『レギオン』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

2010年のアメリカ映画、神は人間を滅ぼす事を決めたがある人間を愛する天使が神の命令に背き人類のために戦う。監督はスコット・スチュワート、出演は「プリースト」のポール・ベタニー。

あらすじ

レギオン』のあらすじを紹介します。

12月23日午前1時02分のロサンゼルス、空から血だらけの男が落ちて来た。その男は空を仰ぐとナイフで自分の何かを切り取った、すると鉄製の首輪が外れる。その後男はある店へと入っていきそこで背中を自分で縫い合わせ傷を塞いだ後ありったけの銃をもって外へと出ていく。

そこへ巡回中の警官がふたり近づいてきた、男を捕まえようとしたのだが突然警官の様子がおかしくなった。何かに取り憑かれた警官は男に“何をしているミカエル、命令と違うぞ”と声をかける。私は好きにすると答えると警官は男を殺そうと襲ってきた、その異形と化した者を倒したミカエルは車に乗ってどこかへ向かった。

ジープは父親の店を手伝っている青年だが、最近はウェイトレスのチャーリーのことが気になって気もそぞろになりがちだった。砂漠のど真ん中にポツンとあるその店には父親のボブとチャーリーの他に4人がいた、そこへ1台の車がやってきて中から杖をついた老婆がやってきた。にこやかに笑いながらレアステーキと水を頼んだ彼女は他のお客さんとも愛想よく話していたがだんだん様子がおかしくなってきた。チャーリーには地獄に落ちると言い出し他の客にもニコニコしながら悪態をつきだした。それを咎めに近寄った男性の首にくいついて天井を這うように歩くのだ。

その老婆をようやく倒した後ミカエルがやってきて皆にこう告げた、“これからあの老婆と同類の物たちがやってくる”と。

評価

  • 点数:55点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2010年5月22日
  • 上映時間:100分
  • ジャンル:アクション、ホラー、コメディ
  • 監督:スコット・スチュワート
  • キャスト:ポール・ベタニー、ルーカス・ブラック、デニス・クエイド、タイリース・ギブソン、チャールズ・S・ダットン etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『レギオン』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

ミカエルが人間側についた訳

ミカエルは神が人間を滅ぼす命令を下した事に苦悩します。何故ならミカエルは神が人間を愛する対象と決めた時に天国で最初に敬意を表した天使だったからです。神は人間を愛していました、だが人は人種や欲望・古書の言葉をめぐって争い殺し合ってばかりで裏切り続けたのです。

だが私はまだ人間を信じていると断言するミカエルにジープはどうしてかと尋ねます、するとミカエルはこの状況にあってまだ希望を持ちあきらめずにいる人がいるからと答えます。15歳の時からずっと父親を支え続け、振り向いてもらえないと分かっていても一途にチャーリーを守ろうとする見返りのない愛を持つジープがいる限り人を信じる、そんなミカエルの言葉に思わず涙がこぼれそうになります。

チャーリーの子どもが救世主

ミカエルは人類の希望であるチャーリーのお腹の子どもを守るために天使の翼を捨てて助けに来ました。なぜその子が救世主なのか、それは本来生まれるはずがない子だったからです。チャーリーは子どもを何度か中絶しようとしたのですがその度にいいようのない辛い感覚に襲われ断念したのです。そのため生まれたら養子に出すつもりだったので無事生まれた直後も子どもを抱こうとも見ようともしません。それがミカエルの人間を絶対に守るという言葉と行動、そして自分たちを守るために犠牲になっていった人々をみるうちに子どもに対する態度が変わっていきます。

まとめ

砂漠の真ん中にぽつんとあるドライブインで話が進んでいくのでどこにも逃げられない・何が起こっているのか分からないという一種の密室状態で話が進んでいきます。極限の状況の中でそれぞれの人間性が現れてくる様子を見て不思議な気分になりました。天使という尊い存在の前でも人間は自分のエゴを出せるのだなと妙に納得するというか悲しくなります。

レギオンとは日本の特撮映画に登場する怪獣の名前ではなく“マルコによる福音書”に悪霊に憑かれた男が名乗った名前です。多くの悪霊が取り憑いていることを現したということで、もともとはローマ軍団の意味だそうです。この物語では神のしもべである天使たちの軍団を指していると思われます。

個人的にはチャーリーの子どもが何故救世主なのかがいまひとつ納得いかなかったのですが、ミカエルの体を張って人を守ろうとする信念を見て自分はこの信頼に値する生き方をしているだろうかと考えさせられる内容でした。

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