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映画『皆さま、ごきげんよう』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『皆さま、ごきげんよう』の概要:『月曜に乾杯!』で知られるフランスの巨匠オタール・イセオリアーニ監督による、シュールなユーモアに溢れた人生讃歌。個性的な住民達が織りなす人間模様が、ホームレス追放反対運動の巻き起こるパリで繰り広げられる。2016年仏製作。

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映画『皆さま、ごきげんよう』の作品情報

皆さま、ごきげんよう

製作年:2015年
上映時間:121分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:オタール・イオセリアーニ
キャスト:リュファス、アミラン・アミラナシヴィリ、ピエール・エテックス、マチアス・ユング etc

映画『皆さま、ごきげんよう』の登場人物(キャスト)

管理人(リュファス)
アパートの管理人。陰で武器商人としても活動している。“人類学者”とは昔からの悪友で、何をするにも一緒である。“伯爵夫人”をずっと想っているが、そのせいで“人類学者”と仲たがいしてしまう。
人類学者(アミラン・アミラナシュヴィリ)
頭蓋骨集めが趣味の老紳士。管理人とは若いころからの悪友である。“隣人の女”の夫から頭蓋骨を譲り受ける。“伯爵夫人”のことを密かに想っていたが、それをからかわれ“管理人”と大喧嘩になる。
警察署長(マチアス・ユング)
覗きが趣味の警察署長。いつも運転手を従え、裕福な暮らしをしている。市民の声にはまるで興味が無い。娘(“バイオリニスト”)が小悪党と恋愛関係にあると知り、激怒する。
伯爵夫人(クローディン・アクス)
屋敷に住む裕福な老女。“管理人”と“人類学者”の昔からの友人で、2人とも彼女に恋していた。死が近いと感じているようで、遺産相続のための遺言書を作成している。
盗人(バティスト・ブランシェ)
ローラースケート強盗団の仲間で、スリを行っている。“バイオリニスト”に恋しており、彼女の気を惹こうとあれこれ画策するが、なかなかうまくいかない。
バイオリニスト(フィオナ・モンベ)
バイオリニストで“警察署長”の娘。“盗人”の猛アタックを最初は冷たくあしらっていたが、次第に彼とキスをするまでの仲となる。
男爵(エンリコ・ゲッジ)
おちぶれた男爵。廃墟となった城に妻・子供達・家畜と住み続けており、この廃墟を追い出されようとしている。妻がいつも不機嫌で家事をしないため、男爵は食事を作っては妻に駄目だしされている。
軽薄な女(アルテナイ・ペトロヴィッチ=ニエゴシェ)
“男爵”の娘。街で友人と娼婦の仕事をしている。“家を建てる男”に出会い、家の建築を手伝い始める。
隣人の女(サラ・ブレナン)
“人類学者”の隣の部屋に住む女性。フランス革命時に貴族の切られた頭部を譲り植えた町娘の子孫で、この頭蓋骨を大事にしている。楽器職人をしている夫に対していつも口うるさくしており、喧嘩の末家出を決意する。
家を建てる男(マチュー・アマルリック)
色々な場所でがれきを集めては、1人で黙々と小さな家を建て続けている男。

映画『皆さま、ごきげんよう』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『皆さま、ごきげんよう』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『皆さま、ごきげんよう』のあらすじ【起】

フランス革命時代、共和軍が貴族を首切りの刑に処し、町娘が切り落とされた頭部を譲り受ける。別の時代の戦地では、兵士達が町民から根こそぎ略奪していく。彼らの手は血に染まっていたが、人の営みを忘れたわけではなかった。1人の兵士が仲間の元を離れて恋人を訪ね、束の間の時間を過ごす。

現代のパリでも、スリグループによる略奪が横行し、街にはホームレスが溢れていた。女性がローラースケート強盗団に鞄を盗られる。警察署長とその運転手は向かいのアパートを覗き、武器商人と疑わしきアパートの管理人の動向を探っていた。アパートには頭蓋骨集めが趣味の人類学者や、その隣に住む夫婦、ローラースケート強盗団らが暮らしている。

町はずれの廃墟となった城に住んでいる“男爵”は、城が歴史的建造物に認定されたことにより、住処を追い出されることとなった。“人類学者”の隣に住む“隣人の女”は、先祖から受け継いだ頭蓋骨を大事にしていた。夫はこの頭蓋骨を気味悪がり、こっそり“人類学者”へ寄贈する。

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映画『皆さま、ごきげんよう』のあらすじ【承】

街では、ホームレス達を強制退去させる方向で行政や警察が動き始めていた。これに対し、町民たちは反対運動を行っている。反対運動には“管理人”と“人類学者”も参加していた。2人は古くからの悪友なのだ。強制退去が始まり、“管理人”、“人類学者”、ローラースケート強盗団で活動している“盗人”が逮捕される。捕まっても3人は楽しげだ。途中で3人は釈放された。ホームレス達は街の外に放り出されたが、また街に戻ろうとしていた。

