映画『モンテ・クリスト伯』あらすじ・ネタバレ結末と感想

モンテ・クリスト伯の概要:アレクサンドル・デュマの同名小説の映画化。モンテ・クリスト伯をジム・カヴィーゼル、フェルナンをガイ・ピアースというキャスティングで描いた力作。

モンテ・クリスト伯 あらすじ

モンテ・クリスト伯
映画『モンテ・クリスト伯』のあらすじを紹介します。

時は19世紀初頭港町マルセイユ。

純朴な航海士エドモン(ジム・カウィーゼル)は、美しい幼馴染メルセデス(ダグマーラ・ドミンクス)と恋人同士。
彼の親友であり、伯爵家の息子フェルナン(ガイ・ピアース)もまたメルセデスに想いを寄せていたものの、メルセデスはフェルナンの財力に興味はなかった。

メルセデスとの結婚を控えていたエドモンは、フェルナンと船で航海に出た矢先、エルバ島に漂流。
マルセイユに帰ってきたエドモンは、船長に昇格。メルセデスと結婚したものの、何者かの密告により謀反の冤罪を着せられる。

断崖絶壁のイフ島に流刑となったエドモンは、ある日、脱出用の穴を掘り進めていた謎の司祭(リチャード・ハリス)と出逢う。
司祭は無学だったエドモンに英知、護身術、社交術を教えた後に息を引き取った。

エドモンは、あの日、エルバ島で受取った謎の書簡は、ナポレオンの謀反の書簡だった事。
彼が無学だった事を逆手にとり、フェルナンが自分に罪を被せた事を知る。

彼は、謎の貴族・モンテクリスト伯と素性を変え、社交界に返り咲き、フェルナンに復讐しようとする。
そこに居たのは、フェルナンの妻となってもエドモンを忘れていなかったメルセデスと、息子であるアルベール(ヘンリー・カヴィル)の姿だった。

モンテ・クリスト伯 ネタバレ結末・ラスト

エドモンは、自分が船長になった事を恨んだ船員、フェルナンに有利に働く様動いた裁判官などを、着々とその手にかけて行く。

しかしフェルナンは、最後になって、ようやくモンテクリストがエドモンだと知っても、まだ罪を認めない。

クライマックスは、エドモンとフェルナンが草原の中で、フェンシングで対決するシーンになっている。
それは彼らがまだ仲たがいする前の頃に戻った様であり、メルセデスの一件さえなければ2人の絆は、途絶えることはなかったという暗示でもある。

そしてエドモンの剣の前にひれ伏すことになったフェルナンを見送ったメルセデスは、アルベールはフェルナンの子ではなく、エドモンの息子である事を打ち明ける。

モンテ・クリスト伯 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2002年
  • 上映時間:131分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、歴史
  • 監督:ケヴィン・レイノルズ
  • キャスト:ジム・カヴィーゼル、ガイ・ピアース、ダグマーラ・ドミンスク、リチャード・ハリス etc

モンテ・クリスト伯 批評・レビュー

映画『モンテ・クリスト伯』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

主演陣には新鋭、脇役にはベテランを起用した顔ぶれ

何度も映画化されている古典だけに、才能あふれる気鋭の俳優を主演にする、というのがプロデューサーの意向だった。
その為に選ばれたのが、当時『シン・レッド・ライン』で注目されたジム・カヴィーゼルと、『メメント』で脚光を浴びたガイ・ピアースという対照的な2人だった。

2人に華を添えるファムファタールとしてポーランド生まれの新人、ダグマーラ・ドミンクスが、息子役のアルベールに当時新人だったヘンリー・カヴィルがキャスティングされている。

これとは対照的に、脇を固める俳優にはヤコボ役のルイス・ガスマン、ダンクラール役のアルビー・ウッディングトンをはじめとして経験豊富な俳優が出演している。

中でも、謎の司祭・ファリアを演じたリチャード・ハリスの存在は際立っている。
彼は役を演じる時に、長い間の幽閉により、暴力主義から反暴力主義へと移行したという、ネルソン・マンデラをイメージしたらしい。

この作品の前に、世界中を放浪したカヴィル

この映画でアルベールを演じるヘンリー・カヴィルは、演技学校ストゥ・スクールでは主演もしくは準主役を演じる事が多い俳優で、映画出演時は17歳。
演技学校卒業後に、俳優を続けるべきか悩み、世界中を放浪した末に、再び俳優を志したという。

その復帰第一作がこの作品である。

クライマックスシーンは、特訓の賜物

クライマックスのフェンシングの決闘のシーンは、カヴィーゼル、ガイ共々、1日3時間、1か月フェンシングの特訓に勤しんだ。
ガイは11歳の頃にフェンシングを習い、大会でもメダルを取っていた程の腕前の持ち主だったそうだが、『昔取った杵柄なんてものが通用しなかった』と語っている。

モンテ・クリスト伯 感想まとめ

デュマの原作ファン向けというよりも、原作を読んだ事がない人向けにアレンジされている映画であり、楽しめる作品である。
難しい歴史的背景や、人間相関図をなるべく省き、物語の中心人物に焦点を絞って描いている点は、商業映画として評価したい。

現在は、ジム・カヴィーゼル、ガイ・ピアース共々こうした映画に出演しなくなったので、珍しい作品とも言える上、キャスティングや衣装だけでも見る価値はある。

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