映画『黒い雨』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「黒い雨」のネタバレあらすじ結末

黒い雨の概要:1945年8月6日。原爆による黒い雨を浴びた一人の女とそれを必死で支える叔父の人生。原爆後の人生模様を描いた今村昌平監督による社会派映画。原作は井伏鱒二の同名小説。

黒い雨の作品概要

黒い雨

公開日:1989年
上映時間:123分
ジャンル:ヒューマンドラマ、戦争
監督:今村昌平
キャスト:田中好子、北村和夫、市原悦子、沢たまき etc

黒い雨の登場人物(キャスト)

高丸矢須子(田中好子)
疎開先の叔父である重松を訪れる途中、原爆による黒い雨を浴びてしまう。それが悪い噂となって中々結婚できないでいる。やがて、戦争のトラウマを抱える悠一に心を許していく。いつも前向きで、重松のことを本当の父親のように慕っている。
閑間重松(北村和夫)
矢須子の叔父。自分のせいで矢須子が黒い雨を浴びたと思って責任を感じている。黒い雨が人体に影響しない事を必死に訴え、矢須子の縁談話を何度も探してくる。原爆の日に周りにいた人がみんな原爆の影響で死んでしまい、自身もその被害に苦しむ。世話好きの良き叔父。
閑間シゲ子(市原悦子)
重松の妻。重松と同様に原爆の二次被害者。矢須子の結婚が決まらないことを先祖の呪いだと思い込み、さらには周りに起こる不幸も重なって精神が崩壊していく。物事を信じやすい性格。
岡崎悠一(石田圭祐)
戦争のトラウマから、エンジン音を聞くと発狂してしまう。それ以外は普通の男で、家で石像を掘っている。同じような悩みを抱える矢須子と意気投合していく。
庄吉(小沢昭一)
重松の友人で、同じく原爆二次被爆者。重松よりも先に死んでしまう。
好太郎(三木のり平)
庄吉と同じく重松の友人で、原爆二次被爆者。庄吉と同時期に死んでしまう。

黒い雨のネタバレあらすじ

映画『黒い雨』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

黒い雨のあらすじ【起】

1945年8月6日。閑間重松は汽車の中で原爆の爆風により吹き飛ばされる。叔父である重松のもとを訪れようとしていた高丸矢須子は、途中船の上で黒い雨を浴びてしまう。広島はこの原爆投下により火の海となってしまった。

重松とその妻であるシゲ子のもとへ辿り着いた矢須子。三人はすぐにその場を逃げ出す。辺りはすでに瓦礫と遺体の山と化していた。ひどい火傷で皮膚が溶けてしまった人達が町中を走り回っている。その様子に三人は唖然とするだけだった。

5年後、矢須子は重松とシゲ子、さらに重松の母と共に福山市の村で暮らすようになった。重松は矢須子を娘のように可愛がり、原爆のことで責任も感じていたので、花嫁姿を見るまでは死ねないと思っていた。

変な噂を立てられぬように、病院で原爆の影響がないことの証明をもらう矢須子。重松は矢須子のお見合いを手配してやるのだった。

重松は原爆の影響で仕事が出来なくなっていた。同じ原爆被害者で幼馴染の庄吉と好太郎と共に、毎日医者に勧められた釣りをして過ごしているのだった。

黒い雨のあらすじ【承】

村に住む岡崎悠一は車のエンジン音を聞くと原爆を思い出し発狂してしまう。同じく村にある池本屋は闇屋を生業にしていた。

重松が、矢須子のお見合いを依頼していた相手から断りの通知を受ける。もう三度、ピカにあったと言う元も子もない噂話が原因でお見合いを断られているのだった。泣きじゃくる矢須子に重松は日記を見せろと言う。当時の日記を清書して、ピカに遭っていないことを証明しようとしたのだった。日記には、黒い雨を浴びたという記述があった。重松は、ピカに遭っていないことが大事だからと言ってそれをそのまま清書するのだった。そして、自らの日記の清書も始めるのだった。

原爆の日、重松達は知り合いの工場へと向かう為に市中を歩いた。負傷者が苦しみを訴えて逃げ回る。そこはまるで地獄のようだった。

重松は庄吉と好太郎と共に鯉の養殖を始める。そんな中、重松のもとへ矢須子と交際したいと願い出る青乃という名前の男を連れて、贔屓の医者がやってくる。

黒い雨のあらすじ【転】

重松の知人である片山という男が死んでしまう。片山は直接ピカの被害に遭ったわけではなかった。

矢須子は青乃に、原爆の日に一日中市内を歩いていた片山という男が死んだことを告げ、さらに矢須子も同じように一日中市内を歩いていたことを告げる。しかし青乃は、心配いらないと矢須子に言うのだった。

結局、近所の悪い噂のせいで青乃との縁談も破談になってしまう。矢須子はもう嫁には行かなくても大丈夫だと言う。そして、ずっとこのまま重松と共に生活したいと言い出すのだった。

矢須子と重松は矢須子の両親のもとへ帰る。重松は、矢須子とはピカで結ばれた運命共同体だからこのまま預かりたいと申し出る。矢須子もそれに同意するのだった。そんな中、シゲ子が倒れたという一報が入る。

重松達が家に帰ると、そこには様子がおかしいシゲ子の姿があった。シゲ子は矢須子のお見合いが上手くいかないことを先祖の呪いだと思い込み、どんどん精神的に追い込まれていた。

黒い雨のあらすじ【結】

家で石像を掘り続ける悠一。エンジンの音を聞いて発狂する以外は普通に大人しい悠一は、矢須子の為に石像を掘ったと言って矢須子に見せる。矢須子はそれを喜ぶのだった。矢須子は過去の事を悠一に語る。悠一も自分のトラウマについて語る。

庄吉と好太郎が死んでしまう。二次被曝にあった村人は全員死んでしまった。友人を失った重松は気を落とすのだった。

シゲ子が精神に異常をきたす。そんな中、悠一の母が重松のもとへ訪れる。そして、矢須子を嫁に欲しいと言うのだった。矢須子も現れ、悠一を尊敬していると言う。病気の悠一のもとへ嫁に出す事に躊躇する重松。

庭のアロエが減っている事に気付いた重松。実は、そのアロエを使っていた矢須子の体には原爆の症状が出ていたのだ。医者は、矢須子が精神的にやられないようにと重松達に注意する。

矢須子の髪が急に抜け出す。それを見たシゲ子は倒れ、後日死んでしまう。

自宅養生をする矢須子。中々良くならない矢須子を必死で看病する重松。やがて、矢須子も精神に異常をきたしてしまい、悠一と同じような症状が出てしまう。

ある日、矢須子の容態が悪化して病院へと運ばれて行く。重松はずっとそれを見つめるのだった。

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