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映画『ラブソングができるまで』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ラブソングができるまで』の概要:アレックスはバンドのボーカルとして活躍していたが、解散以降は落ちぶれた生活を送っていた。そんなある日、人気歌手から曲の制作を依頼される。アレックスは植木の世話係のソフィーに作詞家としての才能を見出し、詞の制作を依頼した。

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映画『ラブソングができるまで』の作品情報

ラブソングができるまで

製作年:2007年
上映時間:104分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:マーク・ローレンス
キャスト:ヒュー・グラント、ドリュー・バリモア、ブラッド・ギャレット、クリステン・ジョンストン etc

映画『ラブソングができるまで』の登場人物(キャスト)

アレックス・フレッチャー(ヒュー・グラント)
80年代の代表的なバンドである“ポップ”の元ボーカル。幼馴染でもありバンド仲間でもあるコリンに裏切られ、バンドを解散する。その後はヒット曲を作ることができず落ちぶれる。
ソフィー・フィッシャー(ドリュー・バリモア)
植木の世話係としてアレックスの家を担当する。姉のお店の痩身エステで働いている。言動が慌ただしいが、真面目で優しい女性。元恋人のスローンに事実と異なる内容で本を出版されたことをきっかけに、作詞ができなくなる。
コーラ・コーマン(ヘイリー・ベネット)
人気歌手でセクシーなダンスが売り。両親の離婚をアレックスの曲で乗り越えたため、今でもアレックスのファン。他の歌手に人気が押されていることを感じており、危機感を募らせている。
クリス・ライリー(ブラッド・ギャレット)
アレックスのマネージャーであり、よき理解者。別れた妻と子供がいる。
ロンダ(クリステン・ジョンストン)
ソフィーの姉。アレックスの大ファン。両親から痩身エステの店を引き継ぐ。夫と2人の子供がいる。
スローン・ケイツ(キャンベル・スコット)
大学講師。大学生のソフィーと付き合うが、そのことがフィアンセにばれてしまったため修羅場になる。1年後、ソフィーをモデルにした『サリー・マイケルズ』を書いてベストセラー作家になる。

映画『ラブソングができるまで』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ラブソングができるまで』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ラブソングができるまで』のあらすじ【起】

“ポップ”は80年代の代表的なバンドだ。解散以降、ボーカルのコリンは映画にも出演するようになり、順風満帆な日々を送っていた。もう1人のボーカルであるアレックスは、落ちぶれた生活を送っていた。

アレックスは自宅で、マネージャーのクリスと仕事の話をしていた。人気歌手のコリンがアレックスのファンで、会いたいという話だった。コリンに気に入られれば、宣伝してもらえるチャンスだった。そこに、植木の世話係のソフィーが訪ねてくる。いつも来てもらっている人の代わりなのだが、言動が慌ただしく変な女性だった。ソフィーはサボテンで指を少しだけ切ってしまい、病気になる前に病院に行くと言って帰っていった。

その夜、アレックスはクリスと共にコリンの元を訪ねた。コリンは両親の離婚をアレックスの歌を聞いて立ち直ったので、アレックスに感謝と尊敬の念を抱いていた。アレックスはその話を聞いて、上機嫌になった。だが、次のコリンの言葉に驚きの表情を見せた。それは、今週の金曜日までに、新曲を書いて欲しいというものだった。しかも、別の作曲家達にも話を打診しているため、確実に採用されるかは分からなかった。

“ポップ”全盛期から15年経っており、アレックスの仕事は減る一方だった。クリスは1曲だけでもいいから書いてくれとアレックスに頼んだ。だが、アレックスは10年も作曲をしておらず、不安そうにしていた。

次の日、アレックスはクリスから紹介された作詞家のグレッグと一緒に曲を作っていたが、馬が合わずギスギスしてしまう。そこに、ソフィーが訪ねてくる。アレックスが歌詞を口遊みながら作曲をしていると、ソフィーが植木に水をやりながら自分で作った歌詞をのせて歌っていた。アレックスはグレッグの歌詞よりも、ソフィーの歌詞を気に入り作詞をしてくれと頼んだ。だが、ソフィーは頑なに拒否して、慌ただしく帰る準備をした。アレックスはエレベーターに乗り込んだソフィーに、よければ今夜のライブに来てくれと声を掛けた。

