映画『モンスターズクラブ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「モンスターズクラブ」のネタバレあらすじ結末

モンスターズクラブの概要:垣内良一は雪が吹雪く山奥で、生きるために狩猟を行い、電気やガスを使わない生活を送っていた。そして、ひっそりと爆弾を作っては、“鈴木一郎”という名前で企業に送りつけていた。良一は社会システムの崩壊を願っていたのだ。

モンスターズクラブの作品概要

モンスターズクラブ

公開日:2011年
上映時間:72分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス、ミステリー
監督:豊田利晃
キャスト:瑛太、窪塚洋介、KenKen、草刈麻有 etc

モンスターズクラブの登場人物(キャスト)

垣内良一(瑛太)
山で狩猟をしながら1人で生活を送っている。両親と兄と弟は既に亡くなっている。社会システムに疑問を抱き、爆弾を企業に送りつけて人を殺している。
垣内ユキ(窪塚洋介)
良一の兄。亡き父の後を継いで社長になったが、ある日突然山で自殺してしまう。
垣内ケンタ(KenKen)
良一の弟。バイク事故で亡くなってしまう。
垣内ミカナ(草刈麻有)
良一の妹。山に引き籠ってしまった良一のことを心配している。

モンスターズクラブのネタバレあらすじ

映画『モンスターズクラブ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

モンスターズクラブのあらすじ【起】

垣内良一は雪が吹雪く山奥の小屋で、1人ひっそりと爆弾を作っていた。とある社長の元に宅配便が届けられる。宛名は“鈴木一郎”となっており、社長の知らない人物からだった。社長が箱を開けてみると、装置が作動し爆発が起こった。

良一は社会によって人間の行動が決められていることに危機感を抱いており、社会システムの崩壊を望んでいた。そのため、鈴木一郎という名で企業に爆弾を送っていた。良一は小屋で電気やガスなどを使わず、原始的な生活を送っていた。暇なときは本を読み、レコードを聞いて楽しんだ。

ある日、良一の家に白い液体を全身に塗り付けた化物が訪ねてくる。良一は驚きながらも咄嗟に刃物を掴んで追いかけるが、外には誰もおらず、ただ雪が吹雪いているだけだった。またある夜は、顔を白い液体で塗りたくった男に、猟銃で撃たれる夢を見て目を覚ました。

良一は食料を確保するため、猟銃を持って山に入った。鹿を殺すことに成功し、血抜きをするために刃物を突き刺した。鹿の血が顔に飛び散るが、自分がまだ生きていることを実感した。

モンスターズクラブのあらすじ【承】

良一は鹿の肉を焼くと、お皿に乗せて机に運んだ。すると、目の前に突然皮膚が爛れた赤い化物が現れる。良一は驚きながらも、化物にナイフを向けて出て行くよう訴えた。化物は怯えた様子もなく、良一の顔を見ながら鹿の肉を食べた。良一が鹿の肉を焼きなおしていると、化物の姿が事故で死んだ弟の姿に変わっていた。弟のケンタは父の遺産を使って山で優雅に隠居生活を送っている良一のことを皮肉り、兄のユキのようになるのは無理だと告げた。ケンタは爆弾を企業に送りつけていることもなじり、メッセージではなくただ気にして欲しいだけだろうと呟いた。そして、ユキは全てを捨てて山で頭を撃ち抜いたので、良一とは違うのだと楽しそうに話した。

良一の家を妹のミカナが訪ねてくる。ミカナは良一の家を興味深そうに眺め、机に置かれていた1冊の本を手に取った。その本はユキが良一に贈った物だった。ミカナはユキから貰った物がなく、少し不貞腐れた顔をした。本の中には家族で撮った写真が挟まっていた。ミカナは家族が皆死んでしまったことを悲しんでおり、ユキが何を考えて自殺したのか思い悩んでいた。良一はなんとなく分かると答えるが、はっきりとした理由は2人とも分からなかった。ミカナは進学を止めて就職してもいいか良一に尋ねるが、良一は奴隷になる必要はないと止めた。ミカナは奴隷になれば死んで家族に会えると投げやりな態度を取った。良一は何も言い返すことができず、少し険悪な雰囲気の中ミカナを家に返した。

