映画『未知との遭遇』あらすじとネタバレ感想

未知との遭遇の概要:1977年公開のSF映画。監督・脚本はスティーヴン・スピルバーグ。音楽はジョン・ウィリアムズ。出演はリチャード・ドレイファス、フランソワ・トリュフォー、テリー・ガー、ランス・ヘンリクセンなど。

未知との遭遇 あらすじ

未知との遭遇
映画『未知との遭遇』のあらすじを紹介します。

メキシコの砂漠で第二次世界大戦で使用された戦闘機が発見される。それは20数年前のものとは思えない程の真新しい姿であった。この謎の事態を解明しべく派遣されたラコーム(フランソワ・トリュフォー)は、未確認飛行物体の接近の報告を受けるのだった。

舞台はインディアナ州のとある街。この街では奇妙な事件が連発して起こり始める。何ものかに導かれるようにして家を飛び出す少年バリー(ケイリー・グッフィ)や、UFOらしき光に遭遇した電気技師のロイ(リチャード・ドレイファス)など。彼らはUFOから信号を受けたかのように、同じような幻想や夢を見るようになる。イメージに導かれ、山の模型を作り始めるロイ。会社をクビになり、妻と子供に逃げられてもロイはその幻覚にしがみつこうとする。やがて、その山が実在するという事を知ったロイは、その山まで行こうと決意するのだった。

ワイオミング州のデビルズ・タワー。ここではUFOと交信するために軍隊や政府の人間が集まっていた。ロイら導かれし者たちは、追手を振り切りながらもデビルズ・タワーへと潜入する事に成功する。そして彼らが見たものとは、人類史上初の異星人と地球人の壮大な交信であった……。

未知との遭遇 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1977年
  • 上映時間:135分
  • ジャンル:SF、ファンタジー
  • 監督:スティーヴン・スピルバーグ
  • キャスト:リチャード・ドレイファス、フランソワ・トリュフォー、テリー・ガー、メリンダ・ディロン etc

未知との遭遇 ネタバレ批評

映画『未知との遭遇』について、感想批評です。※ネタバレあり

スピルバーグ流SFファンタジー映画の原点

もはや世界的巨匠となったスティーヴン・スピルバーグ監督。今でこそ大衆向けのSFファンタジーを得意としているイメージがありますが、実は今作「未知との遭遇」はあの「ジョーズ」の直後の作品。その前の作品は「激突!」くらいしかないのでを、どちらかといえば恐怖映画監督というポジションの頃の作品なのです。そんな彼のヒューマニストかつロマンチックな性格を存分に発揮したのが今作と言えるでしょう。人類にとって最もロマンチックな夢である「異星人との遭遇」を描いている今作の成功がなければ、後の「E.T.」は生まれなかった事でしょう。

音楽・演出・視覚効果技術・シナリオの類まれなる融合

今作の大きな魅力の一つが、クライマックスでの異星人との交信シーンである事は間違いないでしょう。この映画を見た事がない人でも、あの旋律ぐらいは聞いた事があるはず。それほど有名なシーンなのです。さすがは映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズですね。

しかしこの映画が素晴らしいのは、クライマックスに至るまでの過程が緻密に積み重ねられているからです。

今作は、まるで群像劇のようにストーリーが進んで行く。別の場所で同時期に発生する異常事態。それに導かれるようにデビルズ・ロックへ向かおうとする人達。そんな彼らの人生が次第に交錯し、終盤に向けて集結していく様は圧巻。クライマックスとは、そこに至るまでのお膳立てがあってこそだと実感しました。

しかしこの映画、批判的な立場で鑑賞する人達が多い事も忘れてはいけません。異星人との交流を重視するあまり、家庭をないがしろにする登場人物が多数登場するからです。特に主人公であるロイは、UFOに憑りつかれたあげく仕事も家庭も崩壊させてしまう。しかし彼はそれでもUFOに乗り込み、新たなフロンティアへ向かう決意をする。この映画のある意味恐ろしい所は、そういった彼の狂気とも言える行動を肯定的に描いている所なんです。本当に異星人を信じていいのか? 本当にUFOに乗っても大丈夫なのか? 意地悪い観客ならそう思う事もあるかもしれません、しかしそこはスピルバーグ。小学生のように純粋なのです。後にその反省が活かされたのか、極悪非道なエイリアンが登場する「宇宙戦争」を制作しました。

未知との遭遇 感想まとめ

この映画、小学校など校舎で上映される事の多い作品です。まさに子供向けというか、夢が一杯つまった作品である事は間違いありません。音楽も素晴らしいし、ラストは鳥肌が立つ事は間違いないでしょう。スピルバーグの批判精神のあまりにもない子供心で作られたファンタジー映画ではありますが、ここは眼をつぶってファンタジー世界に想いを馳せるのが正しい見方なのではないでしょうか。

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