映画「共犯」台湾発スタンド・バイ・ミー!青春サスペンスの傑作

共犯の概要:チャン・ロンジー監督の「共犯」は高校生が主人公の青春サスペンス。3人の男子高生が登校途中に女子高生の変死体を発見。3人は女子高生の死の謎を解こうとするが。いじめやSNS、孤独を抱える十代を描いた傑作。

共犯 みどころ

共犯
映画『共犯』の見どころを紹介します。

台湾発青春サスペンス映画!

「ぼくのフットボールの夏」(06)や「光にふれる」(12)のチャン・ロンジー監督の青春サスペンス。ある日、3人の男子高生が登校途中に女子高生の変死体を発見します。女子高生の死の謎を解こうとするが。台湾版スタンド・バイ・ミーです。

演技経験のほとんどない少年を起用し、ドキュメンタリー風に撮っています。誰が殺したのか?なぜ少年たちは興味を持って死の謎を解こうとするのか。2014年に第27回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門で上映され、好評でした。

台湾映画が低迷する中、2000年代に入って傑作も生まれています。これからの台湾映画が面白くなりそうですよ。

チャン・ロンジー監督の魅力

青春映画を得意とし、新進気鋭の映画監督です。前作「光にふれる」(12)は、実話を基にした感動作。ピアノ天才で盲目の青年が、周囲の人々を巻き込みながら共にコンテストを目指すという物語です。

「共犯」(14)では、ドキュメンタリー風に撮影しながらよりリアルな表現を追求しています。若者の孤独、いじめ、SNSに光が当てられており、誰もが共感できる内容になっています。切ない青春物語としても、サスペンス物としても秀逸な作品。

また出演している女の子たちもかわいいです。主演の3人の男の子たちは演技経験がほとんどないにもかかわらず、物語へ引き込む引力を感じさせてくれます。ぜひ、新しい台湾映画の魅力に触れてみて下さい。

今みるべき台湾映画ベスト3

チャン・ロンジー監督以外のおすすめ映画を3つ紹介します。1作目は、アン・リー監督の「ブロークバックマウンテン」(05)です。カウボーイ同士の禁断の愛を描いた作品でアカデミー賞監督賞を受賞しています。アン・リー監督は台湾出身。現在はアメリカ国籍を取得しハリウッドで活躍しています。
「グリーン・デスティニー」(2000)や「恋人たちの食卓」(94)も高い評価を得ており、偏見やタブーに挑戦する作品を多く描いています。

2作目は、ホウ・シャオシェン監督の「珈琲時光」(03)。小津安二郎監督へ捧げたオマージュ作品です。ヒロイン役を一青窈(ひととよう)が演じ、台湾と日本の良い関係性を映し出す秀作だと思います。ホウ・シャオシェン監督作品では、「非情城市」(89)や「戯夢人生」(93)など台湾現代史3部作もおすすめです。

3作目は、アン・リー監督の「グリーン・デスティニー」(2000)。チョウ・ユンファ、ミシェル・ヨー、チャン・ツィイー、チャン・ペイペイの豪華な出演者で魅せるカンフー劇です。子弟同士の絆や闘い、愛などがてんこ盛り!ワイヤーアクションも必見です。とにかく楽しい作品です。

映画と音楽のおいしい関係

「共犯」では、flumpool(フランプール)という日本のロックグループが主題歌を担当しているので注目です。チャン・ロンジー監督がflumpoolの大ファン。本作でぜひ使いたいという希望で実現したそうです。高校生の瑞々しい感性と切ない旋律が作品を盛り上げてくれますよ。

「強く儚く」という曲を中国語バージョンで歌っています。良い映画には心をときめかせてくれる音楽が欠かせないと思います。例えば、ウォン・カーウァイの「ブエノスアイレス」とアルゼンチン・タンゴという様に、映画を彩るスパイスです。音楽にもぜひ注目してみて下さい。

まとめ

「光にふれる」(12)の台湾出身チャン・ロンジー監督が撮った「共犯」(14)。高校生が主人公の青春サスペンスです。3人の男子高生が登校途中に同じ高校の女子高生の変死体を発見。それぞれの思いを抱きながら、3人は女子高生の死の謎を解こうとします。女子高生の日記にヒントがあると考えたが。

十代の瑞々しい感性と、いじめやSNS、孤独を抱える心の闇を描き、誰もが共感する映画です。主演の高校生は、ほとんど演技経験がないのにもかかわらず、実に生き生きと演じています。迫力ある映像美にも注目して下さい。

2014年の第27回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門で上映され、高い評価を得ています。これから日本でも人気が出ること間違いなしの作品。7月25日公開予定です。

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