『MAMA』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

MAMAの概要:ギレルモ・デル・トロ製作総指揮の2013年の映画。主演はジェシカ・チャステイン。二人きりで育った不幸な境遇の姉妹を引き取った、叔父とその恋人が遭遇するママという存在の恐怖。

MAMA

MAMA あらすじ

映画『MAMA』のあらすじを紹介します。

殺人事件を起こしたジェフリーは、2人の幼い子供を連れて森の中の小屋へと逃げ込み、そのまま消息不明となった。

5年後。
ジェフリーを探し続けた弟のルーカスは、過酷な状況で生き延びた姪を見つける。
姉のヴィクトリアは5年前幼稚園に通っていたが、妹リリーは幼子だった。
姉妹は自分たちを守るために、”ママ”という架空の人物を作り出し、他人には心を開こうとしなかった。

やがて姉妹は、主治医のドレイファス博士の口利きもあり、ルーカスと恋人アナベルに引き取られる。
だが、姉妹の周りでは次々と怪奇現象が起こり、ルーカスが階段から落ちて入院してしまう。
アナベルとヴィクトリア、リリーの3人の生活になり、心を開かなかった姉妹がアナベルに懐き始める。

一方のドレイファス博士は、催眠療法でヴィクトリアが語った話から、イーディスという女性にたどり着く。
彼女は心を病み、自分の赤ちゃんを抱えたまま崖から飛び降り自殺したのだが、その崖が姉妹の潜んでいた小屋のすぐ側だったのだ。
小屋へ調査に向かった博士は行方不明に。

それを知ったアナベルは、博士のオフィスからパソコンを持ち出し、”ママ”の正体を知る。
だが、姉妹に好かれたアナベルは”ママ”に嫉妬され、命を落としかける。
その時家に忍び込んでいた、虐待を疑う姉妹のおばジーンが”ママ”に取り憑かれ、ヴィクトリアとリリーを誘拐する。

ジェフリーの影に導かれて小屋を訪れたルーカスとアナベルは、姉妹を”ママ”から救うため、イーディスの子供の骨を持って崖へと急ぐ。

MAMA 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2013年
  • 上映時間:100分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス
  • 監督:アンディ・ムスキエティ
  • キャスト:ジェシカ・チャステイン、ニコライ・コスター=ワルドー、メーガン・シャルパンティエ、イザベル・ネリッセ etc

MAMA 批評 ※ネタバレ

映画『MAMA』について、2つ感想批評です。※ネタバレあり

姿が見えても見えなくても恐ろしい”ママ”

細部にまでこだわりぬかれた演出で、姉妹が壁に書いた絵の中に”ママ”が描かれているという設定には驚く。
ヴィクトリアとリリーが遊んでいると見せて、部屋の外にヴィクトリアがいるのに室内ではまだリリーが誰かとブランケットを引っ張り合っている、という後からじわじわくる怖さのあるシーンもある。

終盤になるまで”ママ”の姿を映さず、極限まで引っ張ってから登場する”ママ”の恐ろしい姿は、本当に恐ろしい。
髪の毛だけが移動するという発想には驚く。

ルーカスの病室でリリーが虫を食べている場面は気持ちが悪く、虫が苦手な人には恐ろしいシーンのひとつだろう。
何も無いところを見つめて無邪気に笑う、リリー役のイザベル・ネリッサの演技力は、特に素晴らしい。

家族の愛情と恐怖の”ママ”の愛情

最初は「インスタント家族」と言ったアナベルが、リリーが外で眠った一件から母性を出し始め、姉妹もそれに応じるようになるのは、ストーリーとして自然な流れになっている。
ジェフリーが殺めてしまった妻の家族ジーンとルーカスが対立するのも、当たり前といえる設定だが、ジーンの陰湿さにはあきれるものがある。

ジェフリーとドレイファス博士の行方が、全くの謎のままで終わっているのが残念だが、亡くなっているのは確かなので許せる範囲だろうが、肝心のルーカスがほとんど入院している設定はいかがなものかと思われる。

姉妹を自分の子供の身代わりとして連れ去ろうとした”ママ”が、遺骨を渡されて納得したのにも関わらず、リリーに呼ばれてその骨を容赦なく投げ捨てるのにはツッコミを入れたくなる。
リリーにとっては唯一無二の”ママ”であり、ヴィクトリアには生前の”パパ”に瓜二つのルーカスの存在があったからこそのラストなのだろうが、様々な形の愛情を感じる切ないラストになっている。

MAMA 感想まとめ

予告編が怖いと話題にもなった「MAMA」。
短編映画だったものをハリウッドで長編映画にした作品であり、最近は「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚「ホビット」シリーズの脚本も手がけたギレルモ・デル・トロが製作総指揮を取っている。

姿が見えても、見えなくても、髪の毛だけでも恐怖感を与える”ママ”がとにかく怖い。
中盤までは影や、ヴィクトリアのメガネに映る姿、視力の低いヴィクトリアの視点でしか見えない”ママ”が、いきなり姿を現すことでびっくりする。

5年ぶりに発見されたヴィクトリアとリリーは、まるで狼に育てられた少女の様子だが、徐々にアナベルと心を通じ合わせていくのには、心が温かくなる。
ただ怖いだけのホラーではなく、兄弟姉妹の絆や愛情も描かれていて、ラストには涙が出るホラー映画になっている。

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