ある日、道を歩いていた“管理人”は、壁に存在するはずのない扉を発見する。中に入ると、楽園のような庭を女性が案内してくれ、彼が外に出ると扉は消えた。

1人の男ががれきを集め、街のはずれに独力で家を建て始めた。廃墟の城では、“男爵”が妻にきつく当たられながら家事をしていた。娘の“軽薄な女”は娼婦で小遣いを稼いでいる。

ローラースケート強盗団の“盗人”は、街で“警察署長”の娘である“バイオリニスト”に一目ぼれする。彼女の気を惹きたい盗人は“管理人”と“人類学者”からクラシック音楽について入れ知恵してもらう。仲間にバイオリンを盗ませた“盗人”は、それを取り返したふりをして“バイオリニスト”に近づいたが、キスをしようとしたため魂胆を見抜かれてしまった。落ち込む彼に、“管理人”と“人類学者”は彼女に謝るようアドバイスする。

“隣人の女”は夫と喧嘩し、家を出た。実家に帰る途中で知り合いに出会い、街を出るのをやめたが、駅に追ってきた夫とはすれ違ってしまう。

映画『皆さま、ごきげんよう』のあらすじ【転】

“管理人”と“人類学者”は、古くからの友人である“伯爵夫人”のパーティーに招かれていた。死期が近い“伯爵夫人”は彼らに内緒で、遺言書を作成していた。“管理人”と“人類学者”は“伯爵夫人”と3人で酒を飲み交わす。しかし“管理人”が冗談で「“人類学者”は“伯爵夫人”が好きなのか」と言ったのを機に、“管理人”と“人類学者”は大げんかを始めてしまう。2人は屋敷を追い出されたが、“伯爵夫人”の取り巻きは2人が遺産目当てではと勘ぐっていた。“人類学者”は取り巻き達に土手へ突き落とされる。“管理人”がそれに気付き助け上げようとするが、“人類学者”は“管理人”が仕組んだことではと疑い、終いには“伯爵夫人”が2人のうちどちらを愛していたかで揉め始め、絶交してしまう。

“隣人の女”は夫の元に戻った。“管理人”はまた壁に扉を見つけたが、扉の向こうの楽園は荒れ果てていた。道でつまずいた“管理人”は危うくロードローラーに轢き殺されかけるが、通りかかった“人類学者”が彼を助け出した。2人はお互いの非を認め、仲直りする。

“盗人”は“バイオリニスト”に先日の無礼を謝罪した。“バイオリニスト”はつれない素振りだが、2人は一緒に過ごすことが多くなってゆく。“バイオリニスト”の父である“警察署長”は2人の仲を知り、何とかして引き裂かねばと考える。

映画『皆さま、ごきげんよう』の結末・ラスト(ネタバレ)

“管理人”の家に“伯爵夫人”の弁護士から遺言書が届いた。“伯爵夫人”が亡くなったことを知り、“管理人”は彼女との思い出の品と遺言書を火にくべる。

“管理人”と“人類学者”は近所の人達に呼び出される。ホームレスの女性が住んでいた車が撤去されそうになっていたのだ。2人は怒って“警察署長”に電話を掛けるが、“警察署長”は取り合おうとしない。同じころ、“男爵”も住んでいた廃墟の城から追い出されていた。彼も“警察署長”に電話を掛けるが取り合ってもらえず、住む家を失った。“家を建てる男”は廃墟から瓦礫を持っていき、それを見つけた“軽薄な女”は、彼の作業を手伝い始める。

“警察署長”は下水工事の穴に落ちてしまう。助けを求めるが、通りかかったのは先日車を撤去されたホームレスの女だけ。彼女は“警察署長”に気付いたが、助けようとはしなかった。“警察署長”は下水から町のはずれに流されてしまう。“家を建てる男”はついに家を完成させ、“軽薄な女”と家のポーチでお茶を飲む。“盗人”はスリをしているときに警察に捕まってしまった。

“管理人”と“人類学者”は、2人でカフェにいた。安物のワインをまき散らし、2人は仲良く肩を組みながら街に繰り出していった。

映画『皆さま、ごきげんよう』の感想・評価・レビュー

本作は、名匠オタール・イオセリアーニ監督が、個性溢れるパリの住民たちの人間模様をユーモアたっぷりに描いたヒューマンドラマ作品。
アパート管理人且つ武器商人、骸骨収集家の人類学者、覗きをする警察署長、ローラースケート強盗団などといった変わり者だらけの人々が登場し、それぞれの欠片を寄せ集めたような構成。
争いや略奪を繰り返してきた人間を描きつつも、その中に希望や愛があって最後には暖かい気持ちになれた。
パリの街並みや生活音が心地良い作品。(女性 20代)

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