映画『欲望のバージニア』あらすじとネタバレ感想

欲望のバージニアの概要:禁酒法時代、無法者が幅を利かせるヴァージニアで不死身と呼ばれた兄弟たちが繰り広げた誇りとは。米国に実在した話をベースに作り上げられた映画。

欲望のバージニア あらすじ

欲望のバージニア
映画『欲望のバージニア』のあらすじを紹介します。

時は禁酒法時代の米国、1930年代。
俺たちは死なないと豪語するホンデュラント兄弟がヴァージニア州・フランクリンで、幅を利かせていた。

長男ハワード(ジェイソン・クラーク)は怪力で、度胸と気迫で他の者を寄せ付けないフォレスト(トム・ハーディ)は、酒の密造が盛んなこの無法地帯でビジネスでも名を馳せていた。
そんな彼らの弟で三男坊のジャック(シャイア・ラブーフ)は、兄のビジネスに参加したいものの、フォレストには許してもらえない。

そこで親友のクリケット(ディーン・デハーン)と共に蒸留器を開発し実験しているものの、成功しない。
強気の小心者なジャックは牧師の娘のバーサ(ミア・ワシコウスカ)に片思いしているのに、彼女の父親が怖くてプロポーズも出来ないのだ。

そんなある日、街に新任の取締官レイクス(ガイ・ピアース)が赴任してくる。
髪をピタリと撫で付けスーツを着込んだ神経質なレイクスは、私欲にまみれ着任早々に高額な賄賂を兄弟たちに要求するが、フォレストはつっぱねる。

レイクスの赴任により嫌な空気が流れる街に、華が咲いたのは、兄弟たちが営む酒場にマギー(ジェシカ・チャスティン)と名乗る女性がやってきた時だった。
働きたいといってきたにも関わらず彼女が放つ艶やかな色気に堅物のフォレストも、何故こんな山奥に来たのかと彼女に尋ねるが明解な答えは得られないままとなってしまう。

一方待ちに対するレイクスの締め上げは、徐々に厳しくなっていった…。

欲望のバージニア 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2012年
  • 上映時間:116分
  • ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、西部劇
  • 監督:ジョン・ヒルコート
  • キャスト:シャイア・ラブーフ、トム・ハーディ、ゲイリー・オールドマン、ミア・ワシコウスカ etc

欲望のバージニア ネタバレ批評

映画『欲望のバージニア』について、感想批評です。※ネタバレあり

次男フォレストの危機

兄弟たちをはじめとした密造酒業者は、地元の保安官に密造酒を定期的に渡し、持ちつもたれつの関係を長年保ってきた。
そこにレイクスが現れ、高額な賄賂を要求。
フォレストは、レイクスに、今までのやり方を通させて貰うと歯向かった所、レイクスの手下に喉を引き裂かれてしまう。

ビジネスも腕っ節も無敵と言われたフォレストが不意打ちに遭った事で、他の密売業者はレイクスに従う様になる。

兄と対照的な3男坊

根気良く慎重に地元でビジネスをしてきた兄弟と違い、一発あてるべく危ない橋を渡ろうとするのが三男ジャック。実生活でも暴れん坊と言われているシャイア・ラブーフのそのままの姿でもある。
ジャックは3つの州から指名手配を受けている闇酒市場のボス・フロイド(ゲイリー・オールドマン)相手にハッタリだけで取引をしようと目論む。
最初のうちは何とかごまかせたものの、最後の方はボロが出て命を狙われそうになる。

しかも片思いしているバーサを蒸留所につれて来た所をレイクスに後をつけられ、兄弟が守る蒸留所はレイクスの手により破壊されてしまう。
思いあがりが強いジャックは、悉く兄弟のビジネスの足をひっぱり、ついにレイクスは密造酒の命ともいえる、州の境界線封鎖に乗り出す。

無法地帯での正義のあり方とは

レイクスの度をこした、嫌がらせは兄弟たちだけでなくマギーにも及ぶ。レイクスはかつてマギーが踊り子をしていた街でも住民を搾取していた。
それだけに自分以外に被害が及ぶのが許せなかった。
彼女は、フォレストがレイクスの手下に喉を掻っ切られた時に、本当は彼女が病院に連れて行ったのだが、『彼は根性で病院まで歩いていった』と街の者にいい、彼の不死身の兄弟の面子を保っていた。

それだけでなく、州の境界線を封鎖し密造酒ビジネスを壊滅に追いやろうとするレイクスにに元保安官も立ち上がる。

州の境界線で撃ち合いになる密造業者とレイクス側の保安官たち。
だが、地元の保安官は、レイクスへの最後のとどめをあえてジャックにさせる。
無法地帯での、正義のあり方は、地元への敬意という事が判るシーンでもある。

欲望のバージニア 感想まとめ

映画の原作は三男の孫が執筆していて、原作に手を加えた箇所は殆どないという。

ヴァージニアでは、映画に出てくる兄弟たちはロックスターか神の様に扱われ、知らないものはいないのだそうだ。
ラストは三男のジャックが、映画の語り部となり、その後平和が訪れ、禁酒法時代に終焉を迎えるまでのヴァージニアのその後を語っている。

何といってもこの映画の魅力は、たった一人の独善的な官僚に立ち向かう不死身、不屈の兄弟たちの豪快な活躍ぶりではないだろうか。
その中でも、落ち着き払った態度を示す、トム・ハーディの存在感は頼もしい。

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