マイケル・ファスベンダーが出演するおすすめ映画5選

『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のマグニート役や、『ジェーン・エア』のロチェスターをはじめとする、他人を寄せ付けない冷たい印象の役が多いマイケル・ファスベンダー。私生活では、スーパーモデルのナオミ・キャンベルや、『コードネームU.N.C.L.E』のアリシア・ヴィギャンデルと浮名を流した程のモテっぷりを発揮する程。そんな彼の素顔とおすすめ映画を紹介。

マイケル・ファスベンダーは’77年4月、西ドイツ・ハイデルベルグ生まれ。
ドイツ人のシェフである父と、アイルランド人の秘書である母の間に生まれた為、フィルモグラフィーも最初は『ミヒャエル・ファスベンダー』と表記されていた。

最初から俳優志望だったわけではなく、F1ドライバー、ヘビメタロックバンドのギタリスト、歯科医と、様々な職業に憧れた思春期を送っていたらしい。
そんな彼が俳優を目差したのは17歳の頃。

ロンドンの演技学校『ドラマセンター』で、苦学しながら演技を学んだものの、年齢の近いトム・ハーディーや先輩格のコリン・ファースが出世していく中、ファスベンダーは取り残されていく形に。
2001年にHBOで放映された『バンド・オブ・ブラザーズ』で批評家から注目を浴びる様になり、2008年の映画『ハンガー』あたりからメディアに注目される様になった。

そんな彼が幅広いファンを獲得したのが『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』で若き日のエリック/マグニートを演じた時。

人を寄せ付けない冷たい美貌の持主で、冷徹な役や、正体不明の男性の役が多いファスペンダーだが、その素顔はいたって気さくという評判。
ファンからのサインにも気前良く応じ、奥歯が見えるまで、顔をくしゃくしゃにして笑うしぐさも、裏表のない性格と捕らえられているよう。

育った環境もあいまって、語学に堪能である事も彼の魅力の1つだろう。

X-MEN ファースト・ジェネレーション

注目ポイント&見所

X-MENビギンズと言える作品は、先に作られた『X-MENシリーズ』と変わり、キャストを総入れ替えして作られた作品。
チャールズ・エクゼビアはいかにして、プロフェッサーXと呼ばれ『エクゼビア学園』を作ったのか、エリック・レーンジャーは何故マグニートになり、盟友チャールズの元を離れていったのかが描かれた作品。

作品の時代背景を、米国の動乱期に移し、まだ若いエクゼビアをジェームス・マカヴォイ、エリックをマイケル・ファスベンダーが演じる事でイメージを一新させている。
この頃からミュータントと人間との融合を図ろうと模索するエクゼビアよりも、周囲との和解はありえないというトラウマを抱えた事からミュータントとしての能力が覚醒したエリックの変貌が見物である。

人間として不安定な要素を持って居たために、最終的に自分が一番忌み嫌う存在になるエリックを演じるファスベンダーの変貌が見所。
頼れるものがエクゼビアしかおらず、そのエクゼビアが人間の手で車椅子になるシーンは、衝撃的もある。

⇒X-MEN ファースト・ジェネレーションのあらすじとネタバレ感想

FRANK フランク

注目ポイント&見所

実在した英国のバンドのヴォーカル・フランク・サイドボトムの話にインスパイアされた作られた映画。
田舎町で、音楽は好きだが才能は全くないジョンが出逢ったのは巡業に来た一風代わったバンド『ソロンフォルブス』。

ジョンはバンドの面々に全くもって受け入れられないが、マネージャーと、変わった被り物をしたリードヴォーカルの青年フランクに気に入られバンドのメンバーとして加入する事になる。
身の程が判っているバンドの面々と、浮かれているジョンの温度差は烈しく、ジョン1人が盛り上がって、バンドを都会のコンテストに売り出そうとする様が哀れである。

映画のほぼ全編で端正な顔を、被り物で隠し通してギターを弾くファスベンダーが見れるという作品。
トラウマを持っている故に、被り物をとれなくなってしまったファスペンダー演じるフランクと、夢をおしつけようとするジョンの姿が対比的でもある。

⇒FRANK フランクのあらすじとネタバレ感想

ジェーン・エア(2011)

