映画『リトル・チルドレン』あらすじネタバレ結末と感想

リトル・チルドレンの概要:2004年公開のアメリカ映画。平凡な夫婦生活に刺激が欲しいサラと司法試験の勉強のために妻に養ってもらいながら主夫をするブラッドが激しい恋に燃えあがる物語を軸に、性犯罪者で出所した男と彼を執拗に追い回す元警官の男、彼らを取り巻く人間関係を描いたヒューマンサスペンス。

リトル・チルドレン あらすじネタバレ

リトル・チルドレン
映画『リトル・チルドレン』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

リトル・チルドレン あらすじ【起・承】

アメリカのボストン郊外のウッドワード・コートでの物語。
サラは引っ越してきたばかりだが、3歳の娘のルーシーのため近所の公園に遊ばせに通っている。
そこには噂話が好きで、子供の話をしたがるママ友グループがいる。
サラもその場に馴染むため何とか会話をするが、中々しっくりいかない。

そんな中、春の間限定で公園に通っていた親子が再び公園に戻ってきた。
親子と言っても父親と息子。
平日の昼間に子守をしている父親に、主婦達は話題が尽きない。
そんな時、ルーシーと彼の息子が同じ遊具で遊び始めた。
主婦達はサラに彼の電話番号を聞けたら5ドルあげると掛ける。

サラは子供を通し男性と会話をする。
名はブラッド、息子はアーロンと言った。
彼は司法試験の勉強のため主夫をしていて、ドキュメンタリー番組の製作をしている妻が家計を支えているという。
平日は毎日のように子供を連れて市民プールに通っている。

話が盛り上がったところでブラッド達が帰ろうとしたため、サラは衝動的に「あそこにいる主婦達はあなたの話題をしている。私が電話番号を聞けたら五ドルくれると掛けている」と話した。
ブラッドも苦笑いだったが、サラは悪ふざけを提案。
ハグをしてキスをしないかと言った。
ブラッドも提案にのりキスをした、するとそれを見ていた主婦達は嫌悪感を示しすぐに帰宅した。

サラの夫は広告代理店で働き、金にも不自由していなかった。
しかし生活のストレスから夫はアダルトサイトにはまってしまい、そのことを知ったサラは幻滅し夫との関係に溝が出来はじめる。
ブラッドもまた、試験についてのことをうるさく言う妻・キャシーに劣等感を感じていた。
家計を支えてくれる妻に変わり息子の世話をするが、どんなに世話をしても所詮母が帰ってくると母親には叶わないのだ。

そんなある夜、ブラッドが勉強をしに図書館に行った時のこと。
勉強をする気になれず若者がスケボーを楽しんでいるのをぼーっと眺めていると、通りかかった友人のラリーに声をかけられた。
ラリーに誘われ車に乗ったブラッドがつれて行かれた場所は、警官のメンバーが集うアメフトチームの練習。
この日、試験勉強をすっぽかして仲間に入ったアメフトチームが面白すぎて、週一回通うことにしたブラッドだった。

その帰り道、ラリーはある一軒の家の前で車を停めた。
そこは幼児性犯罪者として服役し、仮出所したロニーの自宅前だった。
彼は現在年老いた母親と二人暮らしである。
そんなロニーを許すことが出来ないラリーは、「子供を守る親の会」を発足し病的なほどの執念でロニーに嫌がらせをしていた。
ブラッドはその事実を知って驚きを隠せなかった。

ラリーにも心に傷がある。
警官時代、誤報の銃撃騒動に巻き込まれおもちゃの銃を持っていた少年を撃ち殺してしまったのだ。
その後任務に就けなくなったラリーは精神を病み、刑事を辞めていた。
しかし自分の転職は刑事だけだと言い、他の仕事に就く気は無くロニーを追うことが自分の任務だと思い込んでいたのだ。

サラはブラッドとのキスが忘れられない。
そこで水着を購入し、市民プールに偶然を装って通うことにする。
顔を合わせ、日焼け止めを塗ってもらうだけの関係。
そんなプラトニックな恋を楽しんでいた。

ある日、その平凡な夏の市民プールが騒然とする。
あのロニーがプールに現れ泳ぎ始めたのだ。
子供達は全員急いでプールサイドにあがり、警察がロニーを連れていくという事態が起こる。
サラもまた子供を持つ親として恐怖心を持った。

リトル・チルドレン あらすじ【転・結】

いつものようにプールで楽しんでいると、突然の激しいスコールに見舞われる。
慌てて帰宅したサラとブラッド親子だったが、ブラッドは自分のバギーにルーシーを乗せサラの自宅まで送って帰ることにした。
ずぶぬれの親子を家に入るように促したサラ、子供達は疲れ果てて昼寝をしている。
ブラッドは気持ちに負けて、サラを後ろから抱きしめた。
そして関係を持ってしまう。

