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映画『ライムライト』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ライムライト』の概要:チャールズ・チャップリンが監督・脚本・製作・主演・音楽(共同)を務めた1952年公開のヒューマンドラマ。60歳をすぎたチャップリンが、主人公の道化師を通して自身の人生観を語っており、しみじみと胸に沁み入る名台詞が多い。主人公の相棒の道化師役として、バスター・キートンも登場する。

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映画『ライムライト』の作品情報

ライムライト

製作年:1952年
上映時間:137分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:チャールズ・チャップリン
キャスト:チャールズ・チャップリン、クレア・ブルーム、バスター・キートン、シドニー・チャップリン etc

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映画『ライムライト』の登場人物(キャスト)

カルヴェロ(チャールズ・チャップリン)
初老の道化師。かつては大きな劇場を満員にする人気者だったが、酒を飲まないと舞台に立てなくなり、心臓を悪くする。そのせいで芸にも翳りが出始め、現在は落ちぶれている。生きている限り戦い続けることが大事だという信念を持ち、道化師を続けている。
テレーザ・アンブローズ(クレア・ブルーム)
通称テリー。カルヴェロの下宿の1階に住んでいたバレリーナ。リューマチを患い、人生に絶望して自殺を図る。カルヴェロに救われ、彼のおかげでバレリーナとして再起する。今度は自分がカルヴェロを救いたいと思い、彼にプロポーズする。
ネヴィル(シドニー・チャップリン)
青年音楽家。音楽家として成功する前にテリーと出会い、密かに愛し合っていた。再起したテリーと再会し、愛を告白するが、カルヴェロのことがあって断られる。軍隊に召集される。
オルソップ夫人(マージョリー・ベネット)
カルヴェロの下宿の管理人。家賃を滞納しているテリーを嫌っている。カルヴェロが自室にテリーを置くことにも反対する。

映画『ライムライト』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ライムライト』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ライムライト』のあらすじ【起】

1914年のロンドン。老齢にさしかかった道化師のカルヴェロは、酔っ払って下宿に戻ってくる。この下宿は、オルソップ夫人が管理人をしており、カルヴェロはここの2階に部屋を借りていた。下宿の玄関扉を開けてすぐ、カルヴェロは建物内がガス臭いことに気づく。ガスは、階段横にある1階の部屋から漏れていた。

カルヴェロは鍵のかかったドアを壊し、ベッドで気を失っていた若い娘を助け出す。同じ下宿に暮らしていても、カルヴェロと娘は面識がなかった。娘は、毒を飲んで自殺を図っていた。

自殺が発覚すると牢屋行きになるため、医者は娘を病院へ運ばないほうがいいと忠告する。カルヴェロは医者のアドバイスに従い、自室で娘を看病してやる。ほどなくして意識を取り戻した娘は、なぜ助けたのかとカルヴェロに聞く。カルヴェロは、「人間は生きることが大事だ」と言って、娘を励ます。

買い物をして帰ったカルヴェロは、オルソップ夫人に事情を話し、自分の部屋に娘を置くことを伝えておく。オルソップ夫人は、家賃を滞納している娘を疎ましく思っており、早く追い出すようカルヴェロに迫る。オルソップ夫人は、娘がタチの悪い病気を持っているとも言っていた。それでもカルヴェロは、娘の看病を続ける。

その夜、娘にベッドを譲り、ソファーで眠ったカルヴェロは、舞台の夢を見る。カルヴェロは喜劇の名優として知られる有名な道化師だったが、酒の飲み過ぎで心臓を悪くし、今ではすっかり落ちぶれていた。

映画『ライムライト』のあらすじ【承】

翌日、娘は自分の部屋に戻ると言い出す。しかし、オルソップ夫人はすでに別の人に部屋を貸していた。カルヴェロは絶望している娘に、具合が良くなるまで夫婦ということにして、この部屋にいればいいと言ってやる。