モンスターズクラブのあらすじ【転】

良一の父が死んで、ユキが会社を継いだ。だがある日、ユキは山に行って自殺してしまう。それから良一の母は体調を崩し、癌に侵されて死んだ。ケンタも不慮のバイク事故で亡くなり、残された家族は良一とミカナだけになった。

良一の目の前に、白い化物が現れた。だが、今度は怯えることなくその姿を睨みつけた。良一は爆弾事件の新聞を全て壁に張り出しており、その数は数十枚に及んでいた。新聞にはサングラスを掛けて帽子を被った犯人像が載っていた。良一は化物に追い立てられるように、内閣総理大臣宛ての脅迫文と詩を書いた。脅迫文には“我々の詩を全国新聞に掲載すれば、誰も襲わないと誓う MC(モンスターズクラブ)”と書いた。

良一の目の前に、ユキの幻覚が現れた。ユキは自分が建てた山小屋を懐かしそうに眺めた。
そして、昔使っていた猟銃を手に取って眺めた後、ナイフを机に突き刺し、俺の体を使って捌いてみろと良一を挑発した。良一がナイフをしまっていると、ユキは冗談だと呟きながら地下へと降りて行った。下には、良一が爆弾を作っている部屋があった。ユキは爆弾を送りつけていることを皮肉り、自分の思う結果に執着するといい結果は生まれないと忠告した。そして、本当の自由を知るには死ぬことしかないのだと告げた。ユキはこっちに来いと誘ってくるが、良一はまだ死ぬ気はなかった。

モンスターズクラブのあらすじ【結】

良一はレコードをかけながら、家族皆に思いを馳せた。皆がコテージの前で食事の準備をしており、レコードがかかっていた。良一はユキから“MC”と彫られた箱を受け取る。ユキから早く来いと言われるが、良一はまだ皆の元には行けなかった。

良一が山の中に立っていると、ユキが猟銃を持って歩いてきた。ユキの顔の白塗りは所々剥がれていた。ユキは“お前は世界をまだ愛している”と呟くと、猟銃を咥えて引き金を引いた。ユキから飛び出した血が、真っ白な雪の上を汚した。良一は体を半分雪に覆われた状態で目を覚ました。

良一は顔に白い液体を塗りたくると、小さな声を上げて泣いた。次の朝、良一は段ボールに内閣総理大臣宛ての封筒と、書いた詩の束を入れた。しかし、途中で思い直し、詩をごみ箱に捨てると、ユキの本である宮沢賢治全集の「告別」の章を破って中に入れた。良一が小屋を出ると、警察が数人訪ねてきた。だが、良一の顔に塗られた白い液体を見て、警察は皆驚いて固まってしまう。良一はその隙に逃げ出した。

良一は電車に乗るが、皆良一の顔を見ると席を移動した。良一は電車に揺られながら、家族のことに思いを馳せた。皆良一がサッカーの全国大会に行くことに喜び、興奮してくれていた。だが、良一は素直な気持ちが出せず、どうでもいいと呟いた。ユキはその言葉を聞き、どうでもよくないのだと良一に微笑んだ。

良一はバイト先のミカナに電話を掛けると、警察に通報したことを軽く怒った。そして、もしユキやケンタが現れても付いて行くなと忠告した。ユキがもし自分が信じられる場所を見つけていたら生きられたはずだから、お前は見つけろとアドバイスを送った。ミカナは最後まで兄の話を聞いていたが、兄の異変を感じてどこにいるのか問い掛けた。だが、良一からの返答はなかった。

良一は人混みの中を歩くと、手で顔の液体を拭い去り大声を上げて笑った。山では小屋の鍵が、ゆっくりと雪に覆われていった。

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