映画『L change the WorLd』あらすじとネタバレ感想

L change the WorLdの概要:2006年に公開され大ヒットした映画「デスノート」のオリジナルスピンオフ作品。松山ケンイチ主演、田中秀夫監督で2008年に公開された。キラ事件終結後、残された時間を生きるLの最後の事件を描いた。

L change the WorLd あらすじ

L change the WorLd
映画『L change the WorLd』のあらすじを紹介します。

多くの犠牲を出した“キラ事件”が終わり、Lは残り23日の命。
キラとの頭脳戦の最中、ワタリの元にはFが任務中に命を落としたと連絡が入っていた。

Fが調査をしていたタイの小さな村を滅ぼした謎のウィルスは、日本の研究所で調査が行われる事になった。
抗ウィルス薬を作り出した二階堂教授だったが、テロリストと結託した同僚の久条に抗ウィルス薬を狙われ、自ら命を絶つ。
それを目撃した二階堂の一人娘の真希は、教授の最後のメッセージを頼りにLに助けを求める。

しかしLの元にはFが村から救い出した唯一の生存者で数学の天才でもある少年、BOYが滞在していた。
彼が持っていたFのネックレスには、環境保護団体ブルーシップを隠れ蓑にしたテロ行為と、リーダーの的場という男の情報が。

2人を匿うLの元にLやFと同じ、ワタリが運営していた“ワイミーズハウス”の出身のKが訪れるが、その正体はブルーシップに所属する久条だった。
彼女の言葉に激怒した真希は、二階堂教授から託されたウィルスを自分に注射してしまうが、低血糖症が幸いし発症には至らなかった。
FBI捜査官の駿河の協力を得て真希とBOYと共に逃げ出したLは、二階堂教授と本を書いたことがある松戸教授の元を目指す。

久条の策略で動きが取れなくなった3人だったが、松戸の元にたどり着くことに成功。
自分が作った抗ウィルス薬で人が死んでしまった過去を持つ松戸の説得に成功し、希望が見えてきたとたん、真希が姿を消す。

L change the WorLd 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2008年
  • 上映時間:128分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:中田秀夫
  • キャスト:松山ケンイチ、工藤夕貴、福田麻由子、南原清隆 etc

L change the WorLd ネタバレ批評

映画『L change the WorLd』について、感想批評です。※ネタバレあり

小ネタ満載のスピンオフ作品

大ヒットした「デスノート」の天才探偵役・Lを主人公にしたスピンオフ作品で、最後の23日間に人間として大きな成長を遂げるという設定。
またLが育った施設“ワイミーズハウス”の「F」、「K」といったキャラクターも登場し、原作ではLの意思を継ぐ探偵として登場する「ニア」だが、今作では終盤にワイミーズハウスに預けられたBOYがLの提案で「ニア」という名前を与えられる設定になっている。

回想シーンで夜神月が登場したり、キラ事件へ向かう直前のLの様子やFBI捜査官のナオミとレイのやり取り、ワタリが亡くなる場面とミサの様子、デスノートを燃やすシーンでは死神リュ―クが登場するなど、スピンオフだからこその場面も描かれている。
本編で使いたかったという「チェックメイト」という台詞や、月が食べていたポテトチップを部屋に置いておくといった小ネタもある。
しかし“死神”というフレーズにこだわりすぎていて、「人間が作り出した死神」という言い回しよりも単刀直入に“ウィルス”と言えばわかりやすいシーンが多い。

なじみやすい設定だがグロテスクなシーンは見る側を選ぶ

天才と天才が頭脳戦を繰り広げるのではなく、それぞれの分野に秀でた人間が協力して何かを成し遂げるという設定のストーリーは感情移入しやすく、自分目線で作品を追っていける。
Lの背筋が伸びる瞬間にボキボキという効果音を鳴らしたり、それを見た真希とBOYが拍手をして歓声を上げたり、お菓子ばかり食べていては体によくない、と真希にしかられるシーンには共感を覚える。

感染力の高いウィルスという事で、グロテスクなシーンが多めに入っている。
目から血を流す久条などはゾッとするし、自らウィルスを注射した後に感電死を選ぶ二階堂教授の姿も残酷。
序盤の村ひとつ丸ごと、血塗れの患者であふれかえるという異様な光景にも驚きを隠せない。

抗ウィルス薬が完成しては復讐できないと考えた真希が、怒りに任せて単身で久条に向かっていく姿は、感情を押さえ込んだり偽ったりするキャラクターが多い「デスノート」や本作の中では最も自然なキャラクター。
Lの最期も過度な演出がされておらず、すんなりと受け入れられるものになっている。

L change the WorLd 感想まとめ

前・後編と続けて公開され大ヒットした映画「デスノート」の、もうひとりの天才であるLを主人公にし、残り23日を生きる彼の最後の事件を描いた作品。
人気漫画が原作の「デスノート」とは違い、オリジナルスピンオフ作品として製作されていて、中田秀夫監督がメガホンを取った。

作品としては独立したストーリーなので、「デスノート」を見ていなくても理解しやすいし、見ていれば二度美味しいといったものになっている。
背筋を正したLは違和感があるが、すぐに元に戻ってしまう姿には笑いが止まらないし、走って飛行機に飛び乗るシーンには拍手をしたくなる。

だが原作漫画とは全く違っていて、Lの後を引き継ぐ形で登場する「ニア」というキャラクターが、本作では生き残りの少年BOYがLに「ニア」という名前を与えられるので、違和感を覚える可能性もあるだろう。

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