娘の名前はテレーザ・アンブローズ(以下テリー)で、エンパイヤ劇場のバレリーナだった。しかし、5ヶ月前にリューマチを患い、病気を苦にして自殺を図っていた。両親はすでに亡くなり、唯一の身内である姉は南米にいるらしい。生きる意味を見失っているテリーに、カルヴェロは「人生は願望だ、意味はない」と語る。カルヴェロは、バラがバラとして咲くように、人間は人間として生きることが大事なのだと教える。その夜、カルヴェロはテリーと舞台に立つ夢を見る。

翌朝、カルヴェロが目を覚ますと、テリーは足に感覚がないのだと言って泣いていた。カルヴェロは自分も苦しんでいることを打ち明け、それでも幸福のための戦いは美しいのだとテリーを励ます。テリーは、そんなカルヴェロの人間性に惹かれていく。

昔馴染みのエージェントから呼び出しを受けたカルヴェロは、久しぶりの仕事に胸を躍らせる。しかし、劇場側はエージェントへの義理でカルヴェロに仕事を与えただけだった。新人並みの扱いにカルヴェロはショックを受けるが、テリーのことを考え、エージェントと契約を交わす。

テリーの足を診察した医者は、立てなくなったのはリューマチのせいではなく、精神的なものだと診断する。テリーは、姉が娼婦をしてバレエ学校へ通わせてくれたことにずっと罪悪感を感じてきた。カルヴェロは、姉の払った犠牲については忘れるべきだとテリーを諭し、足のことは精神的なものだと自覚させていく。

カルヴェロを信頼するようになったテリーは、文具店に務めていた時に出会ったネヴィルという青年音楽家のことも打ち明ける。テリーは貧乏なネヴィルを応援したくて多めにお釣りを渡し、それが店主に発覚して文具店をクビにされていた。カルヴェロは、テリーが彼に恋をしているのだと感じる。そして、「人生に必要なのは勇気と想像力と少々のお金だ」と教えてやり、人生そのもののために戦うよう彼女を説得する。

映画『ライムライト』のあらすじ【転】

カルヴェロが根気よく励まし続けたおかげで、テリーはだんだん元気になり、良くなりたいと思うようになる。カルヴェロもまた、テリーを励ますことで自分の中にも勇気が生まれ、お酒なしで舞台に立つ自信が出てくる。

エージェントと契約した舞台の初日。カルヴェロはお酒を飲まずに舞台に立つ。しかし、客の反応は冷たく、初日で契約を打ち切られてしまう。

カルヴェロは落胆し、ひどく酔っ払って夜中に帰宅する。「私はもうダメだ」と弱音を吐くカルヴェロを、今度はテリーが必死で励ます。その時、テリーは自然に立ち上がって歩いていた。2人はテリーの足の回復を喜び、早朝のロンドンを散歩する。テリーは今までの恩返しに、今度は自分が稼いでカルヴェロを支えようと決意していた。

6ヶ月後。テリーはエンパイヤ劇場のバレリーナとして復活し、舞台に立っていた。一方、カルヴェロは将来を悲観し、アルコール漬けになっていた。そんなカルヴェロに、エンパイヤ劇場の舞台監督から、次の舞台で道化役を演って欲しいという依頼がある。

テリーの励ましもあり、カルヴェロは道化役を引き受ける。テリーは支配人に気に入られ、その舞台のプリマを務めることになる。舞台音楽の担当者は、あのネヴィルだった。ネヴィルはすぐにテリーに気づくが、テリーは知らん顔をする。

テリーが踊る姿を見て、カルヴェロは涙が止まらなくなる。真っ暗な稽古場で泣いているカルヴェロを見つけたテリーは、自ら彼にプロポーズする。カルヴェロは「私は年寄りだよ」と断るが、テリーは本気だった。テリーはネヴィルにも自分の正体を明かし、もうすぐ結婚するのだと伝えておく。テリーはどこまでも、カルヴェロに尽くすつもりだった。