注目ポイント&見所

過去に何度も映画化されているシャーロット・ブロンテの同名小説が原作。

孤児で育ち意地悪な叔母の手で施設に入れられたジェーン・エアは卒業後、家庭教師として裕福なフェアファックス邸に派遣される。
彼女はその自立心の高さと、責任感の強さから、謎めいた邸宅の主ロチェスターに見初められる。

しかしロチェスターには、青年時代に財産目当てで政略結婚させられた妻がおり、精神を病んでいた。

ファスペンダーのフィルモグラフィーでは、特筆されている部類ではないかもしれないが、現代のロチェスター像として彼はまさに適役である。
冷たい美貌を備え、見るものを威嚇する雰囲気を携えながら、心の中に弱いものを持つ邸宅の主という設定を現代に反映させるのに、ファスペンダーは原作のイメージからは離れているかもしれないが、現代人が描くロチェスター像としては、当てはまるだろう。

フェアファックス邸をしきる夫人役がジュディ・デンチという点や、ジェーン・エアの財産を成長してもまだ狙う従弟の役がジェレミー・ベルという、脇役も目が離せない。

⇒ジェーン・エア(2011)のあらすじとネタバレ感想

SHAME シェイム

注目ポイント&見所

会社でも有能で人当たりにも問題ないと評されるブランドンは、過去に親から受けた虐待が原因で性依存症に陥っていた。
そんな彼の元に、恋人に振られ恋愛依存が直らない妹のシシーがやってきて、ブランドンは生活のリズムを狂わされていく…。

各映画祭で絶賛を浴びた作品ながら、内容が衝撃的でR指定がついた作品。
過去のトラウマが原因で、自己評価が極端に低く、上司にちょっとした事で、けなされただけで、自慰にふける男をファスベンダーが物哀しく体当たりで演じている。
そこに、他人に抱かれる事でしか生きる術を見出せず、手首にはリスカの後だらけの妹が紛れ込む事で兄であるブランドンは、自分の心の中の傷に向き合う事となる。

社会的に成功している様に見えても、実は親という見えない暴力から逃れるために、免許1つもっていない事は発覚するクライマックスを、ファスベンダーが複雑な面持ちで演じている所もみどころである。

⇒SHAME シェイムのあらすじとネタバレ感想

フィッシュ・タンク

注目ポイント&見所

ファスベンダーが、映画界で本格的に売れ出すまでに演じた作品。

英国の低所得者向け住宅で暮らすミアは、生活保護にしがみつくシングルマザーの母、暴言を吐く妹のテイラーとの生活に飽き飽きしている。
彼女が唯一楽しみにしているのは、ストリートダンスをしている時だけだが、学校のダンス仲間ともいざこざを起こし、引きこもり同然の生活だ。

そんな彼女の存在を認めてくれたのは、母親の新しい恋人のコナーだった。
コナーはミアのダンス好きを認め、コンテストに出る様に諭してくれたが、ミアは彼と一線を越えてしまう…。

この映画でファスベンダー演じるコナーは典型的なずるい男である。
コナーにとってミアは浮気相手の娘であり、本当の生活は瀟洒な邸宅に住む主なのだ。

ミアはそれが判った途端、コナーの実の娘を誘拐し、あわや殺しかける。
それが判った途端、コナーは本性を現し、実の娘を救い、ミアを殴る。
映画の題名は『水槽』だ。ファスベンダー演じるコナーは『水槽』から出られない女性たちを弄ぶお金だけ余っている男性である。

普通これから羽ばたいていく俳優なら嫌う役どころだが、あえてファスベンダーは引き受けた事により、この映画はカンヌ映画祭の審査員賞を受けている。

⇒フィッシュ・タンクのあらすじとネタバレ感想

まとめ

マイケル・ファスベンダーの役は『男性がみたくない弱さ』をあえて体現している所にある。

今回挙げた作品リストの中でも、大物俳優なら、リスクとなり嫌がるような役は含まれているはずだ。
それらを次々とモノにしてステップアップしていく強さがある。

そんなファスベンダーにジョージ・クルーニーは、『僕がセクシーと呼ばれる役をしなくてよくなったのは君のお陰』とも言っている。
クルーニーが政治映画に専念出来るきっかけを作ったとも言えるだろうし、ファスベンダーの演技力を買って、いつか自分の映画に出演させようとしているかに見える。

今後が楽しみな俳優だ。

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