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映画『マチェーテ』あらすじ&ネタバレ感想

「マチェーテ」(英: Machete)は、2010年に公開されたアメリカのアクション映画。ロバート・ロドリゲスとイーサン・マニキスが監督。2007年の映画「グラインドハウス」で使われた偽の予告編を後から映画化した作品。主役は初の主演作品であるダニー・トレホ。その他にジェフ・フェイヒー、ジェシカ・アルバ、ドン・ジョンソン、チーチ・マリン、ミシェル・ロドリゲス、スティーヴン・セガール、ロバート・デ・ニーロら豪華な顔ぶれが出演。

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映画『マチェーテ』 作品情報

マチェーテ

  • 製作年:2010年
  • 上映時間:105分
  • ジャンル:アクション
  • 監督:ロバート・ロドリゲス、イーサン・マニキス
  • キャスト:ダニー・トレホ、スティーブン・セガール、ロバート・デ・ニーロ、ジェシカ・アルバ、ジェフ・フェイヒー etc…

映画『マチェーテ』 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

映画『マチェーテ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『マチェーテ』のあらすじを紹介します。

メキシコ連邦捜査官のマチェーテ(ダニー・トレホ)は、”マチェテ”(中南米の現地人が使う山刀)を駆使し犯罪者を狩る凄腕の男だ。正義感ゆえに麻薬王”トーレス”(スティーヴン・セガール)と衝突し妻と娘を惨殺される。3年後、マチェーテはテキサスで不法移民に身を落とし日雇い労働者の日々を過ごしていた。ある日、マチェーテはブース(ジェフ・フェイヒー)という男から、不法移民を弾圧するマクラフリン議員(ロバート・デ・ニーロ)の暗殺を高額の報酬で依頼されるが、それは不法移民の排除を目的に仕組まれた罠だった。窮地を脱したマチェーテは、革命精神を持ち不法移民を裏で支援するセクシーなトラック運転手ルース(ミシェル・ロドリゲス)と、銃の名手であるカトリック神父パードレ(チーチ・マリン)の助けを借り復讐へと乗り出す。一方、アメリカ移民局の捜査官サルタナ(ジェシカ・アルバ)は、マチェーテに疑いの目を向け近づいていゆく。さらに次々と殺し屋を差し向けるブース、移民狩りをする国境自警団のヴォン(ドン・ジョンソン)もマチエーテの前に立ちはだかる。いくつもの死闘を経たマチエーテは、クライマックスの戦いが待つトーレスの町へ足を踏み入れる。

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映画『マチェーテ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『マチェーテ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

贅沢なB級バイオレンスアクションだ

ロバート・ロドリゲスが「グラインドハウス」で作った”偽物の予告編”の本編を本格的に撮影した作品である。バイオレンス描写に溢れたマカロニウェスタン調の作品になっており、しかもこんなB級映画にロバート・デ・ニーロやスティーブン・セガールなどの豪華キャストが出演しているのが驚きである。麻薬王を演じるスティーブン・セガールは悪役も板に付いているが、一方のデ・ニーロは情けない州の議員役だがなかなかいい味を出している。しかし、何と言ってもダニー・トレホのマチエーテという主人公の存在感が凄い。役とは言えこれほどの強面が作れるものかというど迫力の面構えと肉体である。ロドリゲス監督らしい南米の雰囲気にこれほど当てはまる悪人顔はそういないだろう。そして制作費の1,000万ドルが高いのか安いのかは理解出来ないが、役者のギャラが半分は占めているのではないかと思うような布陣である。

「デスペラード」の作風を継承したバランス感

ダニー・トレホが”マチェテ”を振り回し、血が飛び散るシーンはすでにお約束ではあるが、バイオレンスとエロス、有名どころを揃えた個性的な出演陣というところでは、エンターテインメントとしての作品的なバランスは取れている。それをAクラスにせず、あくまでBクラスの映画として創っているところが監督の手腕だろう。マチェーテvsセガールの対決に重きを置いて飾るラストもいい感じで盛り上がる。さらに映像と音楽のセンスは凄くかっこいい。同じロドリゲス監督作品である「デスペラード」の、アントニオ・バンデラスのようなスマートさは全くないが、重厚かつワイルドで粘っこい爽快さに溢れている。

映画『マチェーテ』 まとめ

悪人顔のヒーローというのはいるようでいない。無骨でワイルドという辺りに留まっているのが一般的だろう。特にアクション映画では善と悪の見分けも重要な気がするのだが、この映画での一番のサプライズは、豪華な役者を揃えながらも、それを差し置いて超悪人顔のダニー・トレホを正義の主人公に持ってきたところではないか。正しく天の邪鬼なロドリゲス監督の真骨頂であろう。そしてそれが的を得ているところがまた憎いのである。見る側をいつも変な仕掛けで驚かせてくれるという点では、次の作品でどんなアイデアが出てくるのだろうという、ワクワクするような期待感を持たせてくれる映画監督の一人である。

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