映画『ラヴレース』あらすじネタバレ結末と感想

ラヴレースの概要:『ラヴレース』は、1970年代のポップ・カルチャーにセンセーショナルを巻き起こしたポルノ映画『ディープ・スロート』の主演女優、リンダ・ラヴレースを描いた伝記映画。

ラヴレース あらすじネタバレ

ラヴレース
映画『ラヴレース』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ラヴレース あらすじ【起・承】

フロリダの田舎町で暮らすリンダは、敬虔なキリスト教徒の厳格な両親に育てられ、不自由な暮らしにうんざりしていた。
そんな時、リンダはバーの店主をしているチャックと出会い、勢いのままに結婚する。
厳しい両親に育てられたうぶなリンダに、チャックは夜の手ほどきをしていく。

結婚生活は当初甘く幸せなものだったが、バーでの売春などの罪でチャックは捕まり、保釈金やそのた借金で首が回らなくなる。困ったチャックは、妻であるリンダをポルノ映画に出演させることを決める。

映画のタイトルは『ディープ・スロート』。チャックに教え込まれた技で主役を得たリンダは、この映画の成功で一躍時の人になる。
芸名リンダ・ラヴレースはアメリカ中に広まり、『ディープ・スロート』は一般の映画館でも上映されるようになる。少ない予算、短い期間に制作されたカルト映画が、大ヒットを記録したのである。
有名人もこぞってこの映画を観に行き、リンダは称賛を受ける。
リンダ・ラブレースは新たなセックス・シンボルとなり、彼女の人生は幸せかに見えた、が……

ラヴレース あらすじ【転・結】

リンダは、結婚後チャックから暴力を受けていた。映画への出演も、自分自身が好んで出演したわけではない。撮影中も常に気に入らないことがあると暴力を振るわれ、映画がヒットすると支援者に金を返すこともせず、リンダを使って新しい商売を始めようとする。

不安と恐怖が積りに積り、リンダは一度両親に助けを求める。しかし、カトリック教徒である母は、「結婚したら夫に従うもの」とリンダに手を差し伸べることをせず、追い返してしまう。
有名になった名前だけが一人歩きし、リンダは孤独に打ちひしがれていた。チャックの暴力から逃れるため、自宅からはだしで外に駆けだし、警察に事情を聞かれるが、相手がリンダ・ラヴレースだと分かるや否や好奇の目でながめ、サインをねだるだけだった。

その後リンダはついにチャックから逃れ、離婚して別の家庭を持った。かつてのリンダ・ラヴレースの姿はそこにはなく、ただ普通の家庭の母親として暮らしている。
チャックとの離婚から6年後、リンダは夫の暴力、そしてリンダ・ラヴレースとして生きたときのことを自伝にして出版することになり、世間に対して真実を語り始める。

ラヴレース 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2012年
  • 上映時間:93分
  • ジャンル:伝記、ヒューマンドラマ
  • 監督:ロブ・エプスタイン、ジェフリー・フリードマン
  • キャスト:アマンダ・セイフライド、ピーター・サースガード、ハンク・アザリア、アダム・ブロディ etc

ラヴレース 批評・レビュー

映画『ラヴレース』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

映画の爆発的ヒットの裏に

『ディープ・スロート』というポルノ映画。その存在を知らなかったが、この映画のヒットと主演女優リンダ・ラヴレースの名が広まっていることだけを知れば、さぞかし輝かしい生活だったのだろうと思う。実際、映画は6億ドル以上の売り上げを記録したらしい。ところが、主演女優として受け取ったお金(実際受け取ったのは夫のチャック)はたった1250ドルだったらしい。
これだけでも驚きだが、前半で映画のヒットと共にリンダ・ラヴレースが称賛されるストーリーを描き、後半では一転してリンダ自身の目線で同じ出来事が語り直される、それが衝撃的なのである。

リンダは、夫のひも男チャックに完全に物として扱われ、金のために売春をさせられ、映画にも無理やり出演させられた。嫌がったり、気に入らない態度をとると殴られる。
常にそういう恐怖の中にいたのである。

それぞれの過ち

厳格な両親から逃れるようにチャックと電撃結婚したリンダは、その軽はずみな行いこそが間違いだった。厳しい親に育てられると、子どもはただ抑圧されたまま生き続けるか、反発して飛び出すかのどっちかだと思うが、リンダの場合は後者だった。
この親子の関係で、母の方にも過ちはあった。カトリックの教えを守り、結婚したら夫の言うことを聞くのが正しいと信じて疑わない母。あれだけ真に迫った娘の姿を目にし、助けを請われながらも手を差し伸べることをしなかったのである。ラスト、リンダの口から真相が語られると母は涙して悔いる。この母を演じているのがシャロン・ストーンだというので、驚いた。全く気付かなかった。シャロン・ストーンと言えば『氷の微笑』の女優。イメージとは正反対である。今までのイメージを見せることなく厳格な母を演じきっている。

ラヴレース 感想まとめ

ポルノ映画制作の裏話を描いた作品ではあるが、過激なシーンはない。純粋にヒューマンドラマとして観ることができる。
映画の中では映画一本だけに出演したかのようになっているが、実際は他にも数本の映画に出演したらしい。そのため、リンダは獣姦ポルノに出演したとかで非難を受けたこともあるらしい。
この映画を観れば、特に後半のリンダ自身の目で見た当時の出来事を知れば、世間がいかにポルノ映画女優に対して無責任な好奇心しか持っていないかが分かるし、その悲惨な実像が分かる。

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