映画『魔女の宅急便 実写版』あらすじとネタバレ感想

魔女の宅急便 実写版の概要:スタジオジブリのアニメ映画で有名な角野栄子の児童文学作品の実写映画作品。監督は「呪怨」で評価の高い清水崇監督。脚本は細田守映画で有名な奥寺佐渡子。

魔女の宅急便 実写版 あらすじ

魔女の宅急便 実写版
映画『魔女の宅急便 実写版』のあらすじを紹介します。

見知らぬ町で1年間暮らす。それが魔女修行の掟。
魔女の血を引く少女キキ(小芝風花)は13歳になり、一人前の魔女になるための魔女修行の決まりに従い、黒猫のジジ(声・寿美菜子)とほうきに乗って旅に出る。やがて辿り着いた海辺の町コリコでキキを待ち受けていたのは、強気なパン屋の女将・おソノ(尾野真千子)や、空を飛ぶことを夢見て飛行機作りに勤しむ少年・とんぼ(広田亮平)ら、個性豊かな住人たちだった。

キキはおソノのもとに居候し、お届けもの屋「魔女の宅急便」を始めるが、はじめから受け入れられたわけではなく、キキは次第に自分の存在意義について悩み始める。そんな最中、キキにしかできない贈り物の依頼が舞い込む。

魔女の宅急便 実写版 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2014年3月
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:アドベンチャー
  • 監督:清水崇
  • キャスト:小芝風花、広田亮平、尾野真千子、山本浩司 etc

魔女の宅急便 実写版 ネタバレ批評

映画『魔女の宅急便 実写版』について、感想批評です。※ネタバレあり

ジブリの「魔女宅」実写リメイクではない

はじめにお断りしておくが、本作はスタジオジブリのアニメ映画「魔女の宅急便」のリメイク作品ではない。「魔女の宅急便」はそもそも全六巻からなる児童文学小説である。本作は原作小説の1,2巻を基に作られているため、ジブリ版との比較で語るのは野暮である。もっとも、ジブリ版の「魔女宅」を脳内から排してまっさらの状態で鑑賞することは不可能であるので、生理的な違和感が芽生えてしまうのは致し方無いとも言える。

本作は監督に清水崇監督を起用している。正直、この人選を初めて聞いた時はあまりに想定外の人選だったため、驚いたものだ。プロデューサーは「呪怨」でのVFXの使い方を見て、清水監督の起用を決めたと話している。この人選は本作では功を奏しているといえる。基本的には小豆島にセットを作り、セットの中での撮影を中心にし、クライマックスにVFXを活用しているのだが、これは邦画における正攻法である。正直、ハリウッドと比べ、邦画のVFX技術は悲しいほどのものである。そのため、映画の映像全体をVFXで創りだすというのは正しい方法ではない。(昭和の町並みを稚拙なVFXで「再現」した面の皮の厚い監督も居たが。)

主演の小芝風花

主人公のキキを演じた小芝風花であるが、彼女はオーディションで選ばれたそうであるが、非常に魅力的である。本作の持つ魅力の大半は彼女が持つ天性のキャラクターによるものだと言い切っていいと思う。高飛車なところもありつつ、本心は素直というキャラクターを文字通り「体現」していた。

カバを運ぶ必然性

終盤、クライマックスのシーンで弱ったカバを獣医に見せるため、嵐の中キキが運ぶというくだりがあるが、やはりここはどれだけ好意的に解釈したとしても違和感が拭えない。たとえカバが死にかけているとはいえ、13歳の少女に嵐の中配達させるというのはいかがなものか。そういう倫理的な面でのノイズがどうしても気になってしまう。脚本上の工夫として、キキが運ばなくてはならないという必然性を付加する必要があると思われる。もっと言えば、カバをみた獣医がカバに施した処置の適当さにも肩透かしをくらってしまった。

魔女の宅急便 実写版 感想まとめ

先述のように、ジブリと比較してああだこうだ批判するのは正しい批評スタイルではない。もちろん、比較したくなってしまう気持ち自体はわかるのだが。ジブリはジブリ、実写は実写で切り分けて、それぞれの映画を見てほしい。予告編で感じる以上の中身の濃さであることは保証する。また、作り手が映画の中に前向きなメッセージをきちんと入れ込んでいることは間違いなく評価に値するし、そのメッセージをセリフで説明すること無く、きちんと物語を通して伝えようとしているのも好感が持てるポイントである。

余談だが、映画の中であたかもホラー映画の演出のようなシーンがワンカットだけ挿入される。筆者は思わず劇場で吹き出してしまった。これから鑑賞する方は楽しみにしていてほしい。

Amazon 映画『魔女の宅急便 実写版』の商品を見てみる