映画『ミシシッピー・バーニング』のネタバレあらすじ結末

ミシシッピー・バーニングの概要:1964年のミシシッピ州で行方不明となった3人の公民権運動家の捜査をするため2人のFBI捜査官が南部の田舎町にやってくる。2人はそこで不条理な人種差別と戦いながら、事件を解決していく。実際の事件を基にして製作されており、人種差別問題の根深さを痛感する作品。

ミシシッピー・バーニングの作品概要

ミシシッピー・バーニング

公開日:1988年
上映時間:126分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:アラン・パーカー
キャスト:ジーン・ハックマン、ウィレム・デフォー、ブラッド・ドゥーリフ、フランシス・マクドーマンド etc

ミシシッピー・バーニングの登場人物(キャスト)

ルパート・アンダーソン(ジーン・ハックマン)
FBI捜査官。南部の出身で町の保安官なども経験してからFBI捜査官になったベテラン。現場至上主義で、現実的に捜査を進める。
アラン・ウォード(ウィレム・デフォー)
FBI捜査官。大学出のエリートで内務省からFBIへ入った。かなり年下だがアンダーソンのボス。経験が浅く、インテリの発想で事件を解決しようとする理想主義者。
クリントン・ペル(ブラッド・ドゥーリフ)
地元警察の保安官補。人種差別主義者で、 裏ではKKK団の一員として黒人に暴力を振るっている。
ペル夫人(フランシス・マクドーマンド)
ペルの妻。町の美容院で美容師をしている。生まれも育ちも南部だが、黒人に対しても優しく接する賢明な女性。
ティルマン町長(リー・アーメイ)
この町の町長。直接事件への関与はしていないが、事実は全て把握している。FBIの介入を迷惑がっている。
レイ・スタッキー(ゲイラード・サーティン)
地元警察の保安官。人種差別主義者で、3人の行方不明事件は公民運動家たちが仕組んだことだと主張していた。
クレイトン・タウンリー(スティーヴン・トボロウスキー)
自称事業家だが、KKK団のスポークスマンで事件の黒幕。
フランク・ベイリー(マイケル・ルーカー)
KKK団の中で最も血の気が多く暴力的。黒人に対して残酷な仕打ちをする。
レスター・コーエンズ(プルイット・テイラー・ヴィンス)
KKK団の一員。アンダーソンの囮捜査の罠にはまる。

ミシシッピー・バーニングのネタバレあらすじ

映画『ミシシッピー・バーニング』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ミシシッピー・バーニングのあらすじ【起】

1964年6月21日。ミシシッピ州フィラデルフィアの田舎町。黒人1名と白人2名の公民権運動家が乗った車は後続車に煽られ、側道へ入る。後続車がパトカーだったことがわかり車を停車させるが、3人は後続車の男たちに銃殺され、行方不明となる。

FBI捜査官のアンダーソンとウォードはこの行方不明事件を解決するため現地へ向かう。まだ若いがエリートのウォードがボスであり、ベテランのアンダーソンは窮屈だった。地元警察は昼間3人をスピード違反で逮捕し、夜の10時には釈放したと報告していたが、ウォードは公民権運動家の3人が釈放後すぐに事務所へ連絡しなかったことに違和感を感じる。地元警察はFBIの介入を迷惑がっており、捜査には非協力的だった。

南部の人種差別の現実を知らないウォードは、町のレストランでいきなり黒人のホリスに話しかける。ホリスは怯えてすぐに席を立つが、その夜には覆面をしたKKK団に襲撃され、見せしめとして町の表通りに放り捨てられる。この町では町長や警察でさえも公然と差別発言をしており、町の人々は報復を恐れて何も話そうとはしなかった。

ウォードはアンダーソンが止めるのも聞かずFBIから大勢の応援を呼び、町の中心に捜査本部を置く。アンダーソンは地道な聞き込み捜査を続けていた。

ミシシッピー・バーニングのあらすじ【承】

町外れの沼で3人の車が発見される。しかし車内に3人の姿はなく、ウォードは海軍予備隊に応援を要請して大規模な沼ざらいを始める。“戦争が始まるぞ”というアンダーソンの予言通り、町では次々と黒人の集会所や教会が焼き払われ、事態はどんどん悪化する。町にはマスコミが殺到し、この行方不明事件を大体的に報道し始める。

