかされ、オ・ジョンテクは解放された。

集団メンバーの1人である若者は、自動車修理工で働いていた。彼はただ、面白そうだから参加したと言う。へらへらと笑う若者は普段、仕事場の社長にいびられてコケにされていた。

オ・ヒョンは解散した謎の集団メンバーを尾行して、個々の顔写真を集めていく。その後、奴らのアジトへと侵入。全てが茶番であることを知る。そして、先輩オ・ジハの元へ行き、それらを報告。謎の集団への復讐を促した。しかし、オ・ジハは復讐の話には乗らずに立ち去る。オ・ヒョンは次に、チーム長のオ・ジョンテクの元へ向かうも、彼は恐怖に慄き逃げ去った。

殺されたミンジュのあらすじ【転】

リーダーはメンバー1が務めるカフェに来ていた。彼は今や、リーダーの右腕的存在であるが、普段は気が弱く真面目な青年だった。彼の場合、まともな職についており、今のところ不満があるようには見えない。原因のない怒りは解決のしようがないため、それが一番怖い。
リーダーは言う。今の世の中は酷く壊れている。だから、理由のない怒りで溢れているのだと。

その夜、謎の集団は実行部隊の責任者、チン・ホソンを捕縛した。別部隊の衣装で尋問する。偉そうな態度で怒鳴りつけるチン・ホソンだったが、電気拷問にかけられて供述書を記入。奴から話を聴くと、自分達がやったことは正当だったとほざく。少女を密かに殺害しておきながら、正しい信念で行ったと。リーダーは激怒し、チン・ホソンを何度も殴った。

集団のメンバー達は、リーダーの残虐性に異議を唱える。メンバーからは、抜けたいという意見が続出。ターゲットは残るところ、あと2人だった。
リーダーに口答えした年長者の男は、友人に騙され金を盗まれた挙句、認知症の母を抱えて浮浪者となっていた。お人好しの男は、理不尽な世の中に憤っていたのだった。

謎の集団は軍の将軍を拉致。国家情報院の扮装で相対し、同じように尋問を始める。毒薬で拷問し、供述書の記入に成功するも、メンバーの女が横やりを入れる。将軍は彼らが国家情報院ではないことを見破り、偽物の銃に気付いて彼らを酷く侮辱した。社会のゴミと罵られたリーダーは、懐から銃を取り出す。そして再び、写真を見せ正否を問うた。将軍は命令に従うのが軍人だと言う。それは、少女の暗殺を肯定したも同然だった。リーダーは引き金を引いた。本物の銃は将軍を殺した。

殺されたミンジュのあらすじ【結】

銃声にメンバー全員が集まった。リーダーのやりように皆が異議を唱えた。
死体は近くの山へ埋め、焚火を囲んだメンバー達の内、女と1人の青年が抜けた。
リーダーは女にナイフを見せ、このままでいいのかを問う。すると、女は殴られても我慢できる。悲惨な生活の中でも、良いこともあると話し去って行った。
リーダーは抜けると言った青年を追いかける。彼へは自分が事を成したら自死する旨を伝えた。

メンバーの1人である中年の男は、病気で入院中の妻の医療費を払うために、多額の借金を抱えていた。アパートへは連日、借金取りがやって来て暴力を振るい返済を迫る。リーダーは彼から詳しい話を聴いた。男の妻はもう危ないらしい。リーダーは彼へ助力を乞うた。

リーダーはメンバーとの待ち合わせ場所で待つ。集まったのはリーダーの他に4人だったが、修理工の若者が抜けると挨拶をして去った。リーダーは車のドアを開けて、他のメンバーに最終判断を任せた。しかし、彼らは最後まで付き合うつもりらしく、車から下りなかった。

最後は全てを計画したボスである、ピョン・オグだ。ゴルフの練習場で、清掃員に扮装し奴を捕縛した。拷問器具に捕らえたピョン・オグは傲慢に言葉を放つ。リーダーは黙したまま、まず死体の写真を見せ、次に少女と自分の映った写真を見せた。殺された少女は恐らく、リーダーの娘だったのだろう。ピョン・オグの顔色が変わった。

なぜ殺したのかと聴くも、奴は自分ではないと言い逃れする。
リーダーの危うい拷問を止めるメンバー達。仲間割れが始まる。結局のところ、リーダー以外の他のメンバーは、現状に不満を訴えるだけで、本気で抜け出そうとは思っていないのだった。男達は哀れだった。

メンバー1は他の2人のメンバーが、ピョン・オグへ寝返ろうとしている場面を見る。彼は2人を殴り倒しリーダーを救出するも、全て終わったと告げられ泣きながらその場を去る。リーダーはピョン・オグに生きて子供を楽に生きさせろと言い、立ち去った。

リーダーが去った後、全てを覗き見ていたオ・ヒョンが姿を現す。彼は少女殺害の実行犯だったが、ピョン・オグは彼を脳無しと罵った。男は酷い目に遭っても、傲慢な態度を改めることなく、全てを部下のせいにする。彼の計画で何人もの人々が、人生を狂わされたというのに。オ・ヒョンは不条理を嘆きながらピョン・オグを殺した。
その後、軍服に着替えガスマスクを装着。ヘルメットを被り、釘付きの棍棒を持って颯爽と歩いて行く。

Amazon 映画『殺されたミンジュ』の商品を見てみる