映画『マルサの女』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「マルサの女」のネタバレあらすじ結末

マルサの女の概要:伊丹十三監督がマルサと呼ばれる国税局査察部の査察官と脱税者の知力の限りを尽くした死闘を描く。本物の査察官から話を聞いたというだけあって、マルサの仕事ぶりや脱税者の手口に真実味があり、映画は大ヒットした。伊丹監督の突出したセンスが光る傑作。

マルサの女の作品概要

マルサの女

公開日:1987年
上映時間:127分
ジャンル:ヒューマンドラマ、コメディ
監督:伊丹十三
キャスト:宮本信子、山崎努、津川雅彦、大地康雄 etc

マルサの女の登場人物(キャスト)

板倉亮子(宮本信子)
港町税務署で調査官としてキャリアを積み、その腕が認められて東京国税局査察部の査察官に昇進する。頭脳明晰で行動力がある。独特のボブヘアーとそばかすがトレードマーク。夫はいないが、5歳になる息子がいる。
権藤英樹(山崎努)
権藤商事の取締役。ラブホテルを多角経営しており、巧みに脱税して金を貯め込んでいる。足が不自由で、歩行には杖を必要とする。妻とは死別しており、現在は内縁の妻と同居中。かなりの悪党だが、中学生になる息子の太郎が泣き所。
花村(津川雅彦)
国税局査察部統括官。亮子の直属の上司で、マルサのノウハウを亮子に伝授する。
蜷川喜八郎(芦田伸介)
関東蜷川組組長。権藤の友人であり、脱税の片棒を担いでいる。
石井重吉(室田日出男)
権藤の右腕で、書類上はラブホテルの社長。
杉野光子(岡田茉莉子)
権藤の内縁の妻。権藤の隠し金庫の鍵を預かっている。
剣持知江(志水季里子)
権藤の元愛人。権藤に捨てられ、マルサに権藤の情報をタレ込む。
鳥飼久美(松居一代)
権藤の現愛人。愛人の役目として、ホテルの売上計算書の廃棄と通帳と印鑑の管理を任されている。

マルサの女のネタバレあらすじ

映画『マルサの女』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

マルサの女のあらすじ【起】

冬。末期ガン患者の袴田老人が、看護師の乳房を吸っている。看護師は袴田老人を手なずけ、実印と印鑑証明を入手していた。それを権藤の部下の石井に渡す。権藤は死期の迫った老人を社長にして会社を設立し、脱税に利用するつもりでいた。

夏。権藤は関東蜷川組組長の蜷川と手を組み、不動産取引で1億7千万円儲ける。問題はその金をどうやって隠すかだ。ひとまず5千万円を蜷川から借りたことにしてもらい、金は自宅の隠し部屋に保管する。

港町税務署に勤務する板倉亮子は、非常に有能な調査官だ。亮子は、どんな小さな脱税も見逃さず、納税者に恨まれることも多い。それでも彼女は、この仕事に誇りを持っていた。

権藤の愛人の知江は、権藤から通帳と印鑑を渡すように言われ、自分は捨てられるのだと悟る。権藤は泣いてすがる知江を振り払い、荷物をまとめて出ていくよう命令する。

亮子は脱税が疑われるパチンコ屋の調査を始め、印のついたお札を玉の交換機に潜ませておく。翌日、パチンコ屋の事務所を訪れ、社長を厳しく追及する。社長はシラを切っていたが、昨日仕込んでおいたお札が決め手となり、売上金をごまかしている事実が発覚する。

亮子は、ラブホテルを経営している権藤商事に目をつける。亮子の読み通り、権藤は新しい愛人の久美にホテルの計算書を廃棄させ、利益を誤魔化していた。袴田老人の死亡を確認すると、1億2千万円の手形を作成して架空の会社をつぶし、隠し金のクリーニングを行う。権藤は大物政治家の漆原にも賄賂を渡し、仕事がしやすいように根回しをしていた。

マルサの女のあらすじ【承】

春。亮子は本格的に権藤商事の調査を始める。領収書を発行しないラブホテルは、売上の除外がしやすい。さらに利益率も非常に高く、旨味のある商売だった。まずは権藤商事と契約しているシーツ屋の明細を調べる。

亮子はひとりで権藤商事の事務所を訪れ、権藤と対面する。シーツ屋での調査結果、袴田不動産の手形の件、さらに蜷川に借りた5千万円の件もぶつけてみるが、権藤はシラを切り通す。ラブホテルや自宅の調査でも、石井や権藤の内縁の妻の光子の隠蔽工作に阻まれ、脱税の証拠は掴めない。

