映画『LIFE!』あらすじとネタバレ感想

LIFE!の概要:「ナイトミュージアム」シリーズで知られるベン・スティラーが自ら監督と主演を務めたコメディタッチのドラマファンタジー映画。1947年の「虹を掴む男」のリメイク作品。

LIFE! あらすじ

LIFE!
映画『LIFE!』のあらすじを紹介します。

歴史のあるフォトグラフ雑誌である「LIFE」誌の編集部で、ネガフィルムの管理の役職に付いているウォルター(ベン・スティラー)は、地味で冴えない日々を送っていた。

同僚のシェリルにひそかに思いを寄せるウォルターは、彼女がパートナー探しのウェブサイトに登録していることを知るやいなや、自分もそのサイトに登録するものの、気が利いたコメントをつけることも出来ないままであった。時にウォルターは空想の世界に逃避し、その空想の世界の中では自分が羨むようなヒロイックで勇敢な自分を描くことができていた。しかし、現実に目を戻すとそこにいるのはいつもと何ら変わりない自分の姿である。

ある日、ウォルターが会社に出社すると出版社の再編と自身が担当する「LIFE」誌の廃刊を知る。しかし、「LIFE」誌にしばしば写真を投稿していた冒険家のショーン(ショーン・ペン)はすでに廃刊の事実を知っており、ウォルターに長年の労をねぎらい、革財布の贈り物をしていた。その中には写真のフィルムが入っていたのだが、25番目のフィルムだけが欠番となっていた。ショーン曰くその25番目の写真こそが最終号の表紙にふさわしいものだという。

ウォルターはその写真を探すと同時に、自分の冴えない日々を打破するための旅に出かけるのだった。

LIFE! 評価

  • 点数:35点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2014年3月
  • 上映時間:114分
  • ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
  • 監督:ベン・スティラー
  • キャスト:ベン・スティラー、ショーン・ペン、クリステン・ウィグ、シャーリー・マクレーン etc

LIFE! ネタバレ批評

映画『LIFE!』について、感想批評です。※ネタバ

レあり

都合の良すぎる展開

映画を見ている観客に何かしらのメッセージを伝えようとしている作品は数多い。御多分に洩れず本作においても作り手は何かしらのメッセージを伝えようとしている。予告編を見る限りでは、主人公が旅に出るというストーリーから、自分の殻を破るためには自分が行動を起こさなくてはいけないというメッセージが見て取れる。しかし、本作で伝えようとしているメッセージはそれ以上でも以下でもないのだ。極論だが、予告編で全て語り切ってしまっているといっていい。そのため、本編はそのメッセージに合わせてつじつま合わせをひたすら繰り返しているようにしか見えないのである。

本作では、主人公のウォルターは旅に出ることで新たな景色や知見を手に入れるのだが、そもそも彼は自分の意思で世界に飛び出したというよりは、まわりにそそのかされるままに世界へと飛び出していくように描かれているのだ。悪い言い方であるが、本作では伝えようとするメッセージに向かって主人公のキャラクターが甘やかされたまま、暴力的とも言える乱暴さでただ進んでいくだけなのだ。そのため物語の作り物性が浮き上がって見えてしまう。

映像美について

本作では、旅先の美しい景色がしばしば画面に登場する。もちろんこの画面が持つ迫力は映画館で鑑賞する以外正しく観客に伝わるものではない。公開から時間が経ち、本作を映画館の大きなスクリーンで鑑賞することは難しいだろう。しかし、家の小さなテレビ画面などで本作を鑑賞してもそれが観客の心を十分に動かしうるだけのものになるとは思えない。

もちろん見る価値のない駄作だとまで言うつもりはない。しかし、わざわざ人生の貴重な二時間を使ってまで本作を鑑賞することに意義は見いだせない。

LIFE! 感想まとめ

すべてが都合よく進むというのも本作が受け入れがたい作品になってしまっている理由である。どれだけ声高にメッセージを叫ぼうがそれは勝手であるが、観客にそのメッセージの正しさを説得できていない時点で決してよくできた作品とは言えなくなるだろう。

作り手が伝えようとする姿勢そのものが透けて見えて、むしろそこに暴力性を感じずにはいられない。主人公が終始、操り人形のようにしか描かれていないのはやはり不快である。どれだけ主人公が冴えない日々を送っていようが、そこに感動が生じるのは、主人公が自分の頭と勇気でもって新たな一歩を踏み出すからではないだろうか。

メッセージに重きを置きすぎて、ストーリテリングが適当になっている印象を受ける。

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