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映画『ラブソングができるまで』のあらすじ【承】

ソフィーはアレックスのファンである姉のロンダに、ライブに招待されたことを話した。すると、ロンダは興奮気味に、ライブに行く準備をしだした。ソフィー達が“87年度・同窓会”の会場に行くと、アレックスが立つ舞台周りに女性が殺到していた。ロンダも勢い込んで最前列に進み、アレックスの歌を楽しんだ。ソフィーは少し離れた場所で、その様子を微笑みながら見ていた。

ソフィーはアレックスとクリスに、ロンダを紹介した。アレックスはソフィーの顔を見ると、再び詞の制作を依頼した。だが、ソフィーの答えは相変わらずノーだった。次の日、アレックスはソフィーの職場を訪ね、懲りずに詞の制作を依頼した。そして、職場からソフィーを連れ出すと、ソフィーが今まで呟いた詞に曲をつけて歌を歌った。ソフィーはその歌に感動し、作詞作りをOKした。

ソフィーは制作が行き詰まっていることを感じ、アレックスを散歩に誘った。ソフィーは深夜の町を歩きながら、“ポップ”がなぜ解散したのかアレックスに問い掛けた。アレックスはソフィーの横を歩きながら、気軽な様子で答えた。それは、コリンがアレックスと一緒に作った曲を、ソロ名義で発売したからだった。その売り上げは800万枚に上った。アレックスは傷つき、薬と酒に溺れるようになった。自棄になってソロデビューもしたが、売れることはなかった。アレックスは作曲を諦め、家や財産など全てを失ってしまう。しかし、“80年代音楽祭”に出たことでファンが戻るようになり、巡業をして稼げるようになったのだ。

映画『ラブソングができるまで』のあらすじ【転】

アレックスは作詞を、ソフィーは作曲を、少しずつ相手の作業を思い遣るようになった。ソフィーが空腹を訴えたため、アレックス達は朝食を食べに出かけた。すると、本屋の前で急にソフィーの様子がおかしくなる。アレックスはソフィーの気持ちを落ち着かせるため、話を聞くことにした。本屋のショーウィンドーには、作家スローン・ケイツの写真とベストセラー“サリー・マイケルズ”の本が置かれていた。サリーは少しだけ気持ちを落ち着かせると、その本の登場人物であるサリーは自分のことだとアレックスに打ち明けた。

ソフィーは大学で文芸講座を受講しており、担当講師のスローンと付き合うようになった。だが、そこに遊学中だったスローンのフィアンセが現れる。ソフィーはフィアンセの存在を知らなかったのだ。別れてから1年後、ソフィーを勝手にモデルにして、スローンが本を出版した。その本では作家志望の女の子がコネを得るために、著名な作家を誘惑する内容になっていた。それからソフィーはペンを持つたび、本のセリフが頭を過るようになった。それは、「彼女はモノマネの名人」という酷い侮辱の言葉だった。話し意を聞いたアレックスは、何も行動しなければ落ち込むだけだから、素晴らしい詞を書いて見返そうと励ました。

ソフィー達は何度も歌を口遊みながら、詞と曲を考えた。アレックス達はデモテープを完成させると、急いでコーラの元に向かった。曲を聞いたコーラはアレックス達を抱きしめ、採用することを伝えた。

アレックスとソフィーはささやかなお祝いをするため、クリス元夫妻とディナーに出かけた。すると、その店にスローンが現れる。ソフィーは気が動転しながらも、見つかる前にトイレに駆け込んだ。アレックスはソフィーに声を掛け、スローンに文句を言うべきだと諭した。ソフィーはトイレから出て、アレックスに付き添われながらスローンと対峙するが、何も言うことができなかった。アレックスが代わりに文句を言ったため、スローンと殴り合いの喧嘩になってしまう。

ソフィーはアレックスと家に帰り、スローンに何も言えなかったことに落ち込んだ。だが、アレックスは冷静にソフィーの気持ちを分析し、作詞をしない理由にスローンの本を利用しているからだと指摘した。ソフィーはその意見に納得した表情を見せる。ソフィー自身も作詞から逃げている自覚があったのだ。その後、ソフィーはアレックスの目を見ながら、殴られた頬の手当をした。見つめ合った2人は、そのまま自然とキスをして一夜を共にした。

映画『ラブソングができるまで』の結末・ラスト(ネタバレ)

アレックスはソフィーと一緒に、コーラのレコーディングスタジオにお邪魔した。そこでコーラが歌を披露するが、アレックス達が制作した曲が勝手にインド風にアレンジされていた。ソフィーは文句を言おうとするが、アレックスがそれを必死に止めた。その夜、ソフィー達はコーラのパーティーに呼ばれていた。ソフィーはそこでアレックスの制止を振り切り、曲のアレンジを止めるようコーラに伝えた。そして、観客に媚びている曲になっていると指摘する。だが、コーラ自身も売り上げを伸ばしたくて必死で、アレンジを止める気はなかった。ソフィーは助けてくれないアレックスを非難するが、アレックスはビジネスとして割り切っていた。