亮子と権藤はビアホールで再会し、プライベートな話をする。権藤は息子の太郎に財産をそっくり残したいと考えており、自分が考えている脱税方法が正しいか亮子に尋ねようとする。しかし亮子はそれを聞かず、早々に席を立つ。

亮子は蜷川組に足を運ぶが、蜷川に凄まれて何もできない。権藤が別人名義で貯金しているらしい銀行の通帳リストや小切手リストも徹底的に調べるが、脱税の証拠は発見できない。港町税務署には、子分を引き連れた蜷川が乗り込んできて、権藤の調査をやめるよう圧力をかけてくる。亮子の知恵で蜷川を追い出すことには成功したが、港町税務署の調査能力では、権藤の脱税は暴けそうになかった。

マルサの女のあらすじ【転】

夏。亮子は東京国税局査察部の査察官に任命される。通称マルサと呼ばれる国税局査察部の査察官になることは、亮子の大きな目標だった。亮子は胸を弾ませ、東京国税局へ挨拶に行く。

査察部管理課長の指示で、亮子は統括官の花村の部下となる。花村はすぐに涼子を連れて、ガサ入れした社長の愛人宅へ向かう。愛人宅では、査察官たちが貸金庫の鍵を探していた。亮子はそこで見事に鍵を発見し、初日から大手柄をあげる。

マルサの仕事は激務だったが、とてもやりがいがあった。亮子は同僚からも認められ、バリバリと仕事をこなす。そんなある日、国税局に権藤商事の脱税の情報が入る。匿名で情報を流したのは権藤に捨てられた知江で、彼女は新しい愛人の鳥飼久美の住所と、女が捨てるゴミを調べるよう花村に伝言する。亮子は執念でゴミの山からホテルの売上書を見つけ出し、マルサは権藤商事の内偵調査に着手する。

徹底的なマルサの内偵調査により、権藤商事の巨額な脱税の実態が暴かれていく。状況証拠が整ったところで、33箇所を126人体制で調べ上げるガサ入れの日時が決定する。

ガサ入れ当日。権藤の自宅、ラブホテル、愛人の久美宅、蜷川組事務所、取引先の銀行などに査察官が派遣され、一斉にガサ入れを開始する。防犯カメラの映像でガサ入れを知った権藤は、危ないものを全て隠し部屋に隠す。亮子はガサ入れ前に外出した光子を尾行し、行き先を確かめて権藤の自宅へ戻る。

マルサの女のあらすじ【結】

亮子が戻ると、権藤は太郎ともめていた。太郎は最近反抗期で、学校をずる休みしていた。太郎の部屋で20万円の現金を発見した権藤は、いきなり太郎を殴る。太郎は先生に“お前は蓄膿だから勉強ができない”と言われ、手術代を貯めていたのだと説明する。しかし権藤は信じない。家を飛び出していった太郎を、亮子が追いかけていく。

太郎と面識のあった亮子は、太郎の話を聞いてやる。太郎は学校で不用品の交換を仲介し、わずかな手数料をもらっていた。そのことで先生と衝突し、今も戦っているのだと打ち明ける。亮子は太郎を連れて権藤の自宅に戻り、権藤を安心させてやる。

他の場所では次々と脱税の証拠が見つかっていたが、権藤の自宅からは何も出ない。みんなが疲れ果てた頃、亮子が偶然本棚で偽装した隠し部屋を発見する。中からは大量の札束や金塊や宝石類が発見される。権藤の自供によって、光子が持っていた貸金庫の鍵も押収され、9億円にのぼる権藤の隠し財産が明るみになる。管理課長は、議員の漆原からの圧力にも屈しない。

春。権藤が亮子を訪ねてくる。権藤は、太郎のことで亮子に感謝していた。あれから6ヶ月、残りの3億円に関する取り調べが今も続いており、さすがの権藤も疲れていた。亮子は、“財産より権藤のたくましさそのものを息子に残した方がいい”と権藤に語りかける。権藤は、自分のところに来ないかと亮子を誘う。しかし亮子は黙って首を横に振る。権藤は自分の指を傷つけ、流れ出す血で金を隠している貸金庫の暗証番号を書く。そのハンカチを亮子に渡し、貸金庫の場所を告げて去っていく。

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