『耳をすませば』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

少女漫画が原作のジブリ作品。東京都多摩市・武蔵野市が舞台になっている。監督はスタジオジブリで作画監督を努め、本作が最初で最後の監督作となった近藤喜文。脚本は宮﨑駿。

あらすじ

耳をすませば』のあらすじを紹介します。

中学3年生の月島雫は、父の勤める図書館で本を読むのが日課だった。ある時、自分が読む本をすべて先に借りて読んでいる人物がいることに気づく。彼の名は「天沢聖司」。どうやら雫の同級生だということはわかったが、彼の姿は見ることが出来ず、気になるまま時間だけが過ぎていった。
ある日、図書館へ向かう道の途中で猫を見つけた雫。その後を追いかけると、「地球屋」というアンティークショップに入っていく。つられるままに入店すると、バイオリン職人の老人・西司朗と対面した。彼は気になっていた天沢聖司の祖父で、彼に大きな影響を与えた人物だった。天沢は司朗と同じバイオリン職人になるのが夢で、イタリア留学が夢だったのだった……。

評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1995年7月15日
  • 上映時間:111分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:近藤喜文
  • キャスト:本名陽子、高橋一生、立花隆、室井滋、露口茂 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『耳をすませば』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

葛藤がありきたり

天沢聖司には夢があるけど、雫にはやりたいことがなんにもない。私はダメだなぁ、本が好きだから本を書いてみようかなぁ、天沢聖司素敵だなぁ……。
これって魅力的な物語か?どうやって面白くするんだ?本作は何度も見てますけど、見るたびに「うーん……」と言葉に詰まってしまいます。高く評価する人が多いのはよく分かるんです。宮﨑駿作品では描かれない現代がとても美しく表現されているし、乙女チックな物語を面白いと思う人も多いことでしょう。ただ、パンチに欠けますよね。近藤は宮崎と演出で対立することが多く、制作は順調には行かなかったみたいです。現場が混乱していたから、脚本をブラッシュアップ出来なかったのかな。もっと面白くなるポテンシャルはあるのに、ちょっと残念です。

大きな技術進歩を成し遂げた作品

本作は、邦画界初のドルビーデジタルサウンドが採用された映画なんです。
ドルビー社が宮﨑駿に売り込みをかけ、採用されました。もし本作がドルビーデジタルサウンドを導入していなかったら、邦画界の音質的技術進歩は遅れていたことでしょう。ドルビー社は宮﨑駿にだけ売り込んだそうなので、もしかしたら『もののけ姫』まで待たされていたかも?

まとめ

同時期の高畑勲作品に比べればだいぶマシですけど、それでも宮﨑駿作品と比べると物足りなさすぎるし、雫が『猫の恩返し』の作者だという裏設定もあまり嬉しくないという、なんとも残念な映画だと思います。見どころがないわけじゃないけど……。
個人的に嬉しいのは、「カントリーロード」の人気を高めてくれた作品だということですね。とても好きな曲なので、曲を私に教えてくれた本作には感謝しています。でも、100円払って2時間かけて見るなら他の映画が良いです。
ちなみに、少女漫画が原作のジブリ映画に宮崎吾朗監督作『コクリコ坂から』がありますが、こちらは物語以外は結構高クオリティなのでオススメです。
物語に期待しちゃいけませんけど。

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