舞台の初日。カルヴェロは脇役ながら道化師役を立派にこなす。一方、初めてプリマを務めるテリーは、出番直前になって泣き言を言いはじめるが、カルヴェロに一括されて舞台へ出ていく。舞台袖で、カルヴェロはテリーの成功を神に祈る。カルヴェロの祈りが通じたのか、テリーは見事に踊り、大歓声に包まれる。舞台は大成功だった。

映画『ライムライト』の結末・ラスト(ネタバレ)

打ち上げの席で、テリーはネヴィルが軍隊に召集されることを聞く。カルヴェロの方は、スターになったテリーに遠慮してか、先に下宿へ帰っていた。テリーもカルヴェロのことが心配になり、打ち上げの途中で帰ることにする。翌日の入隊が決まっていたネヴィルは、自宅までテリーを送り届け、彼女に愛を告白する。テリーはカルヴェロを愛しているからと彼の愛を拒むが、ネヴィルはカルヴェロに対する愛情はただの憐れみだと思っていた。そんな2人のやり取りを、カルヴェロが密かに聞いていた。

翌日、カルヴェロは自らテリーに別れを告げ、下宿を出ていく。テリーは必死で止めようとするが、カルヴェロはこれ以上、惨めな思いをするのが嫌だった。カルヴェロもまた、テリーが本当に愛しているのはネヴィルだと思っていた。道化役のことでも劇場側と行き違いがあり、カルヴェロは置き手紙を残して姿を消してしまう。

月日は流れ、テリーはバレリーナとして成功し、忙しい日々を送っていた。一方、カルヴェロは昔馴染みの仲間と共に、大道芸人になっていた。ある日、カルヴェロは劇場の支配人とネヴィルに再会する。支配人は劇場に戻れと言ってくれるが、カルヴェロは今の生活を気に入っていた。

話を聞いたテリーは、カルヴェロのいる店を訪ねる。テリーは涙ながらにカルヴェロが必要なのだと訴え、カルヴェロの記念公演をやりたいのだと言い出す。テリーに説得され、カルヴェロは再び舞台に立つことにする。

カルヴェロ記念公演の日。テリーと支配人の尽力により、客席は満員となる。カルヴェロはテリーたちの親切に感謝しつつも、深い孤独を感じていた。そして、以前のようにお酒を飲み、舞台に出ていく。

カルヴェロの芸は観客を大笑いさせ、何度もアンコールが起こる。カルヴェロはアンコールに応え、相棒の道化師と楽器を使った演目を披露する。演目の終わりには、大きなドラムの中にカルヴェロが落ちてしまうという演出で観客を喜ばせる。しかし、ドラムに落ちたカルヴェロは背中に激痛を感じ、舞台袖で苦しみ始める。それでも、カルヴェロはドラムに入ったまま舞台に出て、観客に感謝の言葉を述べる。

医者はカルヴェロの症状を心臓発作と診断し、すぐに救急車を呼ぶよう指示を出す。カルヴェロはテリーに「2人で世界を回ろう」と夢を語り、彼女を舞台へ送り出す。自分の死期を悟ったカルヴェロは、テリーの舞台を見守りながら、静かに息を引き取る。

映画『ライムライト』の感想・評価・レビュー

チャップリン映画の中でも人気の高い本作。バスターキートンが同作品に出演している作品です。
チャップリンの作品はどれも社会風刺や道徳に訴えかけるものが多いですが、今作はその色が特に色濃く出ています。疲れたとき、絶望を味わったとき、生きるのが辛くなったとき、そんな時に刺さる名言がここにあります。説教じみた印象もありますが、だからこそ良いのでしょう。(女性 20代)


人生の午後を迎えた者にとって儚く切ないお話。
ストーリーが進行していくだけという感じではなく、随所にチャップリンによるコントの時間が取られている。劇中の舞台でのショーの形であったり、階段を上る等のちょっとした動きをドタバタにしている部分であったりと笑いの時間に結構な時間が割かれる。全体の筋は割とシリアスなので若干ちぐはぐな印象を受けてしまったが、こういった笑いと自分の老いで何かを諦める切なさの合わさった感じがチャップリン映画の味だろう。(男性 40代)

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