映画『マラヴィータ』あらすじネタバレ結末と感想

マラヴィータの概要:元マフィアの主人公とその家族は仲間を売ったことで“血の粛清”から逃げ続ける日々を送っている。FBIの保護下にありながら無茶ばかりをするこの一家が新たな土地で最大のピンチを迎える。2013年公開。アメリカ・フランスの合作映画。

マラヴィータ あらすじネタバレ

マラヴィータ
映画『マラヴィータ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

マラヴィータ あらすじ【起・承】

ニューヨークのブルックリンでマフィアのボスだったジョヴァンニ・マンゾーニ(ロバート・デ・ニーロ)は一家でフランスのノルマンディーの小さな町に引っ越してくる。ジョヴァンニはFBIに仲間を売ったことで、ドン・ルケーゼに追われており、FBIの保護を受け、家族と飼い犬のマラヴィータと共に6年も世界各地を転々としていた。

妻のマギー(ミシェル・ファイファー)、高校生の娘・ベル、息子のウォレンもこの環境には慣れっこで、それぞれにたくましい。マギーは買い物中に腹の立つことがあるとその店を爆破してしまうし、ベルもウォレンも学校に嫌な奴がいると容赦なくぶちのめす。彼らの保護を任されているFBI捜査官のスタンスフィールド(以下スタン)(トミー・リー・ジョーンズ)は、各地で問題を起こす一家の破天荒ぶりに悩まされていた。

アッテアカ刑務所にいるドン・ルケーゼはジョヴァンニの首に2000万ドルを懸けており、凄腕の殺し屋(マフィア)が血眼でジョヴァンニの行方を追っていた。それでもなかなかジョヴァンニたちは捕まらず、ドン・ルケーゼは怒りを募らせる。

スタンの心配をよそに、ジョヴァンニは自分を作家だと名乗り自叙伝を書き始めたり、水道の配管工を半殺しにしたりする。ベルは高校へ臨時講師としてやってきた大学生のアンリに恋をし、彼に近づきたくて数学の個人授業を受け始める。

ウォレンは宿題で英語の言葉遊びを提出しろと言われる。そこで子供の頃に聞いたドン・ルケーゼの“そこそこ面白ければ「ゴドノフ」を見よう”というジョークを何気なく提出する。これが学校新聞に掲載され、その新聞が流れ流れてアメリカの刑務所内にいるドン・ルケーゼの目に触れる。そこから一家の居場所が彼らにバレてしまう。

ジョヴァンニは自宅の水道水が濁っている理由が地元の化学薬品メーカーのせいだと知り、その会社の社長を半殺しにして解決方法を聞き出す。そしてベルはついにアンリと結ばれる。

マラヴィータ あらすじ【転・結】

ある日、ジョヴァンニのことをアメリカ人の作家だと信じている地元の人から、アメリカ映画の上映会で話をして欲しいと申し出がある。スタンは断るように言うが、ジョヴァンニはどうしても行くと言い張り、仕方なくスタンが上映会に同行することになる。

上映会の日。ジョヴァンニは化学薬品メーカーの巨大タンクに午前零時にセットした時限爆弾を仕掛け、スタンと上映会へ向かう。ウォレンは学校で起こした数々の悪事が明るみとなり、家出をすることにする。ベルはアンリに振られてしまい、自殺を考え、家を出る。

上映会ではマフィア映画の“グッドフェローズ”が上映され、ジョヴァンニはすっかり興奮し、討論会で生々しいマフィアの実像をしゃべりまくってしまう。スタンはジョヴァンニの素性がバレてしまうことを心配し、すぐにこの町を出ると部下に指示する。

ウォレンは駅でマフィアの一群が電車から降りてきたのを目撃する。さらにベルも建物の屋上から、彼らが町へ来たのを目撃し、2人は“血の粛清”が始まることを悟る。

午前零時、ジョヴァンニの仕掛けた時限爆弾が爆発し町に爆発音が響く。スタンはジョヴァンニを家に送り届け、町の警察署へ向かう。署内の警察官はマフィアによって皆殺しにされており、スタンは全てを察してすぐに部下へ連絡する。

マギーは自宅前にあるFBIの隠れ家にいた。この事態を知らせようと自宅へ電話をするがジョヴァンニは出ない。そしてついに自宅はバズーカ砲によって吹っ飛ばされる。

崩壊した自宅を見て、ベルとウォレスはマフィアの武器を奪い、彼らと戦う。さらに犬のマラヴィータも怪我を負いながら勇敢に戦う。隠れ家にいたスタンの部下はマフィアに撃ち殺され、マギーはピンチを迎えていた。しかしそこへジョヴァンニが現れ、マフィアと格闘になる。最後はマギーがマフィアを刺し殺し、2人は生き延びる。ベルとウォレスも善戦し、マフィアをほぼ全滅させたが、最後に残った凄腕の殺し屋に追いかけられる。その殺し屋をスタンが車で轢き殺し、一家は“血の粛清”の危機を脱する。