この日以来、二人の関係は始まった。
本当の愛情を持ち始めてしまった二人は、誰も止めることが出来ないほどこの恋にのめり込んでいく。
そんな夫の異変に気がついたブラッドの妻のキャシー。
息子のアーロンがルーシーの話をよくしているため、おかしいとおもったことがきっかけだった。
キャシーはサラ家族を夕飯に招待したいと提案する。
疑われたくないブラッドは言われるがまま、サラ家族を招待した。

夕食会の日。
ふとした会話の内容がきっかけでキャシーはサラと夫の関係に確信めいたものを感じてしまう。
その後、自分の母に来てもらいどこにいくにも夫に同行してもらうことにした。

しかし夜のアメフトの試合の日、さすがに疲れた義母は遠慮すると着いてこなかった。
ふと観客席を見ると、サラが応援している姿が見える。
終わった後、サラと一緒の時を過ごしたブラッドはサラが今の関係に満足していないという本当の気持ちを聞かされた。
サラへの気持ちが真剣であるブラッドは、一緒にどこかに逃げようと提案する。

サラと駆け落ちの約束の日。
キャシーへ別れの手紙を書き、サラと待ち合わせのあの公園に急ぐブラッドだったがいつもの図書館の前でスケボーを楽しむ若者と遭遇。
「やってみないか?」と誘われる。
興味があったブラッドはスケボーで滑り降りてみることにした。
しかし次の瞬間、彼は血を出し倒れた。
救急隊が駆けつけたとき、搬送途中に近くにいた人から「落とし物だよ」と声をかけられたブラッド。
それはキャシーに書いた手紙だった。
置いてこなかったのだ。
「もう必要ない」と言い、捨ててもらう。
そして「妻に連絡してくれ」と頼んだ。

一方でサラは公園でブラッドを待っている。
するとそこにロニーが現れた。
母親は心臓病で死んでしまったのだと言う。
話を聞き哀れにおもったサラだったが、ふと目を離した隙にルーシーがいなくなっていることに気がつく。
急いで探し回るサラ。
ルーシーは公園の外で街灯にたかる虫を見ていた。
安心するサラは遅いブラッドをいらつきながら待っている。
ブラッドが来ないことを知らずに。

公園では母を亡くし嘆いているロニーに近づく人物がいた。
ラリーである。
ラリーの痛がらせでロニーの母は心臓発作を起こしたようなものだった。
ラリーはロニーに謝罪すると、ロニーが突然倒れた。
自分で去勢をしたようだった。
急いで救急搬送するラリーは、ロニーを助けることしか頭には無かった。

リトル・チルドレン 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2006年
  • 上映時間:137分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー、サスペンス
  • 監督:トッド・フィールド
  • キャスト:ケイト・ウィンスレット、パトリック・ウィルソン、ジェニファー・コネリー、ジャッキー・アール・ヘイリー etc

リトル・チルドレン 批評・レビュー

映画『リトル・チルドレン』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

タイトルより面白い

作品タイトルから想像するに、あまり面白そうな映画では無いとおもって鑑賞したが意外にも楽しめる作品だった。
男女の恋愛を激しく取り入れながら、どこか現実的では無い子供の妄想のようなものが描かれており無邪気にも見える不思議な作品。
結局最期は嘘のように物語は閉じてしまい、サラとは会うこと無く妻の元に戻ってしまうのだ。

しかしここでブラッドの行動に疑問が残る。
キャシーに書いた別れを思わせる置き手紙を自分でもっていたことだ。
つまり別れる気が無かったのか、それともサラとあった後ポストに投函しようとしたのか。
最期のスケボーで転んで救急搬送されるとき、妻を呼んで欲しいといったのはどういう気持ちなのだろう。

結局は最初に主婦達の前で見せた悪ふざけの延長という感じにも見える。
そんなに本気でしたわけではなく、少しだけ遊んでみたのだ。
大体本当に急いでサラの元に向かっていたのならスケボーなどするだろうか?
興味があったのは認めるが、そんなにやりたかったの!?という感じである。

それぞれの人生での孤独

この作品に出てくる登場人物は全員孤独である。
性犯罪者、少年を誤って殺害した元警官、家族とうまくいかない者達。
それぞれ事情は違えど、心の中に孤独を抱えもがいている。
その悩みはリアルに描けているし、孤独をそれぞれが上手く演じている。
人間なら誰もが感じる心の空虚感を映画にした作品だ。
その空虚感を上手く映像として残すことが出来ている。

リトル・チルドレン 感想まとめ

毛嫌いしていたが見てみると意外と面白い作品に出会うことがある。
本作品はその典型的な例である。
人間の孤独を描いている作品は数多くあるのだが、大体主役達に限定されて描かれている。

しかし本作品は色々な種類の人間を登場させることで、孤独の種類に幅を出しあらゆる角度から共感出来るように仕込まれているのだ。
その技術は巧みであり、さすがである。

サラ役のケイト・ウィンスレットは美しいのにその存在感を消すことが出来る才能ある女優である。
見事に平凡な女性を演じきり違和感を感じさせない演技力は素晴らしい。

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