映画『マジェスティック』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

スティーヴン・キング原作の「ショーシャンクの空に」を手がけたフランク・ダラボン監督、「マスク」で冴えない主人公を演じたジム・キャリー主演で、2001年に公開された作品「マジェスティック」。

あらすじ

映画『マジェスティック』のあらすじを紹介します。

ハリウッドに住む、新人脚本家のピーター。
デビュー作はB級映画だが、女優で恋人でもあるサンドラが出演していて、幸せだった。

しかし、共産党主義者という疑惑をかけられ、仕事と恋人を失い、おまけに酔っ払って交通事故を起こした挙句、川に落ちて流されてしまう。

気がつくとローソンという町の浜辺に打ち上げられていたピーターは、記憶を失っていた。
そして、彼のことを、戦地で9年以上行方不明になっていた、自分の息子ルークだと言う老人ハリーが現れる。
ハリーに連れられて向かった先は、寂れた映画館ザ・マジェスティックの2階。
そこが自宅だった。

ピーターは、帰ってきた英雄ルークとして、ローソンの町に暖かく迎え入れられる。
やがてピーターは町の住人の協力を得て、映画館ザ・マジェスティックの新装開店の準備を始める。

ザ・マジェスティックの営業は順調だったが、自分のデビュー作の映画が上映されると同時に、ピーターは記憶を取り戻す。
そして、ハリーは上映中に倒れ、そのまま命を落としてしまう。

葬儀の直後、ピーターを連れ戻すために、FBIと会社の上司がやってくる。
ハリウッドに戻ったピーターは、共産党主義者ではないという宣言をさせられる裁判に出席するが、ローソンでの暮らしに影響を受けた発言によって、一躍ヒーローとなる。

評価

  • 点数:55点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2007年6月22日
  • 上映時間:153分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:フランク・ダラボン
  • キャスト:ジム・キャリー、マーティン・ランドー、ローリー・ホールデン、デビッド・オグデン・スタイアーズ、デビッド・オグデン・スタイアーズ etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

映画『マジェスティック』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

気づかれたのはいつなのか

ルークの恋人、アデルは最初からピーターのことをルークではないと思っていたと言いう。
ザ・マジェスティックのスタッフのひとりは、歓迎会でのピアノ演奏を聴いて、ルークではないとわかったと、ピーターに告げる。

ルークの肉親であるハリーは、ルークとそっくりなピーターを見て、最初は息子だと思っただろう。
けれど、得意だったことが全くできなかったり、ルークの名前が書かれたお墓を見ても全く動揺しない姿を見て、すぐにルークではないと気がついただろう。

しかし、ピーターに記憶が無いとわかった彼は、少しの間でいいから、ルークが戻ってきたという、夢を見たかったのだと考えられる。
倒れたときに、ピーターが「父さん」ではなく「ハリー」と呼んで、薄々はピーターの記憶が戻ったと気がついた可能性も高い。
それでも、ピーターへの感謝と、ルークへの愛情から、気づいていないフリを最期までしたと考えられる。

ピーターがアデルに聞きたかったこと

電報で、今からローソンの町へ戻るとアデルに連絡をしたピーター。
そのとき彼は、君に質問がある、と言いながらも、結局質問は忘れてしまった、と笑う。

その質問は、なんだったのだろうか?
思うに、聞きたいことは始めから無くて、駅に来て欲しいための言い訳だったのだと考えられる。

聞きたいことがある、とまで書かれた電報に、その質問内容が無ければ、気になってしまう可能性は高い。
けれど、作品の中で、ピーターは計算高い人間に描かれてはいない。
むしろ、その逆と思える人間性の主人公だと考える事ができる。

その場で考えれば良いと思ったが、やはりどうでもよくなってしまった。結果オーライ。
そういったピーターの、ルークとは違う暢気な人柄を示すためのシーンだとも考えられる。

まとめ

人間同士の結びつきや絆を、映画館を舞台に描いた映画。
作中に、他の映画が出てきたりするのが、なかなか凝ったものになっている。
酔っ払って、サルのぬいぐるみに話しかけては一人ツッコミをするシーンなど、ピーターの奇怪な行動の数々には、思わず笑ってしまう。

しかし、全体的にストーリーが長い。
特典として、ピーターの作品を見ることができるものもあるので、作中で何度も映画を流すシーンに、閉塞感を感じてしまう。
また、裁判や映画について、同じような説明が繰り返されるのと、同じジャズミュージックがBGMとして流れるので、やや盛り上がりに欠けてしまっている。

アデル役のローリー・ホールデンは、2008年に公開されたフランク・ダラボン監督、スティーヴン・キング原作のホラー映画「ミスト」にも出演しているが、こちらも凝った作品になっている。

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