パーティー後、ソフィーはコーラから作詞の追加を頼まれていたので、アレックスと一緒に詞を考えていた。だが、憂鬱な気持ちでは何も浮かんでこなかった。アレックスは仕事を失うことを恐れ、スローンの本を引用してソフィーを非難してしまう。ソフィーは傷つき、涙を流しながら帰っていった。

アレックスがコーラのレコーディングスタジオに行くと、ソフィーから詞のFAXが届いていた。そこには、ソフィーの悲しみとアレックスへの思いが綴られていた。アレックスはソフィーの職場に会いに行き謝罪した。そして、戻ってきてくれと頼んだ。だが、ソフィーは新しく出す支店の店長になるため、フロリダに行くことを決めていた。

ソフィーはロンダの家族と共にコーラのライブに出かけた。ゲストとしてアレックスも出演予定だった。コーラが1曲歌い終わった後、新曲の作曲者としてアレックスを呼ぶが、作詞家としてソフィーの名前は呼ばれなかった。ソフィーは傷つき、席を立った。だが、アレックスが歌ったのはソフィーと一緒に作った曲ではなかった。アレックスが詞と曲を書いた、ソフィーに当てたラブソングだった。ソフィーはアレックスに会いに行き、感動したことを伝えた。その時、コーラはソフィーとアレックスが作った歌を、アレンジを加えずに歌った。アレックスがソフィーを取り戻すためにコーラに頼んだのだ。ソフィーは笑顔でアレックスを舞台に送り出した。

映画『ラブソングができるまで』の感想・評価・レビュー

かつて人気のあったバンドのボーカルであるアレックスと、たまたま植木のお世話係の代役としてやってきたソフィーとの恋物語である。かつてのバンドメンバーが、共作だったはずの曲をソロ名義で出した事がきっかけでバンドを解散し、仕事が無いアレックスが、現代の売れっ子歌手に曲を提供するという流れになるのだが、しばらく作曲を行っていないので不安に感じるアレックス。そんな時にソフィーの感性を知り、作詞を依頼する所から2人の距離が縮まっていくという作品。現代の売れっ子歌手としてコーラコーマンという人物が登場するが、多少ブリトニースピアーズ辺りをオマージュしているような気がして、少し皮肉めいたものを感じるのは気のせいなのだろうか。(男性 30代)


ロマコメ界のベストカップル、ヒュー・グラントとドリュー・バリモアが贈るラブコメディ。ヒュー・グラントの少しちゃらんぽらんな所も良いし、何よりドリューのソフィーが可愛く、真っ直ぐで魅力的。そして2人を取り巻くキャストも魅力的で、特にヘイリー・ベネット演じるコーラが面白くてセクシーでめちゃめちゃ可愛い。おそらくブリトニー・スピアーズをイメージしているのかな?コーラが歌う「Buddha’s Delight」がクセになって何度も聞きたくなる。ストーリーも安心して見られ、コメディ要素が多めで楽しい作品で見ると幸せな気分になれる。ヒューが歌う80年代風のポップスも良い感じで音楽好きな人にはとってもおススメ。(女性 30代)


たまたま出会った二人が、一緒に1つのラブソングを書き上げていく、とても心が温まるストーリー。手放せない過去があり、それでも前を向いて進んでいく二人を見ていると、とても前向きな気持ちになれるはずだ。とても優しい気持ちになれ、自然と笑顔になっているのは私だけではないだろう。挿入歌もとても魅力的で、口ずさむメロディーがとても心地いい。
この映画を見ていると、自分も前向きな気持ちになれることに気がつくはずだ。定期的に見たい作品の一つだ。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. トウシュ より:

    まず配役が素晴らしい。落ちぶれたミュージシャンがこんなに似合うハリウッド俳優はヒュー・グラントしかいないだろう。絶世の美女にも見えるし普通の綺麗な人にも見えるドリュー・バリモアもまたいい。音楽業界で売れるということと良いものを作るという事の微妙な乖離も描かれておりドラマに厚みがあるのもいい。総合して満足感の高い映画ではあるが、結果的には見た目を含めた才能で大概の部分解決しているあたり人間描写はちょっと頷きがたい。