黒人少年のアーロンから“話すべき奴は保安官事務所にいる”というヒントをもらい、2人は夜間にペルの自宅を訪ね、事件当日のアリバイを聞き直す。アンダーソンはペル夫婦の結婚写真に写っていた仲間がKKK団のポーズをとっているのを目ざとく見ていた。ペルは自宅にいたと証言しており、夫人もそう供述していた。

アンダーソンはペルの留守を確認して、再び夫人から話を聞く。夫人はこの町では珍しく良心的な女性で、アンダーソンは彼女に期待していた。しかし夫人は供述を変えなかった。

KKK団はアーロンたちが集う教会を襲撃し、多くの黒人を袋叩きにする。温厚に捜査を進めていたアンダーソンもペルやその一味の横暴さに腹を立て、生意気な口をきいたフランクにヤキを入れる。これを受けてKKK団はラジオでFBI非難を流し続け、ウォードたちの立場は悪くなる。聞き込みもうまくできないウォードに注意され、アンダーソンもついに怒りを爆発させる。

ミシシッピー・バーニングのあらすじ【転】

騒々しい町の様子を見てペル夫人は胸を痛めていた。アンダーソンは夫人から何かを聞き出し、その夜ウォードと保安官事務所の張り込みをする。事務所からペルとスタッキーに見送られ、黒人青年が出て来た。手前に駐車していたトラックが発車し、黒人青年を拉致する。2人はトラックを追いかけたが犯人には逃げられてしまう。拉致された黒人青年は睾丸を切られ、大量出血していた。おそらく6月21日も同じ状態で事件が発生したのだろうとアンダーソンたちは予測する。

KKK団の襲撃を目撃した黒人少年が、アーロンの説得により犯人を暴く。犯人たちは逮捕され裁判となるが、判事は“これはよそ者のせいで引き起こされた事件であり、刑罰は軽いものにする”と言って、4人に執行猶予付きの判決を出す。これを受けて黒人たちの暴動が始まる。報復としてアーロンの家は焼き払われ、父親は首にロープを巻かれて木に吊るされてしまう。

アンダーソンは再びペル夫人を訪ねる。夫人はついに“あの夜主人も車で出て行った、3人の死体はロバーツの農場に埋まっている”と話してくれる。

ミシシッピー・バーニングのあらすじ【結】

夫人の供述通り、農場から3人の死体が発見される。ペルはスタッキーから夫人が裏切ったと聞き、夫人を激しく暴行する。ひどい傷を負って病院に運ばれた夫人を見て、アンダーソンは頭に血がのぼる。ずっと自分のやり方にこだわっていたウォードもついに折れ、アンダーソンのやり方で一味を捕まえる許可を出す。

アンダーソンはすぐに経験豊富な仲間を呼び寄せ、黒人捜査官に町長を拉致させる。捜査官は身分を隠して町長を脅し、ついに実行犯を白状させる。この事件に関わっていたのは7人の男で、3人を殺したのはペルとフランクだった。現場にはレスターとフロイド、ウェスリーの3人がおり、スタッキーは別の場所にいた。計画の発案者はKKK団のタウンリーで、実行犯は彼の指示で動いていた。この州では7人の起訴が見込めないため、公民権違反で連邦裁判にかけることを目指す。

ウォードはアンダーソンの強引なやり方に抵抗があったが“きれいごとで済むか”という言葉を聞いて、アンダーソンのやり方に従う。アンダーソンはレスターに仲間から殺されると思い込ませる。レスターは身の安全を求めて裁判で真実を話し、犯人は次々と逮捕される。殺害の実行犯であるペルとフランク、さらに黒幕のタウンリーは懲役10年、フロイドとウェスリーは懲役7年、レスターは懲役3年の実刑判決を受ける。しかしスタッキーは無罪となった。全てを知りながら真相を隠していた町長は自殺した。

アンダーソンはペル夫人のことが気がかりだったが、ここで生まれ育った夫人はここで生きる道を選ぶ。事件は解決し、アンダーソンとウォードは町を後にする。

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