ボロボロになりながらも一家は再び次の逃走場所へと向かう。そんな状況でもジョヴァンニは、爆発のおかげで水道水が透明になったことや上映会で喝采を浴びた1日に満足する。

マラヴィータ 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2013年
  • 上映時間:111分
  • ジャンル:コメディ、フィルムノワール
  • 監督:リュック・ベッソン
  • キャスト:ロバート・デ・ニーロ、ミシェル・ファイファー、トミー・リー・ジョーンズ、ダイアナ・アグロン etc

マラヴィータ 批評・レビュー

映画『マラヴィータ』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

常識で考えてはいけない

仲間を売って命を狙われる元マフィアのジョヴァンニとその家族の破天荒ぶりが面白い本作。ジョヴァンニだけでなく、妻のマギーも娘のベルも息子のウォレスもとにかく強い。

この家族の常識は一般の感覚と完全にずれているので、どこに引っ越しても次々と問題を起こし、各地を転々とする羽目になる。マフィアが血眼で彼らを探しているので、できるだけ静かに息を潜めて暮らすべきなのに、どうしてもそれができないのだ。

一家を保護するFBIも大変だが、不運にも彼らの引っ越し先に選ばれた町の人々も災難だ。何が何だかわからないうちに店を爆破されたり、半殺しの目に遭わされたり、ついには抗争に巻き込まれてマフィアに撃ち殺されたり…。常識で考えるとひどすぎる話なので、ここはファンタジー・コメディだと思って楽しむ気持ちが肝心だろう。同じルールの中で生きるマフィア同士が殺し合うのはいいが、罪もない一般市民が容赦なく殺されるのは見ていて気持ちのいいものではない。そう思ってしまうと全く笑えなくなるので、とにかく深く考えてはいけない。

もっとデ・ニーロが見たい!

本作の監督はあの名作「レオン」を製作したフランス人のリュック・ベッソン。そして製作総指揮を担当しているのがアメリアの超大物監督であるマーティン・スコセッシ。スコセッシ監督といえば伝説のマフィア映画「グッドフェローズ」を思い出す人は多いはず。
その「グッドフェローズ」を町の上映会でジョヴァンニが鑑賞するという展開は傑作だ。

ロバート・デ・ニーロは「グッドフェローズ」で冷酷な殺し屋のジミーを演じており、それを今はジョヴァンニを演じているデ・ニーロが感慨深げに見ている。それだけでもファンとしては嬉しいのだが、この時のデ・ニーロの表情がなんともいい。

さらにその後の討論会でこの映画について語るのだが、この時“最初の方の場面で黄色いシャツを着てイスに座っている男”の話をし始める。(念のためDVDで確認すると、ちょっとデ・ニーロに似た黄色いシャツの男が確かにいる)“彼は実在のギャングだ”と前置きして始まる話がとても興味深くて、もっと聞きたくなる。それは映画全体にも感じた。

物語が家族4人のエピソードで進行するので、思ったよりもデ・ニーロの出番が少ない。さらにクライマックスでも銃をぶっ放すのはベル役のディアナ・アグロンとウォレン役のジョン・デレオの役目。これが寂しい。映像もかっこよく、マフィア陣を演じる脇役もすごくいい味を出していたのに、かわいい2人が銃を持つとどうしてもおもちゃ臭くて迫力に欠ける。“もっとデ・ニーロを!”と思わずにはいられない。うーん、消化不良。

マラヴィータ 感想まとめ

映像と演出はかなりかっこいい。強面のマフィアたちが次々と電車から降りてくるシーンなど、役者の表情も演出も渋々で、クライマックスへの期待が膨らむ。しかし結局はコメディなので、百戦錬磨のマフィアたちが高校生の女の子や男の子にバカスカ撃ち殺されてしまうし、凄腕の殺し屋は車に轢かれて死んでしまうというオチだ。何だかもったいない。

とはいえ、家族の絆が主軸のコメディ映画だと思って見始めるといきなり残虐な殺しのシーンから始まる展開に面食らうだろう。途中にもかなりえげつないシーンがあるので、単に笑えるコメディを求める人にはきついはず。しかし本気のマフィア映画を求める人には物足りない。ちょっと色々盛り込みすぎて、ぼやけた味になってしまった印象は否めない。

もう少し狙いを定めてくれたらもっと面白くなった気がするのでそこはかなり残念。期待しすぎずに見てちょうどいい感じ。本当にもったいない。

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